平成17年度鳥取市政懇話会 第2回「産業振興部会」議事録

日時:平成17年8月24日(水)午後2:00〜4:00

場所:鳥取市役所駅南庁舎第1会議室

出席者

議事内容

1.開会

2.部会長あいさつ

8次総修正案も出てきて、だんだん固まってきた。これを見ていただきながら、色々といい意見をいただきたい。8次総の中で姫鳥線ができることは大きな出来事である。それをメリットとして活かすか、デメリットとするか、メリットとチャンスとすることが新鳥取市として大切である。20万市民には住環境、食べ物、働く場所が必要。それを一手に引き受けているのが産業振興部会。高速が無料で走れるということは物流形態も変わり、時間距離が変わることを肌で感じる期間が、8次総の期間である。農林漁、商工など問題は山積だが、新しい鳥取市の未来を創造するスタートになるので、皆さんのいい知恵を出していただきたい。

【事務局説明】

開催通知には、これまでの議論を踏まえた実現性のある議論をとお願いしていた。実は、本日の話し合いも、再度8次総で参考にさせていただきたいと思っている。3月末に8次総に関する提言をいただいているが、その意見は主に総合計画の基本計画で検討している。5年間の基本計画の前段には10年間の基本構想があり、セットで体をなすものであるが、基本構想の中に「夢があり誇りがもてる20万都市づくりビジョン」があり、その中で、「新たな農林水産業の振興」と、「地域に根ざした商工業の振興」がある。ぜひ今日のご意見、アイデアをこの二本の柱の施策の参考にしたい。今までの議論や基本計画がベースになっていくものであるが、10年後の商工、農林のあるべき姿、どうあるべきか、ということで日頃皆さんがお考えになっていることを議論していただいて、かつ、具体的で実現性のあるものということで、なんとかお知恵を拝借したい。資料2の基本計画の前段は、食育とか匠の伝承ということで教育委員会の計画をつけている。産業振興部会として主に関わりがあるのは、それ以降の農業から物流までの8項目なので参考にしていただきたい。本日は、部長の他に産業振興課、農業振興課、地産地消推進室、教育委員会から次長、課長においでいただいている。ぜひ次長、課長とざっくばらんな話をしていただきたい。この後、商工と農林と二つの分科会に分かれる。以前の分科会構成と同じでお願いしたい。

【商工分科会】

○委員 午前中、市議会と商工会議所との懇談を初めて開催した。議案の決定権は議員にあることから、議員から「会議所は何をしているのか」とか、会議所も「議員は何をしているのか」といろいろな意見があるが、会長他正副部会長が集まった。議長とも話しをしたが、今日は総論から入ったので、各論をしていこうと話をしたところ。テーマごとに委員会を設けて各論の議論をしていく。今、鳥取市としても産学官連携室を設置して取り組んでいる。日本国中がモノづくり、起業づくり、創業づくりでやっている。これは、産業の空洞化が叫ばれていた十数年前、自分が通産省の県のモニターもやっていた時から、製造業の起業数が減りはじめた。今後どういう問題点をつぶしていくかということで、色々現状把握していた。平成に入ると、今度は創業をどうするのかといった話になった。平成は本格的に中国への進出が始まり、労働市場が海外へ移動していった。これがきっかけで、色々な産業で空洞化していった。それをカバーする手立てがなかなかなく、今後手立てをどうするのかということが、一番大切。行政も大学も民間も知恵を出して、モノをつくろう、新しいことを考えようとしているが、それが8次総でどういうアクションを起こすのかということが大変だと思う。

○委員 基本計画には、ある程度現状の問題点、必要な施策は入れている。市民ワーキングで市民の意見も取り入れている。ご意見をいただいて、修正を検討する。

○委員 食育では、地産地消で、地域の良さを教育に活かしていくことを大きなテーマとしている。人材育成の大きなテーマは郷土に対する誇り。愛着を持たせる施策を展開する。

