平成17年度鳥取市政懇話会 第2回「地域づくり部会」議事録

日時:平成17年9月30日(金)午後1:30〜5:00

場所:鳥取市役所本庁舎4階会議室

出席者

1.開会

○委員 前回の議論をおさらいして整理したい。前回は新市の一体化について議論した。一体化と均一化は別である。平準化するものとしないものに分ける必要がある。一体化とは、地域・地域の特性を生かし、それを継続発展させるとともに、他の地域もそれを認めて交流し広めていく。また、地域で優れたものを発信していく。さらに、一体化を醸成する手法として「新市のキャッチフレーズ・キャラクターを作る」「全市的なまつり」により全国発信していく。こういう議論になった。鳥取にふさわしいと市のイメージ、特色あるものをのばしていくために連携していく。連携の手法をどうするかもう一度整理していただいて議論したい。できれば、18年度ぐらいに具体化できそうなことがあればよいが。今日は、事務局から以前に出してもらった資料について認知度、関心度がありいろいろな見方ができるが、これを参考にして、また前回で足りなかった点を話してください。フリートークでいきたい。

2.議事

意見交換抜粋(一部加筆修正しています。)

○委員 風土資産調査は面白い資料。風土資産という目新しい言葉だが、このあたりについて説明していただきたい。

○西澤企画推進部長 風土資産調査は、第8次総合計画策定にあたり、合併した鳥取市の持つ地域資産を鳥取市民はどういうイメージを持つか、また関東圏、関西圏、中部圏の人はそれぞれどういうイメージを持ちどれだけ認知しているかを調査しました。この結果をもとに今後の鳥取市のイメージ戦略、観光戦略に役立てていく趣旨で行なったものです。

まず、資料1の風土資産についての説明ですが、まず、ローカルアイデンティティとは地域の独自性のことであり、地域にある風土資産を的確に把握し地域の独自性を認め自我に目覚めることで他の地域とは異なる特徴を持つ理想的な地域の風土を形成していく。地域のイメージの活性化、さらには地域活性化を促すことができるものです。実際に我々自身も鳥取市の風土資産、地域資源をよくわかっていない。ましてや、外の人がどう見ているかわからない。それを明らかにすることで、我々が地域を見直すことになり、外向けにどう売り込んでいくかということを調べていくものです。

資料2は、鳥取市圏、関東圏、関西圏、中京圏の人に、いろいろな鳥取の地域資源について、「知っていますか」と聞き、次に「関心がありますか」と聞いている調査の結果です。これで何がわかるかというと、例えば「認知度が高いが、関心度が低い」つまり「みんな知っているが興味がない」、あるいは逆に「認知度が低いが、関心度が高い」「知らないが、興味はある」これは、むしろPRをして認知度を高めれば、これで鳥取に来ていただけることになります。鳥取市圏を見ると、90%以上の項目について半数以上の人が知っています。認知度が低い資産として「布勢の清水」、「いなばの菖蒲引き」などがある。関心度については、自然に関するものが多い。

この風土資産調査の項目は、鳥取市だけでなく県内の項目を入れています。関東圏では、やはり鳥取市圏よりぐんと落ちる。「鳥取砂丘」、「松葉ガニ」、「二十世紀梨」は認知度が高いがそれ以外は低い。一方で、「樗谿のホタル」が認知度2%だが関心度は58%で比較的関心が高い。同じように「浜村温泉」、「鹿野温泉」も関心度が高い。こういうものをPRしていくといいのではないか。

分析の結果として、資料に出ていますが、温泉、自然に関する資産の関心が高く、休養を目的とした地域として捉えられていると考えられます。また関西圏は、「砂丘の漁り火」「いなばの神話回廊」「因州和紙」といった鳥取市独自の文化・歴史に対する関心度が高くなっています。このあたりが関東圏と違いがあるといえます。中部圏は、被験者の50%以上の人が知っている資産は全体の約4%で、関東圏の12%、関西圏の13%と比べて全体的に認知度が低い。中部圏では鳥取市の認知度も関心度もまだまだ低いという結果になっています。

まとめとして特記事項に記載してあるが、認知度が10%以下の資産の中で、関心度が40%以上ある資産、「樗谿のホタル」、「浜村温泉」、「吉岡温泉」、「雨滝」、「さじアストロパーク」、「イガイ飯」、「因州和紙」、「三滝渓」などについては潜在化している資産だが、市場感度が高い資産といえます。以上が風土資産調査の説明です。

