天文セミナー 第64回
『2匹のどじょう』『都ぞ弥生・北辰斜めに』
「二百十日も事無く過ぎて」。昔の人が台風による農作物の被害を恐れて言い伝えた言葉です。今年の二百十日は9月1日。しかし、台風の上陸と被害が集中するのはやはり10月かも知れませんね。 最近、アマチュアによる新彗星の発見数が減少していると言われることがありますが、台風一過の快晴の夜空で未発見の新彗星が出番を待っているかも知れません。要注意。 |
「都ぞ弥生の雲紫に・・・」。北海道大学が札幌農学校と言われていた頃に作られ、今なお親しまれ歌い続けられている北大の寮歌です。この歌詞を読むとき、第一節に「星影冴(さや)かに光れる北を・・・」、さらに第二節には「さやめく甍(いらか)に久遠の光 おごそかに北極星を仰ぐかな」と、歌われていることに気づきます。
ところで、日本各地に祀られているのが「妙見菩薩」。この妙見菩薩が実は北極星信仰の北辰信仰であり、北斗信仰でもあるのです。 |
2002年10月の星空 |
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次回も、お楽しみに |