青谷地域振興プラン登録日:
1 現況・合併3年の取り組み
1.地域の現況
(1) 位置・地勢・土地利用
本地域は、鳥取県の中央部よりやや東に位置し、東西8km、南北13kmと、山地や丘陵に囲まれた楕円形の地形である。総面積は67.93平方キロメートル、総人口8,176人(平成16年3月31日現在)で、新鳥取市全体に対する人口比率4.0%である。
西に東伯郡湯梨浜町、南は同郡三朝町、東は鳥取市気高地域・鹿野地域に接し、さらに北は日本海に面している。
中央部には標高200m前後の台地が町を二分し、それぞれの谷に流れる勝部川と日置川に沿って集落が点在している。この二つの河川の合流地域である北部には水田地帯が広がり、住宅や商店・工場等が集中している。
土地利用面積 単位:平方キロメートル
区分 |
青谷地域 |
鳥取市 |
農用地 |
6.0 |
75.7 |
宅地 |
1.2 |
28.9 |
山林 |
51.9 |
546.9 |
その他 |
8.9 |
114.2 |
計 |
67.9 |
765.7 |
(資料)H14全国都道府県市区町村別面積調、H14市町村概要調書、H12農林業センサス
(2) 人口・世帯
本地域の人口は、昭和30年の12,367人をピークとして、年々減少ラインをたどっている。人口の流出と出生数の減少はとどまるところがなく、人口の減少、高齢者(65歳以上)比率の増加、0歳から14歳までの子供の減少が著しい。
平成20年1月(住民基本台帳) |
青谷地域 |
鳥取市 |
人口 |
7,658人 |
198,577人 |
世帯数 |
2,478世帯 |
74,687世帯 |
少子・高齢化の状況(国勢調査)
区分 |
人口 |
増減率 |
少子化の状況 |
高齢化の状況 |
||
15歳未満人口 |
率 |
65歳以上人口 |
率 |
|||
昭和60年 |
9,189人 |
- |
1,667人 |
18.1% |
1,620人 |
17.6% |
平成2年 |
9,002人 |
△2.0% |
1,604人 |
17.8% |
1,817人 |
20.2% |
平成7年 |
8,639人 |
△4.0% |
1,424人 |
16.5% |
2,107人 |
24.4% |
平成12年 |
8,095人 |
△6.3% |
1,190人 |
14.7% |
2,263人 |
28.0% |
平成17年 |
7,608人 |
△6.0% |
923人 |
12.1% |
2,340人 |
30.6% |
(3) 産業・就業者数
就業者数は下表のとおりである。
区分 |
青谷地域 |
鳥取市全体 |
|
就業者数 (従業地ベース) |
1次産業 |
626人 (20.3%) |
8,024人 (7.3%) |
2次産業 |
1,350人 (43.9%) |
34,622人 (31.3%) |
|
3次産業 |
1,102人 (35.8%) |
67,873人 (61.4%) |
|
計 |
3,078人 (100.0%) |
110,519人 (100.0%) |
|
居住地ベース就業者数 |
4,304人 |
103,039人 |
(4) 集落の状況
H20.1.1現在住民基本台帳人口
集落名 |
読み方 |
世帯数 |
人口 |
地区名 |
集落名 |
読み方 |
世帯数 |
人口 |
地区名 |
|
小畑 |
おばた |
64 |
199 |
日置 |
亀尻 |
かめじり |
136 |
380 |
中郷 |
|
河原 |
かわら |
166 |
543 |
城山 |
じょうやま |
|||||
山根 |
やまね |
119 |
376 |
絹見 |
きぬみ |
37 |
138 |
|||
早牛 |
はやうじ |
63 |
190 |
引地 |
ひきじ |
|||||
蔵内 |
くらうち |
57 |
199 |
日置谷 |
吉川 |
