天文セミナー 第78回
『彗星の数と質量は』『光と闇』
今年も国際天文学連合小惑星中央局から彗星のカタログが発行されました。1972年に初版が発行されてから15版目にあたります。このカタログを読む
彗星の故郷と呼ばれるのがオールトの彗星雲とエッジワース・カイパー・ベルト。オールトの雲は太陽系の外殻部として太陽系誕生の時の記憶を保持し、エッジワース・カイパー・ベルトは太陽系の内部の生成に関わりがあるとされています。 |
環境省が主導している今年度の冬のスターウオッチングは、2004年1月11日から24日。全国各地の参加団体が寒い冬空の下で肉眼で「すばる」を見、アルデバランを写真に収める努力をしてくださることでしょう。このスターウオッチングも、15年が経過し、多くのことが判明してきました。そして、その事実を踏まえて照明器具と照明方法が議論され、「光害対策ガイドライン」などとして環境省から発表されました。一方、照明関係の会社も「適正な照明器具の開発」に力を注ぎ、ついにガイドラインをクリアするような器具が開発され供給され始めました。光の適正な使用であり、光と闇の共生です。
ヨーロッパの古い教会に行ったときのことです。日本の明るい照明に慣れ親しんだ目には、とても暗い、そして陰気な雰囲気に驚かされました。教会は建物の西側に入口があり、礼拝者はここから東に向かって入ります。すると、正面、すなわち東の壁にはステンドグラスに描かれたイエス・キリストの像があり、礼拝は東を向いて行われます。
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次回も、お楽しみに |