天文セミナー 第111回
『天降石:隕石』『地球を測る(高度と方位)』
佐治天文台の1階ロビーには、隕石が展示されていて入館者は誰でも手にとって見て感じることができます。この隕石は、個人の寄贈に依るもので今から半世紀ほど前にシベリアに落下したものを、寄贈者達が探し求めて収集したものです。隕石は、今でも大変に貴重な物で、昔は天から降ってきた石=天降石と言われ神社の本殿やお寺の本堂の奥深くに「ご神体」としたり「ご本尊」として祀られ、信仰の対象にされていたことがありました。福岡県直方市には今から1150年ほど前の貞観3年4月7日(西暦861年5月19日)と書かれた箱に収められている隕石がありますが、この記述が正しければ実際の落下が目撃されたものとしては世界最古のものになるだろうと言われています。 |
佐治天文台の行事として、すっかり定着してきた「地球の大きさを測る」というイベント。毎回、多くの参加者によって支えられてきました。そして、実際に体験して実感が得られたという人が多いのは、企画側としてはとても嬉しいことです。さて、実際に地球の大きさを測ろうとした人は誰で、いつ頃のことだったのでしょう。それは佐治天文台のイベントに任せることにして、地球が丸い球状であると言うことは今では誰でもが知っている事実ですが、それを体験することはなかなか容易ではありません。 |
次回も、お楽しみに |