○委員 今説明いただいたがこの結果を見ると3つに分類すると分かり易い。(1)「認知度が高くて関心度も高い」、(2)「認知度が高いが関心度は低い」、(3)「認知度が低いが関心度は高い」に分けられる。ここで注目するのは、(3)「認知度が低いが関心度は高い」もので、例えば「樗谿のホタル」などがあげられているが、今後の発展に期待できるものとしていかに認知度を高めることができるかが課題。市民に広く資源について関心を持っていくために、この資料を広く公開して鳥取のイメージ、PR、観光プランについて公募するなど市民に考えていただくことも一つの方法である。

○竹内市長 認知度・関心度は確かに面白い調査である。確かに我々も知っているけど関心がない。逆に知らないけど行ってみたい興味がある所がある。

○委員 大伴家持は認知度が高いが、鳥取での関わりがあるところでの質問か。

○西澤部長 「大伴家持を知っていますか。」という項目。しかし高い知名度を生かして何か結びつければ売りになります。

○委員 10年前から大伴家持大賞のイベントをして、全国から応募があるがこれも影響しているのでは。

○委員 調査対象は書いてあるが年齢層がわからない。大体私くらいの年齢で若い人が対象ではないのかと思った。若い人には、これほど認知度がないと思う。年齢層の幅がわからない。どこの年齢層をターゲットにしているか。関心の高い項目でマイナーなところが多い。

○西澤部長 簡単な名前と写真と説明書きを見ていただいて質問しています。

○委員 県外の人と地元の人は着眼点が違う。県外の人に共通しているのは、「砂丘」、「温泉」、「松葉ガニ」を全国にないロケーションと癒しを求めている。今の話で、「樗谿」や「漁り火」は認識ないが関心はある。鳥取には行ってみたいなという潜在意識はかなり高い。また、一体化としてのイベントは夏がいい。鳥取はイメージとして夏。

○委員 鳥取市の8次総を読ませてもらったが、8次総では「発展をします」という文字が連なっている。鳥取市の発展をどこに基盤を置くか。これからの市の発展策で環境を一番に置くのかそれとも観光なのか。環境にしても観光にしても「こうだ」という大黒柱を据えて取り組んでいくべき。合併後の地域をどうするかが伝わってこない。鹿野の観光客は砂丘からが一番多いが、そのお客が鳥取に泊まらないで、三朝、皆生に泊まる。せっかく鳥取には温泉がたくさんあるにも関わらず泊まらない。それは今まで地域の連携が取れていなかったから。合併でせっかくそれができたので砂丘のお客さんを鳥取市の中にある温泉に泊める。それをすれば新市全体が潤っていくことになる。こういうことで新市の一体化になる。もちろん各地域もそれぞれ一生懸命取り組んでいく。鹿野町は24日に「虚無僧行脚」というイベントを行なったが、多くの人に来ていただいた。これは町民が一体となってまちづくりをしてきたことで、特色ある事業には市が全面的にバックアップして地域の核とする。やはり今の鳥取市をより将来に伸ばすには「核」となるものがいる。市長の見解を聞きたい。

○竹内市長 鋭いご意見をいただいた。環境か観光かと一例を挙げられたが、私は5年〜10年の長いスパンで一番力を入れるのは観光と考えている。広域交流が地域活性化への効果が大きい。現在鳥取市の工業製造品出荷額は約5,000億円、農業産出額が約100億〜120億円ある。これから伸びるのが観光分野。高速道路ができ、観光資源が合併により鳥取市の共通の資源になった。これを生かして、また高速道路による誘客の取り組みをすれば今後の大きなビッグバンになる。観光は裾野の広い産業であり、観光を柱にして狭い意味でなく農業、工芸、写真、スポーツなどの趣味等で滞在型の現代的な特色ある観光を振興していく。もちろん環境も大変重要なことである。環境では直接地域活性化につながらないが、確かに「ゴミのないきれいな街、空気がきれい」など観光客に来ていただくには影響がある。しかし、選択と集中という、限られた人材、金を投資していく上では、何か引っ張っていくものがいる。私は以前から、これから先は高速道路開通を踏まえた観光振興が大いに効果があると提唱している。しゃんしゃん祭りは、関東圏、関西圏など認知度・関心度も低いが、テレビに出したり、雑誌に掲載して高めようと思えばできる。それを通じて一体化できる。8次総は観光客をある程度具体的に目標を立てて、10年間で300万人にする。観光は、砂丘を盛り上げると波及効果が大きいと見ているので、これからはその仕掛けを工夫する。今のところ砂丘から賀露への仕掛けは考えているが、他の地域はまだである。

