結核について(一般の方へ)更新日:
結核ってどんな病気?
こうして結核がうつります
結核は、結核患者が咳やくしゃみをした時に飛び散るしぶきの中の結核菌を吸い込むことによってうつり(感染し)ます。しぶきの中の結核菌は、早く吸い込まれないと日光の中の紫外線に殺されます。ですから結核は、結核患者のそばにいる人(家族や親しい友人)にうつりやすいのです。
なお、軽症で、痰の中に菌が含まれていない場合は他人にうつすおそれはありません。
結核を発病すると・・・
結核に感染しても、普通は免疫の働きで発病を防ぎ、感染した人で一生のうちに発病するのは10人に1人程度といわれています。感染して1~2年で発病する場合と、何年もたって体が弱ってきた時に、眠っていた結核菌が目を覚まし発病する場合があります。無理なダイエットや不規則な生活、また、高齢や糖尿病などで免疫が弱まっている時は発病しやすくなります。
発病すると肺は炎症を起こし、ひどくなると組織が死んで空洞ができ、菌はどんどん増殖します。
危険信号を見逃さないで
最初のうちは風邪と同じような症状ですが、2週間以上も微熱や咳、痰が止まらない時は危険信号。症状が進むと全身が倦怠感(だるさ)に襲われたり、寝汗、胸の痛みなどが出たり、血痰や喀血することもあります。
結核に負けないために
普段から定期健診を受けるように心がけましょう
きちんと検診を受けていれば、万が一結核を発病しても早い段階でわかるので、入院しなくても治療ができます。
免疫の低下した高齢者は危険な世代
年を取ればそれだけで免疫力は低下します。症状が現れたら早めに専門医の診断を受けることが重要です。
感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)第53条の2に基づく健康診断
学校長、事業所の長、矯正施設その他の施設長及び市町村長は、期日または期間を指定して結核にかかる定期健康診断を行う事が定められています。
感染症法第53条の7に基づく報告
健康診断実施者は、定期の健康診断を行ったときは、保健所長を経由して県知事に報告することとなっています。
報告様式については、鳥取市保健所(保健医療課 0857-30-8532)へお尋ねください。
ストップ ザ 結核!5つのポイント
1.遅れた発見にストップ
変だな!と思ったらすぐに医師に診てもらうことが大切です。
結核の初期症状は、風邪とよく似ています。咳や痰が出る、体がだるい、熱も出る。
こんな状態が続くようなら要注意です。
医師に胸部エックス線撮影をしてもらいましょう。
多くの人にうつしたり、手遅れで死亡するケースもあるのです。
2.20~30歳代の活動的な若い世代の感染にストップ
若さにまかせた徹夜など無理はしないことです。無理なダイエットや偏った食生活、徹夜など不規則な生活を続けていると、感染者は発病しやすく大変危険です。
活動的な世代であるため、発病すると多くの人に感染させる可能性があります。
3.高齢者の患者の増加にストップ
新登録患者の7割以上が70歳以上の方です。
体力が弱まる高齢者の方々で咳が続くなどの症状があったら専門医の診断を受けましょう。
4.集団感染にストップ
結核はうつる病気。自分だけの問題ではありません。
学校、事業所、さらに病院や福祉施設などでの集団感染が増加しています。
健診や健康チェックによる早期発見で感染の広がりを抑えることが必要です。
5.大都市での増加にストップ
「DOTS]という治療方法。
東京、大阪など大都市で、ホームレスや不法滞在者の間で結核が高率に発見されています。しかも、治療が遅れたり、途中で挫折したりで、治療成功率が低いのが問題です。
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