○委員 商業では大店立地法で大型店が郊外に立地し、中心市街地が寂れていることがある。今は、単独でなく観光地等を複合的にあわせた商業が必要になっているし、課題である。工業では、海外流出もあるが、国内での工業再配置の法律も来年度廃止になる。都市から地方に工業が分散してきたが、今は工業の空洞化が進み、逆に海外に出るなという方向らしい。地方にしてみれば、企業誘致にしても手かがりがなくなり、国の支援もなくなる。姫鳥線開通と開通時期に団塊の世代の退職が同時に進む。このような状況を踏まえて、今後10年度のようにしていくのかお考えいただきたい。

○委員 商業もまちづくり3法を見直そうという動きもある。モノづくりの空洞化が止まらないことは問題だが、今は最新のノウハウは日本に蓄積すべきだという考えも出てきた。ここにきて、日本の工場の改修も増え、新鋭設備は国内生産にシフトしてきている。東南アジアでできないことを日本でやるということで差をつけていくことが日本の産業の目指していくところではないか。子どもに対するモノづくりへの関心度を高める機会は少ないと感じている。以前は蚕や繭が見られて、繊維産業での鳥取県での強さの根底になっていた。製材所に行けば、色々とおもしろかったり、鍛冶屋に行けば刃物ができるのが、子ども心に遊びながら、自然に見えたりするのが、最近、そういう産業も少なくなり、子どもたちのモノづくりに対する関心度が薄くなったと感じている。今経済界でも、東京近辺から2、3年前からスタートしていることだが、鳥取三洋でも匠の会というか、匠の技を持った人のグループがあり、理科の実験中にめずらしい実験としてその得意技術を見せてその技術のPRをする。それを子どもが目を輝かせて見て、「こんなことができるのか」とか「こんなことをやってみたい」となるようなチャンス、教育をあちこちでやり始めている。鳥取でも農林漁、工業とも産業の空洞化があり、全部が子どもに関心を持っている。日本の自然の中で生活していれば、農林漁も大切であり、その中で産業らしき産業というものが大切になっていく。今、言っているのはハーフ産業、いわゆる1.5次産業、生産し消費者の口に入るまでの間いろんな工程で加工されている。その途中をやることがハーフである。工業でいえば、製造は上手にやるがマーケティングが下手であり、販売は2次産業は下手で、卸団地の人にマーケティングを頼んだりしていた。製品はできるけど、商品ができない。これはマーケティングが不足しているからであり、これからは2.5次産業、1.5次産業をこれからは力を入れていく必要がある。そのためにどうすればいいかといえば、子どものころからのモノづくりへの芽を育てることが必要と思う。鳥取の教育レベルは高く、子どもたちがモノづくりへ関心を持ってもらう環境が整えばいいと思っている。

○委員 実業学校の生徒は授業では居眠りしているが、実技はいきいきしている。勉学も大切だが、もっと実技に力を入れてもいいかもしれない。今日のために少し勉強してきたが、パレットの集客について、中小企業診断士によれば、主力店舗に欠品が多い。主力商品の補充がない。いずれ撤退することが懸念されている。駐車場の位置がわからない。PR不足。自転車が多く、駐輪対策が急がれる。イベント会場も利用率が悪く、もったいないなどの意見がある。ただし、周辺の老人には評判がいい。あの辺りのスーパーの空洞化があるため。高齢者用のパスが好評で、バスで立ち寄りやすいということもある。若者の自転車の乗り方もあるが、安心して歩けない商店街になっていないか。市のパレットに対する責任所在と投資額はどうか?駅前駐車場の整備がされれば、多少なりとも市の発展につながると思う。

○大西経済観光部長 パレットはTMOが事業主体、鳥取市は1/6負担、4億円。経営は本通り商店街。責任の度合いということだが、土地は市のものであり、使用料を取っている。アドバイザーは商工会議所、TMO。駐車場の表示は考えたい。