よしかわ |
39 |
139 |
||
下蔵内 |
しもくらうち |
露谷 |
つゆだに |
43 |
129 |
|||||
大坪 |
おおつぼ |
69 |
232 |
下露谷 |
しもつゆだに |
|||||
奥崎 |
おくさき |
71 |
236 |
栄町 |
さかえまち |
134 |
482 |
|||
養郷 |
ようごう |
41 |
153 |
駅前 |
えきまえ |
849 |
2,595 |
青谷 |
||
善田 |
よしだ |
158 |
293 |
赤尾谷 |
あこうだに |
|||||
下善田 |
しもよしだ |
東町 |
ひがしまち |
|||||||
桑原 |
くわばら |
39 |
139 |
勝部 |
中町 |
なかまち |
||||
澄水 |
すんず |
49 |
161 |
本町 |
ほんまち |
|||||
楠根 |
くすね |
28 |
95 |
浜町 |
はままち |
|||||
紙屋 |
かみや |
39 |
125 |
灘町 |
なだまち |
|||||
田原谷 |
たわらだに |
41 |
133 |
前町 |
まえまち |
|||||
八葉寺 |
はっしょうじ |
44 |
110 |
緑町 |
みどりまち |
|||||
鳴滝 |
なるたき |
21 |
52 |
中郷 |
夏泊 |
なつどまり |
||||
北河原 |
きたがわら |
30 |
100 |
西町 |
にしまち |
|||||
川積 |
かわつみ |
井手 |
いで |
27 |
76 |
|||||
山田 |
やまだ |
22 |
64 |
長和瀬 |
なごうせ |
92 |
319 |
42集落(2,478世帯、7,648人)
2.地域の特性・資源
(1) 特性
ア 「青谷・羽合道路」が平成15年3月に完成。鳥取市西部にあって本市の西の玄関口として交通の要所でもある。
イ 山海の豊かな自然、鳴り砂など自然環境に恵まれている。
ウ 伝統的工芸品「因州和紙」を始め、全国的に注目を浴びている青谷上寺地遺跡など地域資源が豊富である。
(2) 資源
区分 |
主なもの |
特産品 |
梨、びわ、いちご、甘長とうがらし、いがい、岩がき、わかめ、地酒、因州和紙、因幡和牛 |
観光 |
あおや和紙工房、青谷上寺地遺跡展示館、あおや郷土館、不動山、井手ケ浜(鳴り砂)、長尾岬 |
イベント |
あおや夏まつり(7月)、あおや夢灯ろう(7月)、青谷ようこそまつり(10月) |
3.合併3年間の取り組み(H16年11月~H19年度)
(1) 第8次鳥取市総合計画・地域計画(抜粋)
ア 基本方針
因州和紙をはじめとする地場産業などの地域の個性を活かす資源が多くあり、こうした自然や産業を地域づくりのキーワードとして、住民との協働の取組みにより、市民や本市への来訪者にとって、心と体をいやすことのできる保養空間とまちづくりを進める。
また、豊かな自然を活用した施策や農林水産業の振興は、市民の食文化を支えるとともに、自然環境を保全するといった大きな目的を持っており、その振興施策に積極的に取り組む。
さらに、青谷上寺地遺跡などの文化財を活かしながら、地域の歴史や伝統、文化資産の保全・継承を図り、次代を担う子どもたちが自信と誇りを持っていきいきと暮らせる地域づくりをめざす。
イ 主な施策
a 健康志向に対応した特色ある地域づくり
日本海の眺望、長尾鼻の水辺に包まれた自然環境は、西因幡県立自然公園の中核をなす。自然の恵みを広く享受し、心をいやした家族で憩える環境を整えながら、心の豊かさを与える良好な景観づくり、健康づくりを進める。
b 地場産業の振興
生産性の高い農業を推進し、農地の有効活用を図るため、担い手農家への支援、集落営農を積極的に推進する。
安定した漁業経営をめざし、漁港の整備、漁礁の設置などを計画的に進めるとともに、捕る漁業からつくり育てる漁業への転換を推進する。
