天文セミナー 第144回
『日食物語(V)』『夏至』
日食物語も今回が三回目。これまでのお話は如何でしたでしょうか。世界の神話や伝説には、よく似たお話があるものだと感じます。そして、その発端はどうやら古代インドのゾロアスター教にあるような気がしてなりません。あの有名な哲学者・ニーチェが書き残した哲学書「ツアラトゥストラはこう言った」のツアラトゥストラとはゾロアスターのドイツ語読みで、ニーチェはこのツアラトゥストラ(ゾロアスター)に言葉を借りて彼の哲学を書き記したのでした。 |
早いもので、もう夏至の季節になりました。一年中で最も昼間が長い日、として知られていますが、我が国などのように梅雨、地球規模で考えるとモンスーンの季節になると厚い雲に覆われてなかなか実感を伴いませんね。このモンスーンは遠くインド洋に源があり、ヒマラヤを越えて中国に吹き込み、東進して我が国まで到達しています。インド洋でたっぷりと水分を吸い上げた大気がその源で、バングラデイッシュから届きます。 |
2009年6月の星空 (ここをクリックすると大きな画像になります) |
次回も、お楽しみに |