天文セミナー 第107回
『北斗とセブンスター』『球状星団』
北斗七星が夕方の北東の空を駆け上がって来ました。春の星たちの本格的な登場です。この北斗七星は大熊座の一部、お腹から尻尾にかけての場所に相当します。したがって、大熊座はもっともっと大きな星座です。大きな星座の大熊座をよく見ると、どうやら足を天頂に向けて逆立ちしていることに気付きます。そうです。私たちのように地球上の中緯度に住む人にとっては天頂はおよそ赤緯35度の場所です。それより北にある大熊座は、足を天頂にして仰向けになった姿なのです。仰向けになって、北極星という天の杭に繋がれて1日に1回北極の周りを巡り続けているのです。逆立ちをした星座は他にもあって、どうしてだろう? と考えさせられることがあります。皆さんも考えてみてください。 |
夜空には多数の星たちが狭い範囲に集まって集団を形造っている場所があります。疎らに広がっているのは散開星団、一箇所に球状に集まって星たちがひしめきあっているところを球状星団と呼んでいます。散開星団は「すばる」などでおなじみで、主に青色で輝く若い星たちの集まりです。そして、散光星雲と呼ばれる雲のような輝くガスを伴っているか、またはガス星雲の近くにあることが多いのです。特に天の川のように星が密集しているところに見られます。 |
次回も、お楽しみに |