天文セミナー 第137回
『一枚の絵(T)』『四(方)神(T)』
ある晴れた日に私は、尾道白樺美術館で開催中の「ハインリッヒ・フォーゲラー展」を鑑賞するために訪れました。1910年、進取の青年文学者達によって「白樺」誌が創刊されました。これは、新しい息吹を文学に止まらず広く芸術界にも吹き込もうという心意気のあらわれでした。そして、創刊初期の「白樺」誌の表紙には、ドイツの芸術家ハインリッヒ・フォーゲラーによる白樺の絵がシンボルとして使われているのです。 |
奈良県明日香村で発見され大きな話題になったのが高松塚とキトラ遺跡です。そしてその遺跡の中で最も注目されたのは何といっても天井に描かれた天文図でした。さらに、玄室の壁面に描かれていたのが表題の「四方神」、「四神」とも呼ばれて四方を守る守り神とされていました。獣が描かれていることから「獣神」とも呼ばれたようです。 |
次回も、お楽しみに |