○委員 合銀の駐車場の話だが、平成14年度の100人委員会で提言があった。庁舎内、旅行代理店などで検討していた。結論としては、あそこにバス駐車場を作っても利用は見込めないという結論だったようだ。その後、共通パーキングチケットとかも検討されたようだが、現在のところ保留となっている。

○大西経済観光部長 この件については、以前合銀に相談した経緯はある。他の駐車場との関連もあり民業を圧迫したり、駐車場を無料とすることによる損失補てんなどを考えると現状では対応不可。バスは合銀駐車場では出入りしにくいということもある。市としては市立病院跡地とか、わらべ館などを活用して対応している。

○委員 東京の世田谷の烏山商店街では、自転車での客が多いが、乱雑な自転車駐輪の実態があるものの、年配の自転車整理隊をボランティアで商店街が雇っている。狭い道ではあるが、整然と並べてある。

○委員 基本構想や基本計画を見て今までの部分的な話題でなく、基本的なことを頭に入れて部会的なものを考えていく必要がある。産業廃棄物の建設問題で苦労している。インフラの問題について、今の企業は関心がない。今は他県が受け入れてくれているから、輸送費があればなんとかできるという考え。しかし、他県でも受け入れられなくなってきた。県は民間の排出業者の責任であるといっており悩んでいるところだが、インフラ整備について、変電所や津ノ井のリサイクル工場についても、周辺の反対もあるようだし、住民の感情もあり難しくなってきたという印象。三洋電機も今では負け組。何が失敗だったかというと色々な原因があると思うが、行政でも同じではないか。理想は聞こえるが債務についての考え方は聞こえてこない。孫の代まで負債を残していいのか。構想の中に出てこないものか?矢祭町では、行政改革とは経費を削減しながらサービスを上げることに成功している。働く公務員集団に変身している。まちが変わることで、住民も変わってきた。全体の中で、財政を考え、どこにプライオリティーをつけるのかが必要である。

○大西経済観光部長 市会議員は今増えているが、次回は38人に減る。

○山川スタッフ 基本計画の施策を積み上げて財政計画を策定中。

○委員 債務を減らすのは難しい。計画にそれを乗せるのはもっと難しいが、どこかに歯止めをかけなければいけない。

○委員 この会に参加して、街の見方が変わってきた。松江は魅力があり、歩いていたいと感じる街である。砂丘には行きたいとも思わないし、街も歩きたいと思わない。住んでいる我々が魅力を感じないのに、観光客が魅力を感じるのか?パレットもそこまでではない。鳥取は公園がない。合銀駐車場などに緑があってもいい。ぼーっとできる空間があるまちづくりの方が重要ではないか?買い物はインターネットでもできている。むしろ、イベント性を持たせて、外に出たいと思わせる仕掛けが必要。そこから消費が生まれる。松江などまちづくりに統一性がある感じがする。鳥取もそういうことに補助できないか。

○委員 松江の京店通りがあり、まちなみもきれいで、川が明るく、ベンチも置いてあったりしている。昔と比べて随分変わった。

○委員 鳥取の街を歩くくらいなら、やはりTVを見てしまう。

○浜橋経済観光部次長 財政の話だが、起債制度はむしろ後年度の世代にも負担してもらうという性格もある。借り入れと返済額のバランスが崩れている。ここ数年は借り入れや事業も落としているので、持ち直してきている。

○委員 八頭郡の市会議員は連帯感がなく、今度の選挙で当選者がなくなるのではないか?そんな心配もあるが、過疎地切り捨ての不安はある。

○委員 今の旧市の議員構成も、昭和の合併時の時から比較すれば、本当の市街地での議員は少ない。むしろ、そちらより旧町村議員が増えるのではないか?

○委員 駅前の案内板が合併前から変わっていない。早急に対応を望む。

○大西経済観光部長 応急処置でも対応する。

○委員 ものづくりという観点があったが、10歳の子どもが10年後20歳になり、起業をイメージできれば、それは一つの投資であり、長期のビジョンとして人材教育は有益であると感じた。駅前再開発の話はどうなっているのか?

