天文セミナー 第125回
『モノクロとカラー』『神々のたそがれ(北欧伝説)』
モノクロームとカラー。今ではほとんど馴染みが薄くなってしまったモノクローム。いわゆる黒と白だけの情報で作られる写真やテレビ画面のことです。モノクロームとは、単色とも書き表すことがあるほどで、人間の視覚はカラーなのにもかかわらず、長い間この黒白の世界になじんできました。カラー写真が無い頃、普通の写真では人の手で着色した着色写真さえ作られたほどでした。また、テレビがカラーになったときなど、その美しさに目を見張り、画面を注視したものです。最近は、ほとんどすべてがカラーによる表現になり、黒白の情報ではどうしても満足できなくなってしまいました。技術を支える科学の進歩の成果でしょう。 |
ワグナーの有名な楽劇に「ニーベルングの指輪」という曲があります。先だって大きな話題になった映画「神々のたそがれ」シリーズも、この楽劇と同じく北欧の古い伝説によったものです。その伝説とは、地底の神々と死者との葛藤が基本になっていて、ある種の地母神の物語とも言えるようです。 |
次回も、お楽しみに |