天文セミナー 第129回
『春分と新年』『宇宙から宇宙を見る』
運動会などで行われるトラック競走もスタートラインが決まれば、ゴールラインは問題なく決められますね。ところで、先月と先々月にも書きましたように現在の暦の年初が決められるまでは、各地で言わば勝手な年初が使われていたのです。しかし、その背景には季節に関わるものや宗教的な背景をもつものなど、多種さまざまでした。 |
さて、先月もお話しましたように日本の人工衛星観測網の設立は、ソ連の打ち上げに間に合いません。そこで、即席の観測機器を手作りで作り上げて時刻と方位角、及び高度角を観測することになり、われわれ担当者は夕刻と早朝の薄明時に太陽光を反射しながら西から東に向かって星々の間を移動する衛星の光点を見続けたのです。 |
次回も、お楽しみに |