○委員 今の時代、再開発が必要か、バス、タクシーの位置、木々の話とかいろいろ問題もあり財政事情からも結果としては進行していないだろう。

○委員 ものごとを決めるときに人選は重要。理系と文系とでも違う。文系はいやし空間などを求めがちだか、理系は効率性を求める。理系は会議には入りづらく、モノづくりの人間は、会議で発言することが苦手でもある。文系と理系では角度が違うこともある。工業、商業は難しい問題。

○委員 産業廃棄物の話は重要な問題。処分場があるのが汚いのでなく、処分場がないのが汚いということを住民に理解してもらうということ。住民の理解があれば市が単独で処分場を誘致することも考えられるが、現状では無理。市民性もある。8次総の中で産業廃棄物の処理施設を考えることも必要かもしれない。

○委員 県は最終処分場を県に作ろうと検討している。中間処理場はいい設備もあり、この問題はみんなが関心を持つことが必要。

○委員 海岸に医療廃棄物が漂着。中国、韓国からのものと思われるが、注射針とかが流れてきて、非常に危険。産業廃棄物は必ず発生する。放置しておくことが最も危険。まず反対ありきなのが問題。企業も考えが統一されていない。

○委員 新潟で取り入れている産業廃棄物処理施設はとてもきれい。もっとPRすればいいのでは。

○委員 企業も地域住民に反対されれば何も出来ない。

○委員 駅南庁舎にアスベストは大丈夫か?

○委員 既に調査しているはずだし、改修しているので大丈夫だと思う。

○委員 浜村小は貝殻節祭でペットボトルを使って大きな飾りを作ったり、貝殻節の節に「もったいない」と歌い、環境に関心がある。

○委員 モノづくりに関心を持つことを育てるとか、自転車の乗り方とか貴重な意見をいただいている。観光客から電話があり、駅の高校生の態度を指摘されたこともある。鳥取の子どもたちは、これからの方向をきちんと探っていかなくてはならない時期に来ている。

○委員 浜村駅も金髪の子どもが多い時期があった。駅前に交番を持ってきたり、足湯を作ったりして地域ぐるみで雰囲気づくりをしてきた。

○委員 モラル・マナー・ルールなどの人づくりは8次総でもしっかり記述している。それを支える地域の人がそれぞれがんばっていただくことも必要。地域とともに育てる取り組みをお願いしたい。

○委員 今の子ども達は自由を履き違えているのではないか?強制しない教育、自由に考えさせる教育が今は主流。駄目なことを駄目だといえない大人もある。昔は、近所にモノをつくる風景があった。もともと若桜街道は商売の道。職人に若桜街道に集まってもらい、子どもたちに見せることなどができないか?

○委員 雇用の流動化、年功序列が崩れた。日本に残ったのは人材だけなのに、その人材を育てれない。すぐに辞めていく若い社員。自由を履き違え、我慢できない子どもが多い。家庭も含めて教育ができていないことで、社会の根幹が崩れた。日本の売りだった協調性、チームワークが今はない。

○委員 貸し工場は以前は入っていたが、近年は製品単価が下落して、賃借料が払えず貸し工場に入る人が減った。今は、起業とかの意欲がある人が少ない。付加価値をつけることで売れるということを、若者が目で見ることが少なくなくなっているということが原因としてあげられる。

○委員 人材を育てることが利益になる。人材は資産。市も企業と一緒で市民が資産だと認識すること。

○委員 匠の登録制度などは団塊の世代の話もあり、8次総でしっかり検討していく。人材の流出は避けなければならない。

○委員 愛情をもって社員を厳しく育てていく大人の意識が必要。

【農林分科会】

○委員 国の担い手の基準が決まってくる。国際化に対応するためにも担い手をどうするか?集落ぐるみで経営という視点で小規模農家を束ねることが必要。外国産との価格差を公でどうカバーするのかが問題。つみ残しは、多様な資源を有効に活用する方策。環境保全とか資源活用という面では、国のほうが遅れている。県、JAが国に要望していることは「環境保全」だが、金が足りない。「基幹産業」としているが、環境保全から見た場合、産業という言葉はどうか?環境とは、教育、健康維持、産業など色々と視点がある。それをまとめながら触れておく必要がある。

