とっとり市報 HTML版
2021.12 No.1136
シリーズ@じんけんVol.441

人権尊重都市鳥取市の実現をめざして世界人権宣言・人権週間~人権への理解を深めるために~

問い合わせ本庁舎人権推進課(43番窓口)TEL0857-30-8071FAX0857-20-3945

毎年12月10日は、世界人権宣言が採択されたのを記念して定められた「人権デー」です。この機会に、一人一人の人権について改めて考えてみましょう。

世界人権宣言とは?

世界人権宣言は、昭和23(1948)年12月10日、第3回国際連合総会(フランス・パリ)で、「あらゆる人と国が達成すべき共通の基準」として採択されました。この宣言は、前文と30条の条文から成り立っています。世界人権宣言は、基本的人権尊重の原則を定めたもので、初めて人権保障の目標や基準を国際的にうたった画期的なものです。

【世界人権宣言でうたわれていること】

  • 市民的・政治的権利…法の下の平等、思想や表現の自由など
  • 経済的・社会的・文化的権利…教育を受ける権利、労働に関する権利、人間らしい生活をする権利など

世界人権宣言はどうして採択されたのか?

20世紀に、世界を巻き込んだ大戦が二度も起こり、特に第二次世界大戦中には、特定の人種の迫害、大量虐殺など人権侵害、人権抑圧が横行しました。そこで、こうした悲劇を二度と繰り返してはならないという反省から国際連合が作られました。そして、世界平和の実現のためには、世界各国が協力して人権を守る努力が必要という考えのもと、世界人権宣言は採択されたのです。

スポーツの実践はひとつの人権

「オリンピック憲章」をご存じですか。これは、国際オリンピック委員会によって採択されたオリンピズムの根本原則、規則、付属細則を成文化したものです。根本原則では「スポーツをすることは人権のひとつ」、「人種、肌の色、性別などの理由によるいかなる種類の差別も受けない」とされ、人権の尊重がうたわれています。

今年の夏、「多様性と調和」や「未来への継承」などをコンセプトに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会( 以下「東京2020」)が、無観客などのさまざまなコロナ対策を講じながら開催されました。今大会から、選手の抗議行動への禁止ルールが緩和され、片膝をついて人種差別へ抗議する選手の行動が話題となりました。その一方で、大会組織委員会における女性蔑視発言や、選手に対する差別的発言が報道されるなど、人権に関する課題を残した大会でもありました。

人権が尊重される社会のために

日本では、世界人権宣言が採択された翌年の昭和24(1949)年から毎年12月10日を最終日とする一週間を「人権週間」と定め、人権への理解を深めるための啓発活動が全国的に行われています。本市では、毎年この期間に合わせて「人権フォーラム」を開催しています。フォーラムを通して、一人一人の人権を大切にするために、自分に何ができるのか考えてみませんか。

「人権フォーラム2021」開催

日時
12月4日(土)14:00~16:00
場所
県民ふれあい会館
内容
  • 令和3年度人権標語・ポスター表彰式
  • 栗田佳典(くりたよしのり)さん講演会
    「できないことを探すほうが難しいと知って~ウガンダの子ども兵から教わったこと~」
定員
200人

※人権推進課または(公財)鳥取市人権情報センター(TEL0857-24-3125)へ要申込(先着順)、入場無料

※要約筆記、手話通訳あり