工業団地への企業誘致などにより、産業の振興・育成を図るとともに、因州和紙をはじめとする地場産業の伝統技術を伝える地域づくりをめざす。
c 地域資源の活用
青谷上寺地遺跡整備など地域の資源を活用した地域づくりを進める。
(2) 実施した主な事業(H16年11月~H19年度)
ア ソフト事業
- 地籍調査事業 H18~19年度 4,392千円
- 小学生遠距離通学補助金 H19年度 5,632千円
イ ハード事業
- CATV整備事業 H17~18年度 752,360千円
- 露谷本線道路改良工事 H17~19年度 30,000千円
- 漁港浚渫事業 H17~19年度 56,869千円
- 日置谷地区ほ場整備 H17~19年度 38,250千円
- 青谷町トレーニングセンター他下水接続事業 H17年度 4,875千円
- 青谷町グラウンド管理棟改修浄化槽設置事業 H18年度 14,604千円
(3) 地域振興特定予算事業(H17年度~H19年度、主なもの)
ア 事業概要
- 青谷地域活性化推進事業
青谷地域づくり連絡協議会を立ち上げ、地域振興事業を展開。
【平成17年度0円、18年度583千円、19年度1,054千円】
- 青谷ようこそまつり事業補助金
町民が一体となる青谷町の活性化イベント、県内トップクラスの書道コンクールである、因州和紙を使った「ようこそ書道コンクール」の実施。来客15,000人
【平成17年度5,850千円、18年度5,265千円、19年度4,739千円】
- あおや鯛漁まつり事業補助金
伝統漁法「かつら網漁」により獲られた鯛をメインに夏の一大イベント。
【平成17年度990千円、18年度891千円、19年度0円】
- あおや夏祭り事業
青谷町サービス商店会主催の夏の一大イベント。コンサート、屋台、花火等。入場者数2,000人。
【平成17年度900千円、18年度810千円、19年度729千円】
- 日中韓高校生国際シンポジウム開催事業
青谷高校の国際化支援と人材養成に向けた取組み推進。毎年9月実施
【平成17年度2,504千円、18年度、890千円、19年度828千円】
- 太倉市代表団受入事業
国際友好都市の中国太倉市との人的交流推進。毎年5~6月に太倉市政府代表団など5名程度を招請し、行政や企業などの視察や懇談会などを開催。
【平成17年度409千円、18年度235千円、19年度223千円】
- 国際交流青少年使節団訪中事業
町内の小中学生等を友好都市の太倉市へ派遣し、少年宮の生徒らと交流を行い、国際感覚豊かな人材養成を図る。毎年8月実施。派遣人員10名
【平成17年度2,238千円、18年度2,037千円、19年度2,088千円】
- わかとり国体記念卓球大会開催費
わかとり国体卓球会場を記念して開催。卓球愛好者の相互交流と技術向上を目的、11月末頃開催、鳥取県・島根県の小学生プレーヤー、約500名参加
【平成17年度630千円、18年度250千円、19年度0円】
- 池田市・青谷町スポーツ少年団親善大会開催費
大阪府池田市とスポーツを通した交流を深める。
【平成17年度60千円、18年度60千円、19年度54千円】
- 青谷町ハイキング開催費
毎年秋に開催。
【平成17年度125千円、18年度125千円、19年度125千円】
イ 見直しの状況
- あおや鯛漁まつり事業補助金
好評なイベントだが、漁師が高齢化していることもあり、19年度廃止とする。
【平成17年度990千円、18年度891千円、19年度廃止】
- チャレンジデー補助金
事業に一定の成果を得たとして18年度廃止した。
【平成17年度180千円、18年度廃止】
- 国際交流協会補助金
鳥取市の制度に則って事業補助に切り替え、運営補助は廃止した。
【平成17年度180千円、18年度0千円】
- 日中韓高校生国際シンポジウム開催事業
