鳥取市

令和4年1月21日市長定例記者会見録登録日:

令和4年1月21日午前10時から、麒麟Square2階多目的室1

 

令和4年1月21日市長定例記者会見

 

会見項目

1 一般高齢者の新型コロナワクチン追加接種(3回目接種)の更なる前倒しについて

資料1(PDF/192KB)

2 砂の美術館第13期展示経済波及効果について(令和2年度~令和3年度)

資料2 (PDF/258KB)

3 鳥取砂丘で、ハンドルのない自動運転小型バスの実証実験を行います!

資料3 (PDF/805KB)

4 生活道路の交通安全に係る社会実験の実施について

資料4 (PDF/256KB)

 

質問項目

5 新型コロナワクチン3回目接種について

6 5歳から11歳の子どものワクチン接種について

7 まん延防止等重点措置について

8 小児のコロナ感染による臨時休校等の保護者への支援について

 

 

会見項目

 

1 一般高齢者の新型コロナワクチン追加接種(3回目接種)の更なる前倒しについて

 

市長

 今年初の定例記者会見です、よろしくお願い申し上げます。

 今、全国で新型コロナウイルス感染症が広がっていて、特に変異株のオミクロン株が大変な猛威を振るっている状況です。県内、また鳥取市保健所管内でも連日のように陽性例が発生していて、鳥取市保健所管内でも昨日は21件の陽性例が発生しています。今年に入り、1月3日から昨日までで200件を超える陽性例が発生している状況です。この中には、小・中学校等の児童生徒の皆さんの陽性例も発生しており、随時、臨時休業等の対応をさせていただいています。今日現在でも4校が休業している状況です。引き続き感染防止、感染拡大防止に鳥取市保健所、また所管の健康こども部、危機管理部等を中心に、全庁一丸となってしっかりと取り組み、この難局を何としても乗り越えていきたいと考えています。

 そういった中で、感染症対策、またコロナ後も見据えた社会・経済活動の両立に向けた補正予算を来週、27日に臨時議会を招集し上程したいと考えています。これについては、既にお知らせしていますが、予算規模としては61億5,945万余となります。また、来月、予算を審議いただく2月定例会が開会となります。この2月定例会でも関連の予算を計上したいと考えています。また、来年度予算については骨格予算となりますが、切れ目のない対応ができるように、この臨時議会でも関連の予算を計上させていただくものです。

 また、ワクチン接種について、追加接種、3回目の接種が、この変異株に大変有効であるということで、国の方針に従い、本市においても3回目接種を少し前倒しで進めたいと考えています。これについては、既に昨年12月から医療関係者、医療従事者等を中心に追加接種が順次実施されていますが、現在のこの状況を踏まえて、早期の追加接種を促進するために、従前は2月1日以降としていた一般の高齢者の方の接種開始日をさらに前倒しを行い、接種券が届き次第、医療機関で接種を受けていただけるようにしたいと考えています。これにより、早い方で1月26日から接種を受けていただくことができるようになります。また、さらに周知を図っていくため、本日からケーブルテレビ、コミュニティFM、ホームページ等、また1月25日には記事下広告など、様々な媒体を用いて周知していきます。

 

2 砂の美術館第13期展示経済波及効果について(令和2年度~令和3年度)

 

市長

 この13期展示については、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年7月11日から今年1月3日までの514日間で開催させていただきました。来館者数は33万8,445人です。このうち来館者の95%の方に、砂の美術館が非常によいといった高い評価をいただいています。また、90.2%が県外の方で、その70.6%の方が宿泊していただいたということで、このコロナ禍の中で地域経済の回復の一翼を担うことができたものと考えています。

 この13期展示の経済波及効果、また宣伝効果ですが、経済波及効果については92億1,000万円という数字が算出されています。また、宣伝効果については1億7,000万ということです。大変厳しい状況の中でしたが、経済波及効果、また宣伝効果もこのような数字となりました。

 また、今期の傾向ですが、コロナ禍の影響により、バスツアーなど一般の団体の方が減少しましたが、一方では教育旅行による学生団体の皆さんが増加していて、従来の2.5倍ということで、来館者の皆さんの傾向がコロナによって変化してきたと分析しています。こういった来館者の傾向等をこれから分析して、的確に対応していきたいと考えています。

 入館人数等も制限させていただき、感染防止対策を徹底して運営を行ったところであり、振り返ってみると、円滑に砂の美術館の運営ができたものと考えており、地域経済の活性化、また観光振興等に貢献させていただいたと判断しています。

 

3 鳥取砂丘で、ハンドルのない自動運転小型バスの実証実験を行います!

