「〝差別は人間が作り出したもの、なくせないはずはない〟この思いを広げたい…」
これは人権情報センターが毎年、鳥取市から委託を受けて開催している「人権とっとり講座」(※)の受講生からいただいた感想です。
今年のはじめ、新型コロナウイルスによる感染症が流行しはじめ、その収束は未だに見えていません。このウイルスは未知のことが多いため、多くの人が少なからず不安や恐れを抱きました。それによって、感染者や医療従事者などを避けたり、中傷したりするなどの「コロナ差別」が生じました。鳥取市でも、インターネットの掲示板などで感染した人を特定しようとしたり、誹謗中傷するような事例が発生しました。そのような差別があることにより、人が人を監視する、そんな生きづらい世の中になっているのではないでしょうか。
差別は、差別を受けた人を傷つけるだけでなく、人と人とのつながりを断ち切るものです。〝差別は人間が作り出したもの〟であり、差別を広げていくのも人間ですが、なくすことができるのもまた、私たち人間なのです。
※1つのテーマを各回さまざまな人権の切り口で講演を行っています(全7回)。
差別をなくすために
人権情報センターでは、差別や人権を自分のこととしてとらえ、自分に何ができるのかについて考えていただくために、講演会や研修会(ヒューマンライツセミナーなど)の開催、機関紙・誌の発行など、さまざまな取り組みを行っています。そうした取り組みを通して、人と出会い、つながり、そして「差別をなくそう、人権を大切にしよう」という思いや行動をネットワークでつなげていきたいと考えています。
その他にも、人権や差別の問題に関する市民のみなさんからの相談や、人権研修の企画相談の受付、講師の紹介・派遣を行っています。人権や差別に関する図書・視聴覚教材の貸し出しも行っており、これらはホームページで検索できますので、どうぞご利用ください。
また、人権に関する市民活動の支援も行っています。鳥取市内において、市民団体やNPOが自主的に企画・実施する、人権教育・啓発事業や人権のまちづくり活動にかかる経費の一部を助成しています。手続きは簡単ですので、お気軽にご相談ください。
ぜひ、あなたも…
人権情報センターは今年度設立から21年目を迎えました。これまでの出会いを大切にしつつ、これからもさまざまな取り組みを通して、さらにつながりを広げていきたいと考えています。あなたも、センターの取り組みに参加してみませんか?

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