青谷高校と共催事業とし、鳥取市と県教育委員会で負担することとした。
【平成17年度2,504千円、18年度、890千円、19年度828千円】
(4) 地域振興策実施事業 (H19年度)
ア テーマ
「育もう郷土愛 次代に引き継ぐ青谷の魅力」
イ 事業概要
和紙、鳴り砂の浜等の地域資源を次代に継承する事業として、和紙で作成した灯ろうを日置川に流す「夢灯ろう流し」、鳴り砂クリーン作戦などの環境美化活動、地産地消活動等を実施する。
これら事業の実施にあたるため、青谷地域づくり協議会の団体や会員が相互に協力し、青谷地域の活性化を図る。
ウ 実施事業
a 夢灯ろう流し
・目的
青谷町の伝統産業である和紙を通じて、川面に浮かぶ灯りのような温かみのある町を築く。
・具体的内容
駅前・中町の日置川両岸に和紙灯ろうを設置し、日置川に、青谷の伝統工芸品の和紙に自分の夢を描いて、あおや夏まつりの日に願いを込めて流す。
・日程
灯ろうの和紙貼り 6月
灯ろう設置 7月21日(土)から8月25日(土)
夢灯ろう 7月28日(土)
b 美化活動
・目的
青谷地域に環境美化の定着を図る。
・具体的内容
青谷を美しくする会を中心に、他団体と協力して青谷地域に美化運動を広げていく。
1 花づくり、花壇整備等
花苗栽培、プランターづくり・設置、除草、花苗移植 4月~6月上旬
総合支所花壇の整備・駅前花壇の拡幅作業 7月~11月
2 環境整備活動
日置川・勝部川周辺の清掃活動 8月、12月
c 鳴り砂保全活動(鳴り砂クリーン作戦)
・目的
全国的にも珍しい鳴り砂の浜は、自然の貴重な財産である。しかし、この「鳴り砂」は汚れに弱く、油や灰などで少しでも汚れると鳴らなくなるため、大自然からの贈り物である「鳴り砂」の響きを後世に伝えるため、住民ボランティアによる海岸清掃活動を行う。
・具体的内容
青谷海岸及び井手ケ浜一帯
6月23日(土)及び11月17日(土) 午前9時から10時
d 地産地消活動
・目的
青谷で採れる海産物、畜産物・豆腐・卵などを使った燻製を作り商品化を目指し、開発に努力する。また、燻製作りに興味をもった仲間作りをさらに進めると共に燻製の魅力を広めていく。
・具体的内容
1 各種イベントへの出店
各種イベントへ商品を出品し、燻製の良さ・魅力をPRする。
2 研修会開催
技術の向上と仲間作りを目指し、年1回講師を招いて(或いは出向いて)研修会を開く。
3 商品開発
燻製の会独自で研修会を開き、商品の開発に望む。
2 地域振興プランによる取り組み(H20年度~22年度)
1.地域課題
(1)少子・高齢化対策(共通)
(2)交通問題(共通)
・青谷小学校完全統合に伴う通学バスの確保及びバス料金の軽減
(3)定住対策(共通)
・望町団地の分譲促進
・空き家情報の収集やグリーンツーリズムなどの職業体験が出来る体制づくり
・過疎集落対策
(4)防犯・防災対策
・自主防災組織及び地域における防災力の向上
(5)地区公民館を中心とした協働のまちづくり(共通)
・地域活動の拠点施設整備(青谷地区公民館施設の早期整備)
・就業改善センターの早期完成
(6)2009鳥取・因幡の祭典(共通)
・ルート内観光施設等の受入体制整備
(7)地場産業の振興
・地域ブランドの形成と確立
ア 農業・漁業の振興
イ 商工業
・伝統工芸等の技術伝承と後継者育成
・地域ブランドの形成と確立
ウ観光
・新たな観光素材の発掘
・観光ガイドの育成・活用と他地域との連携
(8)教育施設の整備
・青谷統合小学校校舎整備及びプール等改修事業
・学校教育の充実(青谷高校の存続)
(9)地域イベント
・地域イベントの再構築
(10)青谷上寺地遺跡の活用
・国指定史跡予定の上寺地遺跡をボランティア団体等と連携して、遺跡整備の推進をはじめ、青谷の町づくりに活かす
2.取り組み方針
(1)少子・高齢化対策(共通)
(2)交通問題(共通)
・青谷小学校統合に伴う通学バスの確保及びバス料金の軽減