○委員 地域の一体化はそういうことである。地域づくりにしても市職員が最大限に発揮することが重要だが、所帯が大きくなるとやりにくいのでは。小さな自治体の時は、課のみんなで議論して施策に生かしていくことができたが、そういうシステムを所帯が大きくなってもしていくべき。若い職員が課長、部長にものが言えない、あるいは、言っても無駄だということではいけない。若い職員の意見を取り入れ、市の発展のために力を発揮できるシステムにしてもらいたい。鹿野町ならすぐ返事が来たが今はなかなか来ない。なるべく事務をスピーディーにしていただきたい。

○竹内市長 難しい問題。職員に任せればそれだけでよいものではないと思う。やはりチェックや指導も必要。今は、組織が新しくなって職員もとまどいがあり返事が遅くなることもあるのではないか。できるだけ、提案が生かされるようにしたい。よく考える。

○委員 元に戻って、風土資産地域資源の調査結果について議論したい。

○西澤部長 先ほどの調査対象の件ですが、観光という視点で調査したいので年齢をできるだけ広く、また女性を多くという注文を付けていますが、詳しい対象までは把握していません。

○委員 今後どのような形で生かしていくか。国府にはこのようなものがある、鹿野にはこのようなものがある、これをどうつなげていくか、あるいは目玉にしていくか、その方策、テクニックを考えなければならない。スポット的には長時間見るところはない。せっかく資料が出ているから方策を考える。

○委員 地域のいいものをどう連携していくかが課題である。

○委員 砂丘〜賀露から他への連携がない。

○委員 しゃんしゃん祭りも周辺へ波及させることが重要。賀露も買い物をして帰るだけとなっている。

○委員 買い物と食事。

○委員 優れた自然、癒しの環境が求められている。いかにして鳥取に留めるかを考える。みんな三朝温泉や玉造温泉に行っている。私は吉岡温泉の整備が重要と思う。姫鳥線、山陰道の結節点であり、空港もあり、賀露も近い。将来的には、吉岡温泉の整備をしないとみんな素通りする。吉岡温泉は個室がない、うらぶれている。県に観光立地資金があるが、それに市が利子補給するなどして整備する。あのままでは泊まれない。

○竹内市長 市は旅館の改修費の補助金を出している。露天風呂も整備している。

○委員 改修レベルではインパクトが弱い。

○委員 まず温泉は食です。食べるものの魅力がないと、吉岡は。「温泉があります。旅館がきれいになります。」だけでは魅力がない。ナマズではどうですかね、吉岡で何か食べる魅力がないと行かないですよ。地産地消の。県外の人は「吉岡で何が食べられるの」という感じになる。

○委員 食の差別化で取り組んだ。どちらかというとナマズは失敗だった。しかし、努力された結果だった。

○竹内市長 湖山池で捕れたもので、地産地消で湖山池と結びつけたもの。

○委員 そうですか。

○委員 そう、地産地消の一環で取り組んだ。失敗は失敗と認めながらまた新しいものを作っていく。

○委員 浜村温泉は現実に温泉街として崩壊している。温泉は全国にいっぱいある。量的な話でなく質的な話を深めていく。やはりリピーターが来るような、ここしかないという長い歴史で生成されたものが何かないか。選択と集中が必要。ある程度選択すべき。抽出した中で何がかけがえのないものか、歴史的な検証を受けて残ったのか。もちろん一過性で終わるものもあると思うが、50年後100年後も残るようなものを選択する。