○委員 基幹産業というイメージづくりは重要。また、環境、教育のことは触れなくとも自然にわかるようにしないといけない。

○委員 基幹産業と使っているが、県内でも生産量が多いので使用している。

○委員 何をもって基幹ととらえるか?検討を要する。自給率は10%上げることに色々なからみがあるので、目標設定が難しい。県でも給食、病院、福祉施設、青果市場など地産地消比率としてそれぞれ目標値を設定している。なにをどれだけやるかということが重要である。鳥取市の自給率という表現は問題がある。個別品目に対する地産地消の目標にした方が良い。

○委員 議会で自給率を出そうとしていたが、県の動きもあり当面は出さないことにした。

○委員 生産基盤を基準に考えることが基本。実効性のあるものでの数値がいいのではないか?

○委員 都市と農村の交流は重要である。産業に結びつけることが必要で、うまくPRして鳥取型のプロデュースができないか?

○委員 消費者の意識は高まってきた。インターネットで新しいルートもできつつある。消費者が鳥取のものを自由に選べる状況になるためには、しっかり知らせることと、物流がポイント。末端まで情報が届くことが必要。TVでも食べ物に関することがたくさんあるし、メディア戦略が大切。生産者にも情報提供をすべきである。「交流」は、体験だけでなく、大量退職時代を踏まえ、定住、移住対策を考えるべき。鳥取の魅力は都会には届いていない。旬のいいものが地元で食べられない状況もある。地産地消も、物流を含めてもっと足元をしっかりと固めるべき。安全な食べ物、おいしい空気、水などは共通項目。鳥取は売りはある。

○委員 ブランド化の材料はたくさんある。ブランド化は観光、グリーンツーリズムも含めて、産学官などいろいろなアイデアを出していくべき。旬とはいつなのか、これも普及していない。

○委員 農林は9本の柱、林業は4本で少ない。何が少ないか?女性農業者の起業支援は林、漁にはない。横断的に入れることが必要では?農地の有効活用について、台風で山林が崩壊し、放棄山林がある。それを救済、維持する施策があれば。「環境にやさしい」は林、漁にはないのか?水質保全は漁業に必要では?兼業農家への支援、半農、半SOHOの勧めとかもこれからは必要な視点ではないか?

○委員 農村ビジネススクールは当面、新規学卒を対象としている。将来的展開はあるが、当面は絞っていく。

○委員 レジャー農業の意欲はある。水の管理など大変なこともあるが、ITとかを活用し、団塊の世代が住みやすい環境づくりが必要。海を見つめるという面でのマリンレジャーの取り組みも必要では。

○委員 女性は林・漁業での就業は少ない。収入を増やすためには、養殖なども必要だが、漁業者はまだ後ろ向き。

○委員 団塊の世代の話もあるが、他分野からの参入で打開できるものもある。

○委員 新規就農者は農村全体ではわずかなこと。施策はいいが、既存農家の活性化を真剣に考えて欲しい。多面的に見直す機会が必要。新市の実行組合組織を立ち上げたが、温度差、格差がある。その中のギャップを埋める勉強会も必要。行政でなにかできることはないのか?