青谷統合小学校は平成22年度から完全統合になる。このことにより、現在青谷小学校南校舎に通学している児童約100人が青谷小学校北校舎へ通学することになるため、現在の定期バス1台では到底乗車することができなくなる。
このため、定期バスの増便等、運行方法を早期に検討する必要がある。
※ 遠距離通学費補助制度の見直し(合併協議:平成21年度~)
(3)定住対策(共通)
・鳥取市関西事務所との連携も図りながら、望町団地の分譲促進活動を展開していく。
・自治連合会などと協力し合い、空き家情報や活用できる遊休地・農地などの情報収集を行い、情報発信できる体制をつくる。
(4)防犯・防災対策
・平成20年度から、鳥取市自主防災会連合会との組織統合に伴い、青谷地域を飛び越えた互いの情報交換等により、自助・共助の考え方に基づき、高齢者を加えた更なる地域防災力の向上を目指す。
(5)地区公民館を中心とした協働のまちづくり
・地域活動の拠点施設整備(青谷地区公民館施設の早期整備)
青谷町就業改善センターを青谷地区公民館と青谷町中央公民館(補完施設)の両機能を持たせた施設として改修整備する。(平成21年度計画)
(6)2009鳥取・因幡の祭典(共通)
・ルート内観光施設等の受入体制整備
青谷町地域において、街道沿線・エリアコースとも受入可能な観光施設等を数箇所設けているが、観光客に対し各施設関係者が誰に何をどのようにPRしたいのか整理して、誘客の際に丁寧に接客できるよう努める必要がある。
(7)地場産業の振興〔地域ブランドの形成と確立〕
ア 農業・漁業の振興
・公社、農協、漁連、行政及び住民一体の意識の高揚
・青谷産牛肉のPR
・地産地消の町PR、地元の食材を使った食事処の設置
イ 商工業
・伝統工芸等の技術伝承と後継者育成
・販売額の低迷や後継者不足が課題となっている伝統工芸産業において、後継者育成のための支援事業や県外展示会への出展・販路拡大などの手段を通じて、伝統工芸産業のさらなる振興を目指す。
・地域ブランドの形成と確立
産地としての固有性と事業者に共通した地域優位性を維持するため、因州和紙製造業の継続性を確保するとともに、このブランドの価値を理解できる消費者や小売業事業者に直接PRして販路の拡大を図る必要がある。
ウ 観光
・新たな観光素材の発掘
伝統行事や風習、史跡や名所旧跡など、地域づくり連絡協議会と連携しつつ、地域魅力の再発見に努め、観光資源としての有効活用に取り組む。
・観光ガイドの育成・活用と他地域との連携
青谷町地域における周遊ルートに含まれる観光施設等には限りがあるものの、受け入れる側としては限りなく長期の滞在を期待するところです。そのため、地域内おいて、観光客に観光ポイントをおもてなしの心で案内、説明できる観光ガイドの育成と活用が必要不可欠です。また、観光案内も青谷地域内に留まらず広く東部圏域・県内など、ガイド間の連携により観光客のニーズに沿った観光ポイントへの誘導をするとともに滞在・着地型観光に努める必要がある。
(8)教育施設の整備
・青谷統合小学校校舎整備
校舎増築 約1,400平方メートル (H20年度)
既存校舎 耐震補強1棟 及び大規模改修2棟 (H20~21年度)
・青谷小学校プール整備、改修
(9)地域イベント
・イベントの主旨・内容が類似しているものが多く、また、青谷の特性や魅力を活かしたイベントが無いなか、青谷でなければ行うことが出来ないイベントを、住民と一緒になって創り上げていく。
3.重点的に取り組む課題(3~5項目)
(1)青谷町就業改善センター改修事業
(2)青谷小学校完全統合に伴う通学バスの確保及びバス料金の軽減
(3)2009鳥取・因幡の祭典〔ルート内観光施設等の受入体制整備〕
(4)地場産業の振興〔地域ブランドの形成と確立〕
(5)定住対策〔望町団地の分譲促進及び空き家情報の収集と提供〕
4.具体的な取り組み
