天文セミナー 第130回
『春の行事』『宇宙って何?』
春四月。自然の息吹を強く感じるのが四月。卯月とも呼ばれる今月です。入学式が各地で行われ、新入生の華やいだ声が木霊(こだま)します。ギリシャ神話の木霊の神・エコーの活躍です。今年の春分は3月20日の14時48分。この時刻に太陽が天の赤道を南から北に横切って北半球に入ってきます。 |
次々に人工衛星が打ち上げられている頃、日本では東京大学の糸川博士を中心にロケットの開発が始められました。糸川博士達が開発したのは、アメリカやソ連が開発した液体燃料を使用するのではなく、固体燃料、つまり爆薬(火薬)を使用する方式でした。瞬時に燃焼する火薬を制御することは大変困難なことです。こうして最初に完成したのが愛称・ペンシルと呼ばれた極小型のロケットでした。幾多の困難を乗り越えた結果が、現在飛行中の「かぐや=セレーネ」で、月の正体をあばこうと言う試みです。 |
次回も、お楽しみに |