○委員 関東、関西にはこれだけの評価しかないという実態を率直に認めて、これからスタートする。観光の観点から生かす調査なら、なおさらこれらの事実からこの3つプラス温泉をどう生かすか。基本的に行政が売り出すことは限定していく。あとはどうでもいいということではなく、多くの市民や関係者に理解してもらうことを通してローカルなものはローカルなものとして、その地域や関係者にこれまで以上の努力をお願いしてもらう。それで市ができることは、補助金や助成金であり、公共投資が可能であれば基盤整備をして、市は割り切って、なかにまで踏み込んで具体的に振興策を考えることはしない。特性と一体化は違うことは資料のとおり。一体感は、「感」だからいかに感ずるか、確かにみんなが参加できれば一体化になるが、一体化につながる行事施設はなかなかない。どういう部分で一体化できるかというと、マスコミを通して認知していくことが自分たちの一体感になる。言い方は悪いが、鳥取市民がどれだけ砂丘に行っているか。一体感で鳥取砂丘を考えたとき、砂丘は私たちの財産であるという思い、感じ方、これが一体感の元になる。実際に砂丘に行っていなくても、しゃんしゃん祭りに参加していなくても、多くの人が来てくれる、多くの地域で認知している、これが大事である。広く一体感を求めるときは、必ず参加するだけでなく、いかにして広く認知されるか、マスコミを通して努力していくことも大事。

○竹内市長 砂丘、松葉ガニ、温泉を柱にして付加価値を高めていく。

○委員 一体感を持つためにいろいろな行事について認知を高める意味で、キャッチフレーズ、全市的なまつりがあるが、「合唱のまち」に対応するものが調査項目にない。わらべ館童謡館の認知度が高まっていくことで、「合唱のまち鳥取」につながる。

○委員 市民の一体感には砂丘。春の一斉清掃を大々的にする。参加することで一体感になる。

○委員 以前に市民歌を募集されていたがどうなったのか。

○委員 11月1日の合併1周年で発表する。歌詞を決めて10月半ばに作曲が決まる。

○委員 市民歌は新市の一体化の一つにつながる。どういう歌になるか楽しみ。バリエーションをいくつかアレンジして、同じ歌でもいろいろジャズ風にしたり若い人用などにしてはどうか。

○委員 合唱は県も市も関心度がない。島根に比べても合唱レベルが低い。

○竹内市長 私は合唱レベルを高めたいという立場でいる。合唱のまちになるかどうかは別として。

○委員 合唱のまちを進めるには、童謡のふるさとということがパッとでないと。童謡唱歌を結びつけないと多くの市民の関心度を深めることにならない。

○竹内市長 「童謡唱歌のふるさと」は言っているんですけどね。

○委員 言っているには言っているが、調査項目にも出ていない。

○委員 私も「童謡唱歌のふるさと」をPRしているが、合唱の関心は低い。

○委員 「風土資産」という言葉は聞き慣れないが、いつからできた言葉か。

○竹内市長 「風土資産」は、風土工学が元になっていて以前からあった。実際私が聞いたのは、市長になってから。

○委員 人に来てもらわないといけない。愛知万博に2,200万人の人が来た。鳥取市も市長が先頭になって、「いなば風土資産博覧会」と銘打って市も予算をかけて4年後に開催する。市民もワクワクするし期待する。期間中は無料バスを走らせて温泉に連れて行く。大勢の人に来てもらったら活性化というか経済効果が大きい。鳥取市民が知っても砂丘に行っても経済効果がない。県外から人に来てもらえば市が多少予算を使ってもよい。市民がワクワクするものを市長が研究する。

○委員 最初から大々的な効果を狙っても難しい。みんなが一体感を作り上げるためには、あちこちでまつり的な要素のある行事をするといい。例えば「いなば風土資産博覧会」でもいい。いいことである。だが最初から観光客を集めるには4年の準備では無理である。

○委員 大祭りを3〜4か月実施しないと活性化にならない。

○竹内市長 風土資産を再認識して、一体感を持つことで活性化につながる。

○委員 みなと博後の経済効果はどうでしたか。直接間接効果を測定したか。

○委員 直接間接効果ははじいた。みなと博は16億円の黒字だった。大々的にやるには相当のお金がいる。大上段での理念では無理。博覧会に何を求めるか。10億は最低いる。鳥取市だけでするには大変。何より宣伝力が必要。一過性のものでも10億くらいかかる。財源を構築しないと。