(1)新たな取り組み
ア 青谷町就業改善センター改修事業
生涯学習の推進と地域コミュニティを中心に、市民が一体となって個性と魅力に満ちあふれた地域づくりを推進するため、平成18年2月から使用禁止になっている青谷町中央公民館の補完施設として、また市営住宅に間借りし狭隘となっている青谷地区公民館の機能をもたせた就業改善センターの改修整備を行う。内容は、平成21年度の工事実施に向けて、平成20年度に改修内容を検討します。(施設面積:665.43平方メートル)
イ 青谷小学校完全統合に伴う通学バスの確保
平成22年度からの完全統合に伴い、定期バスの増便等、運行確保に向け関係機関早期に働きかけるとともに、児童の安全を確保するため、統合までにバス停の見直しを検討する。
ウ 2009鳥取・因幡の祭典
〔ルート内観光施設等の受入体制整備及び地域ブランドの形成と確立〕
・国指定史跡の貴重な歴史的文化財である青谷上寺地遺跡をはじめとして、地域の自然・歴史・文化・産業等を広く紹介して誘客に努める観光ガイドを育成することを目的として、地区内の観光ポイントの発掘と案内ルートの作成を行う。
・姫鳥線の開通に伴い開催される「2009鳥取・因幡の祭典」へ向けて市外からの集客が期待でき、青谷らしい魅力的で継続性のあるイベントを構築する。
そのため、青谷地域活性化推進事業の伝統工芸品の因州和紙を使った夢灯ろう流しや青谷の街中に和紙の暖簾や灯ろうを設置するなど、青谷らしい風情を醸し出す景観づくりに取り組む。
さらには、青谷の顔でもある美しい鳴り砂の浜と豊富な海の資源を活かし、市外に発信できる青谷だけの特色あるイベントを構築していく。
・NPO法人の立ち上げ
エ 地場産業振興〔地域ブランドの形成と確立〕
・青谷産牛肉のPR
・青谷地域内の農産加工所で加工された豆腐等観光素材を有効活用し観光メニューとして旅行商品化に向けて磨き上げることを目的として、かちべ伝承館において加工されているヘルシーな庶民の食べ物「豆腐」をメインに地元の天然素材にこだわり、観光客自ら加工体験するとともに、昼食として提供して、遊客・交流人口の拡大を図り中山間地域の活性化に繋げる。
・青谷で採れた食材を利用し、燻製などの青谷ならではの新商品の開発に取り組み、青谷の観光施設などで、青谷に訪れた方に見て触れていただく場所をつくる。
オ 定住対策
・人口の減少に歯止めをかけ、人口増加を図るため、あらゆる機会を利用して望町団地の分譲PRを行い、鳥取市関西事務所などとの連携も図りながら分譲促進を進めていく。
・自治会・町内会などの協力を得ながら空き家情報を収集し、また、UJIターンなど田舎暮らしを希望する人への遊休(農)地の情報を提供できるようにするため、必要な情報の収集も進めていく。
(2)合併地域活性化推進事業(H20年度~22年度、地域振興策)
ア テーマ
「育もう郷土愛 次代に引き継ぐ青谷の魅力」
イ 事業概要
和紙、鳴り砂の浜等の地域資源を次代に継承する事業として、和紙で作成した灯ろうを日置川に流す「夢灯ろう流し」、鳴り砂クリーン作戦などの環境美化活動、鳴り砂の浜を利用した自然環境の大切さ学ぶ自然アートフェスティバルの開催、地産地消活動等を実施する。これら事業の実施にあたるため、青谷地域づくり協議会の団体や会員が相互に協力し、青谷地域の活性化を図る。
ウ 実施事業
a 夢灯ろう流し
・目的
青谷町の伝統産業である和紙を通じて、川面に浮かぶ灯りのような温かみのある町を築く。
・具体的内容
駅前・中町の日置川両岸に和紙灯ろうを設置し、日置川に小学生自身が漉いた和紙に自分の夢を描いて、あおや夏まつりの日に願いを込めて流す。
・日程
灯ろうの和紙貼り 6月
灯ろう設置 7月下旬から8月下旬
夢灯ろう 7月末 あおや夏まつりに合わせる
b 美化活動
・目的
青谷地域に環境美化の定着を図る。
・具体的内容