○委員 集落営農、すべてにうまくはいかないだろう。ターゲットを絞って、拠点づくりから始める必要があるだろう。

○委員 行政主導、JA主導の意識もあり、これはJAの仕事というところもあり、ギャップは深い。

○委員 集落に危機感がない。

○委員 危機感を持っても無理なのでは。色々なパターンを作って、それを各集落に当てはめて指導していかないと駄目なのでは。

○委員 機械設備が導入されている集落は取り組めている。それをモデル地区にできれば。

○委員 リーダーがいなくてもうまく行く集落営農が必要。法人化も見据えた方策を。

○委員 フレキシブルな対応を望む。できるところには、手当てして欲しいが、できないところを見放す行政は残酷であるので、なんとか考えて欲しい。

○委員 農業、畜産などでビジネスとして成り立つ方法論が必要だが。

○委員 国の方針に乗るしかない。県、市レベルでは財政的に無理。今の9つの柱では目玉が見えない。産業の視点で一つ、都市交流、地産地消等市民が主役になることで一つの二つを大きな柱として組みなおしたほうがいいのでは。また、市が販路拡大できるのか?市の役割を明確にすべき。

○山下農林水産部長 事務局と主管課でも議論があった。事務局は姫鳥線の影響と書きたいらしい…。

○委員 鳥取米という量の分野とブランド品目のような少量の専門的部分をミックスしては駄目。販路拡大は市は手を離したほうがいい。JAがしっかりやる分野。市にはソフト面での役割を求めたい。

○委員 農林水は一つにくくれないか。むしろ産業として一つ、資源としての活用として一つの柱を立てればわかりやすい。田舎暮らし、地産地消、食農教育、環境保全といつた面で市が大運動の支えとなるということを謳うべき。

○大塚農林水産部次長 3つに分けている現在でも、畜産からクレームもある。

○委員 流通形態も変化してきている。ベンチャー的事業もあり、産地化、ブランド化は案外簡単にできる。

○委員 それも産業の考え方。資源を活用したり、交流したりということは全部束ねて、打って出る方がインパクトがある。

○委員 合併して資源が増えたことは間違いない。外にPRも必要だが、市民が市の資源を認識することが必要。そのことに関して有効なイベントを開催することなどが市が取り組むべき施策ではないか。

○委員 一方で、家庭、集落、地域等の中で資源の見直しなどができれば、ネットワークもでき、地産地消も進む。

○委員 イベントもJA、地域でいろいろある。PR方法が重要。地域特産を集約していくことも考えている。

○委員 しゃんしゃん祭で旧市町村のブースがあって特産がいろいろとあつたが、常設でそういうものがあれば、いいと思うが。

○委員 パレットや賀露市、サンドパルなどでもしているが、十分ではない。

○山下農林水産部長 加工グループはたくさんあるが、売り方が下手であり、今後売り込み方など考えていこうとしている。

○委員 常設の特産品販売所を検討して欲しい。強力米の酒の飲み比べができたりしてもいい。

○委員 強力米でなくても、色々とあるが法規制があり酒造は難しい。

○委員 特区を検討してはどうか。

○山下農林水産部長 売れるものを作ってPRしていきたいと考えている。

○委員 アンテナショップを作って、特産品のランキングなどしてみてもおもしろい。

○委員 テント村の設置などは人が張り付かなければならず、経営的には難しい面もある。

○委員 わらべ館は金を落とすところがない。あの辺りに常設できないか。

○委員 道の駅と市とのからみはどうか?

○山下農林水産部長 市が設置し、指定管理者に管理委託する。

○委員 道の駅は地域物産の販売拠点となる。

○山下農林水産部長 第3章の1には、まち、むらの交流を書いているので、そちらで紹介する。いろいろとちりばめられている。整理が必要。

○委員 農業を産業と生活という分野に分け、それぞれに鳥取でなければできないものを作ってほしい。

○委員 今日のまとめはどのようになるのか?

○事務局 事務局で集約し、総合計画で検討する。

○委員 湖山池も市として大々的に取り組んで欲しい。

【全体】

○部会長 8次総も大詰め。今日の議論をビジョンの参考にさせていただく。10月下旬には原案ができあがる。12月には答申。また報告させていただく。今年度11月と2月を予定している。日程は改めて連絡する。視察については、またアンケートでもとらせていただく。 8次総について、ひらめいたことなどあったら、事務局へでも連絡いただきたい。

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