○委員 でも発想は大事にしないと。

○竹内市長 合併でお互いの地域、例えば用瀬の人がどれだけ青谷や鹿野を知っているか。関心があってもまだ知らないことがある。イベントをしながら地域を見て回る。交通費を安くして、スタンプラリー的なものをするとか。

○委員 愛知博くらいの規模なら別だが、10億はいらない。傘踊りやいなば博覧会をするのに大きな建物はいらないし、使うことがない。

○委員 そういうレベルで考えて、大上段ではなく身近なものとして認知していく。

○委員 大きなイベントをすると広告宣伝費がいる。電通などに頼むと湯水のようにお金がかかる。

○委員 地元の人が地元に目を向けて愛着を持つことが大切。

○委員 そういうことから始めるといい。「風土資産スタンプラリー」のようなものを。

○委員 羽合と泊が合併するときにお互いの地域が交流した。町の見学会をした。8町村が、お隣同士で交流会をして自慢出来る風土資産を見学するなどどうか。

○委員 国府では「傘踊りの祭典」をしているが、多くの人が来る。普段からしていく。傘踊りを持ち寄るなど、自分たちの資産を広めるとそれなりに集まってくる。自分たちの努力が必要。自分たちの資産を堂々と出して自信を持つ。例えば砂丘で何をするか。

○委員 いろいろ工夫したら行動できる。例えば鳥取砂丘でアマチュアジャズバンドの演奏をする。国府町の豆腐、鹿野のそばなど地域の食材をオーバーラップさせる。

○委員 地域間交流をするときに世界一を目指すことが大切。愛着を持たないといけない。

○委員 新市の一体化には、地域の人が一つのものを共有する、市民全員が共有するものが欲しい。個人が同じことができるようなもの。前にも話があったが、環境について達成感、充実感のあるものがあればいい。誰でもできるものが何かないか。

○委員 パリ、ローマはいろいろな景観基準が厳しい。コンセンサスになって受け継がれている。鳥取では、マンションがぼこぼこ建っている。法律の問題で仕方ないのだが景観を保持することが大切。景観を保持することも一体感の一つ。

○委員 どこまで市民に浸透しているか。ハンギングフラワーなどかなり関心を持っている人でもどういう事業なのかあまり認知されていない。一体化についても実際に市民運動推進協議会という組織があって、美化運動、あいさつ運動を実際にやろうという組織作りはできている。市民の一体化を醸成する事業がないかというと組織はあるのでどう機能しているか、どこまで認知しているか。

○委員 市民が一つの心になるようなものを考えていただきたい。市の活性化になるものがないか。

○委員 市内の遠足を個人的に行った。どこに行く道か分からない。新市の一体化には集落の標識、道路標示などがあればいい。

○竹内市長 旧鳥取市はかなりある。自分たちの地域は標識がなくてもわかるが、我々が行くとわからない。集落ごとの標識はあるといい。これも一体感の一つ。

○委員 市章や市の花が描いてある標識などがあればいい。

○委員 決まったものがどれだけの人に認知されているか。例えば市民歌を知っているか。さざんかが鳥取市の花か木なのか、どれだけ今の市民に知られているか。決めたことをお互いの共通認識になるか。認知度が高めることが大切。

○委員 今の市民歌は歌いにくい。歌いにくいから広まらなかった。

○委員 鳥取市の市民歌を歌うときは必ずあるが、そういうときにみんなが歌ってきたかが大事。歌いやすいにくいは人それぞれ。努力をしなかったことを率直に反省して新しい歌をどう生かしていくか。新しい歌であれ、市の花であれ、みんながいいというものはできない。「なんだいや」という人の方が多い。しかし、いかに決めたことを「これはみんなのものだ」という意識にさせるか、そこを努力する。

○事務局 いろいろ具体案も出ましたが、またまとめさせていただいて、あと2回予定していますので、次回以降で来年度の施策に生かすような提言をいただきたい。

○竹内市長 市政懇話会での提案を具体化する。やはり提案を実らせないと議論だけで終わったらむなしい。例えば標識の問題や市の歌・花をどう生かすか、風土資産博覧会構想などを具体化する提案をいただきたい。

3.閉会

○部会長 地域づくり部会は、テーマが広くなかなかつかみにくく議論しにくい。他の部会は部会名がきちんとテーマになっている。事務局から今日の意見をまとめてもらい、今日は終わりにする。

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