青谷を美しくする会を中心に、他団体と協力して青谷地域に美化運動を広げていく。
1 花づくり、花壇整備等
花苗栽培、プランターづくり・設置、除草、花苗移植 4月~6月上旬
総合支所花壇の整備・駅前花壇の拡幅作業 7月~9月
2 環境整備活動
日置川・勝部川周辺の清掃活動 8月、12月
c 鳴り砂保全活動
(鳴り砂クリーン作戦)
・目的
全国的にも珍しい鳴り砂の浜は、自然の貴重な財産である。しかし、この「鳴り砂」は汚れに弱く、油や灰などで少しでも汚れると鳴らなくなるため、大自然からの贈り物である「鳴り砂」の響きを後世に伝えるため、住民ボランティアによる海岸清掃活動を行う。
・具体的内容
青谷海岸及び井手ケ浜一帯
6月下旬及び10月上旬 午前9時から10時
(とっとり自然アートフェスティバル2008 inあおや鳴り砂の浜)
・目的
鳴り砂の浜を舞台に、大自然、そして地球を感じ取るアートフェスティバルを開催し、鳴り砂ビーチクリーン活動をはじめ、海岸の漂着物などを使ったアート作品・楽器の創作活動を行い、ミュージアムとコンサートを行う。また、雄大な日本海でのサーフィンやフリーダイビングなどにも挑戦する。
これらを通して、「自分と自然をつなぐ」ことの大切さや、自然環境問題についても考え、それぞれが自分の役割を自覚しながら、次の世代に何を「つなぐ」かを考える機会とする。そして、常に自然環境に目を向けて生活ができる、こころとからだを養うことを目的とする。
・具体的内容
開催期日 平成20年7月中~下旬の日曜日(全日)予定
開催場所 鳥取市青谷町井手 井手ヶ浜周辺
※ダイキン工業(株)研修施設も一部使用予定
1 鳴り砂ビーチクリーン
参加者全員で鳴り砂の浜「井手ヶ浜」を清掃して、その拾ったゴミから、環境問題について、みんなで話し合う。
2 ナチュラルミュージアム
鳴り砂や海岸への漂着物や自然素材を使って、子どもから大人まで、年齢・性別を問わず、自由な発想でアート作品を制作し、浜一杯に展示する。
併せて、コンサートに使用する楽器も同様に制作する。
3 海からの贈り物によるコンサート
海岸の漂着物や自然素材を使って制作した楽器の音や鳴り砂、そして波の音を中心にして、全員が演奏家になって、大自然をステージにしたコンサートを行う。
4 海でのイベント
・サーフィンスクール
・ビーチ・エクササイズ&フリーダイビング・ミニスクール
d 地産地消活動
・目的
青谷で採れる海産物、畜産物・豆腐・卵などを使った燻製を作り商品化をめざし、開発に努力する。また、燻製作りに興味をもった仲間づくりをさらに進めるとともに、燻製の魅力を広めていく。
・具体的内容
1 各種イベントへの出店
各種イベントへ商品を出品し、燻製の良さ・魅力をPRする。
2 研修会開催
技術の向上と仲間作りを目指し、年1回講師を招いて(或いは出向いて)研修会を開く。また、それを基に誰もがいつでも燻製が楽しめるようスモーカーを購入する。(12月中旬)
3 商品開発
燻製の会独自で研修会を開き、商品の開発に望む。 随時(2か月に1回)
(3)第8次鳥取市総合計画実施計画に位置付けられた主な事業(H20~22年度)
ア ソフト事業
・通学バスの確保(日置線) H20~21年度
・観光ガイド養成講座の開催(日置地区) H20~22年度
・伝統工芸等後継者育成支援事業 H20年度~
イ ハード事業
・青谷小学校校舎増築事業 H20年度
・青谷小学校既存校舎耐震補強及び大規模改修事業 H20~21年度
・青谷町中央公民館(就業改善センター)設計、改修事業 H21年度
・青谷小学校プール整備・改修事業 H22年度
・治水対策事業(排水ポンプ設置) H20~22年度
〔改正記録〕
平成20年4月作成
平成20年8月19日一部修正
このページに関するお問い合わせ先
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