防災備蓄について登録日:
防災備蓄とは
大きな災害が発生し、物流やライフラインに影響が及んだ際には、すぐには食料品や日用品の購入ができず、支援も受けられないといったことが起こりえます。また、このような状況下では自宅での避難生活が必要になったり、さらには、その自宅までもが大きな被害を受けた場合は、避難所等での避難生活を余儀なくされたりすることもあります。そのような事態に備え、日ごろから必要最低限の物資を用意(防災備蓄)しておくことが大切です。
災害時には「まず自分(達)の身は自分(達)で守る」(自助)、「地域や周囲の人たちと助け合う」(共助)、「行政など、公的な機関による支援」(公助)の考え方が必要になると言われています。
防災備蓄においても、自助、共助、公助の考え方に基づき次のような方法で取組を進めています。
自助・共助 | 市民の皆さんが、自身に必要な物資を自宅・地域・職場等で備蓄する”家庭等での備蓄” |
公助 | 鳥取市が、市民の避難生活に必要な物資を備蓄する“公的備蓄” |
鳥取市が、あらかじめ協定を結んだ事業者等から必要な物資を優先的に調達し支援物資として活用する”流通備蓄” |
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1.家庭等での備蓄(自助・共助)
発災直後は、自宅や避難所等での避難生活を余儀なくされる場合があり、天候や道路状況などによっては食糧などの必要な物資を自ら購入することもできず、支援物資もすぐには届かない可能性があります。また、仮に支援物資が届いたとしても、高齢の方には食べにくいとされる乾パンや、赤ちゃんが普段飲み慣れていない銘柄のミルクが配られたりするなど、必ずしも皆様の希望に沿ったものが手に入るとはかぎりません。
このため、最低3日分(理想は7日分)の食糧と水、救急医薬品などの生活必需品を各家庭や地域、職場などで準備しておきましょう。また、これらの物をすぐに持って避難できるよう、非常用持出品としてまとめておくとよいでしょう。
- 公的備蓄の項目に鳥取市が備蓄する主な物資の一覧を掲載していますので、家庭及び事業所における備蓄の参考にしてください。
- 家庭での備蓄に役立つ情報やアイデアについてはこちらもご覧ください。 → 「家庭備蓄ポータル」(農林水産省ホームページ)
- 地域(自主防災会)を対象とした、防災用品を購入する際の補助制度もありますので、ぜひご活用ください。
大事なポイント☝
市民の皆さんが自ら備蓄を行うことは、いざというときに自宅や職場で避難生活をする際はもちろん、避難所へ避難する際にも役立ちます。
2.公的備蓄(公助)
鳥取市では、自ら必要な物資等の調達が困難な被災者を支援するため、『鳥取県連携備蓄』と『鳥取市独自備蓄』という2つの考え方で、避難所等で必要となる物資や資機材等を備蓄しています。
- 鳥取市が備蓄している主な物資等の一覧は → こちら
鳥取県連携備蓄
鳥取県連携備蓄(「県及び市町村の備蓄に関する連携体制整備要領」に基づく備蓄)とは、災害時に必要となると思われる物資や資機材の品目をあらかじめ県内で統一的に定めたうえ、それらの品目について、各市町村の規模に合わせた目標数量(※)をそれぞれが保管するという備蓄方法です。この方法により、必要物資等を効率的に備蓄するとともに、実際に災害が発生した際には、被害の小さな市町村から被害の大きな市町村に対し物資等を融通することができます。
鳥取県連携備蓄では、現在次の22品目の備蓄を進めています。
(1)保存食(乾パン等)、(2)保存食(アルファ米がゆ等)、(3)粉・液体ミルク、(4)保存水、(5)給水容器、(6)哺乳瓶、(7)トイレットペーパー、(8)生理用品、(9)簡易トイレ、(10)毛布、(11)紙おむつ(大人用)、(12)紙おむつ(子ども用)、(13)救急医療セット、(14)懐中電灯、(15)ラジオ、(16)乾電池(単1・単3)、(17)ブルーシート、(18)ロープ、(19)タオル、(20)ウェットティッシュ、(21)衛生対策セット(歯磨きシート、吸熱シート、ラップ、使い捨てスプーン、割りばし、アルコール消毒スプレー、ポリ袋)、(22)ブルーシート張りセット(UV土のう袋、防水テープ、ビニールハウスロープ) |
※鳥取県連携備蓄による目標数量:鳥取市では約8,000人の1日分(食糧では3食)を目標としています。(鳥取県震災対策アクションプランにおける最大避難想定人数2万4千人に対する約3割)
- 鳥取県連携備蓄について詳しくはこちらをご覧ください。 → 「県と市町村の連携備蓄について」(鳥取県ホームページ)
鳥取市独自備蓄
鳥取県連携備蓄のほか、社会情勢等の変化により求められるようになった物資や資機材、近年発生した他自治体における災害で必要となった物資等を参考に、鳥取市独自に備蓄を進めています。
鳥取市独自備蓄では、代表的なものとして次のような物資等を備蓄しています。
・避難所用資機材(ダンボールベッド、パーテーション、簡易トイレ用テント、障がい者用簡易トイレなど)、・感染症対策物品(マスク、消毒液、非接触型温度計、ハンドソープなど) |
鳥取市が備蓄する主な物資等の一覧
鳥取市が「鳥取県連携備蓄」及び「鳥取市独自備蓄」として備蓄している物資等のうち主なものは次のとおりです。備蓄品のうち、乳児用ミルクやアレルギー対応食品などは具体的な製品名をお示ししていますので、各家庭での備蓄の参考としてください。
鳥取市の防災備蓄倉庫には次のような物資等を備蓄しており、災害発生時にはこれらの物資等を、必要に応じて避難所等に運搬します。 市内の効率的な保管・運搬のため、一部の物資は分散して備蓄しています。 |
大事なポイント☝
鳥取市では公的備蓄を積極的に進めていますが、避難所に行けば公的備蓄の物資が必ずしも配布されるというわけではありません。また、配布されたとしても希望するものが手に入るとは限りませんので、自分が必要とする最低限の物は平時に自ら用意しておき、避難することが基本です。
3.流通備蓄(公助)
災害の規模が大きく、公的備蓄の物資が不足する場合、あらかじめ協定を結んだ事業者等から食糧や生活必需品などの物資を調達して、支援物資として活用します。
流通備蓄を行うことで、市役所が保有する備蓄倉庫などの保管スペースでは保管しきれない物資を間接的に備蓄することができます。また、対象となる物資は普段事業者が商品として扱っているものですので、期限切れなどの心配がないうえ様々な種類の物資を調達することができます。さらには必要なものを必要な量だけ購入することができるため、市役所としても管理面や経費面で効率的な方法と言えます。
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