 

市長

 この自動運転については、既に予算計上して、少し触れさせていただいていますが、この実証実験は、ドライバー不足が深刻化しており、今後、自動運転技術を活用して持続可能な地域公共交通を確保していくことを目的としています。また、鳥取砂丘の観光の中心である東側エリアと、これからさらなる活用が予定されている西側とを結ぶルートになりますので、利便性の高い、観光地においての二次交通の確保にもつながっていくものと考えています。

 実証実験の主な内容は、将来、無人で走行できるような運行技術を検証していくものです。例えば天候が色々変わって、降雪時、積雪時等の路面状況の変化に対応できるかどうかということも、この季節ではあると思います。また、道路構造等の要件がどうかといったことや、オペレーターの方の知識、また操作技術を向上させていく、確保させていく、そのようなことも検証していく必要があると考えています。

 また、車窓には鳥取市の観光PR動画を映して、移動に際して付加価値をつけたアトラクション型の車両として運行していくこととしています。また、自動運転車両を活用した観光地におけるエリア内の回遊性、周遊観光コンテンツも検証していきたいと考えています。

 今回使用する車両は、既に国内では実証実験や、本格運行にも使用されていますが、今回の鳥取市の実証実験では、緑ナンバー、事業用ナンバーの交付を受けて実施することになり、緑ナンバーをつけての運行は全国で初となります。実証実験の日程は、2月17日から20日、23日、3月1日、2日、4日から6日の10日間で、一日のダイヤとしては4便となります。走行ルートは、鳥取砂丘会館からこどもの国まで、往復約4キロメートルの走行で、走行時間は往復で約20分です。車両の最高速度は時速19キロメートルですので、通常の車両等の走行速度よりはかなり遅く、ゆっくり走るので、安全性や、観光地ですのでゆっくり景観等も楽しんでいただける速度になっています。定員は、立ち席、そして着席の合計14名ですが、コロナ禍の密を避けるため、今回の実証運行では定員5名と、あと、運転者、保安員が計2名乗車されるので、7名となります。これについては、無料体験の希望者を募集してお申込みしていただきたいと考えており、来月から無料体験の希望者の方を募集したいと思っています。

 合計で8日間、1台当たり5名、1日4便ですので、合計で160名の方に申込みをしていただき、体験していただきたいと思っています。また、コロナ禍の中ですので、感染症対策を徹底して行うこととしています。ぜひ多くの皆さんに体験していただきたいと思います。

 

4 生活道路の交通安全に係る社会実験の実施について

 

市長

 生活道路においての歩行者等の安全な通行の確保を目的とした交通安全対策の一つとして、従来から市内でも幾つかのエリアでゾーン30という、時速30キロの速度規制を行っており、これは警察と連携しての取組ですが、今後は実際にハンプや狭窄といった物理的なデバイスを設置し、視覚だけでなく、実際に物を置いて速度抑制を図ることを行います。

 さらなる歩行者等の安全確保を図るという目的で行うこととしており、場所としては、鳥取市の寺町、新橋の北側です。期間は今月25日から来月の24日までの約1か月間で、内容としては、実証実験ということで、横断歩道に仮設の物理的なデバイスを設置し、これによってスピードが少し抑制される効果が出ると思いますので、その有効性等を、この実証実験で確認していきたいと思っています。

 ここを選んだ理由ですが、日進小学校の通学路となっていて、近隣の主要道路へのいわゆる抜け道として利用されている実態があり、車両の交通量が多く、スピードが速いということで、以前より交通安全の関心が高い場所で、速度の抑制対策を地域の皆さんが要望されていたので、ここでまず実証実験をさせていただきたいと考えています。

 

質問項目

 

5 新型コロナワクチン3回目接種について

 

平川記者(毎日新聞)

 ありがとうございました。

 幹事社から2点だけ教えてください。

 コロナについて、可及的速やかにということですが、一般高齢者は当初、ファイザー製で始めたと思います。3回目はこれらの方々、ファイザー製なのか、選べないのか。もう1点は、全体のスケジュール感として、3回目はいつぐらいまでに終わるのか、御教示ください。

 

市長

 まず、ファイザー製、モデルナ製について、接種を受ける方が選ぶことができるのかどうかですが、これは、基本的には希望していただけると思います。ただ、異なる種類の接種を受けることによって抗体が高まるといった医学的知見も示されていますので、そういった知見等も随時お示しして選んでいただくことにしていきたいと考えていますが、基本的にはお選びいただけます。

 それから、全体のスケジュール感ですが、まず、高齢者の方は、接種間隔が8か月から7か月となり、昨年、医療従事者等の皆さんから、4月だったと思いますが接種が始まり、高齢者の方は実際には夏のあたりから始まりましたので、2回目を終えた方から、期間を数えて7か月、あるいは6か月等が到来した方に、順次お知らせすることになります。これは、いつまでに全部が完了するということではなく、2回接種を終えた方で、いつまでにということはなかなか、全ての方がとは申し上げにくいところがあります。いずれにしても、国の方針に従って前倒しで接種を受けていただける体制を構築し、この変異株に感染しないようにということが今、まず取り組むべきことではないかと思っています。今月から早速接種券等を送付させていただきますが、様々な形で広報、周知をしていきたいと考えています。

 

6 5歳から11歳の子どものワクチン接種について

 

佐々木記者(日本海新聞)

 ワクチンの関連で、今日、5歳から11歳の子どものワクチン接種についても、ファイザー社製については厚労大臣の特例承認が下りる予定になっていると思いますが、子ども向けの接種について、接種の開始時期は、いつから始められる予定でしょうか。

 

市長

 これは、早ければ今日、薬事承認される見通しという状況であり、また、この小児用ワクチンは大人用と異なっていて、輸入が2月からの予定になっているようです。したがって、接種の開始は3月以降になると、現時点では見込んでいます。また、今月中に医療機関等に承認、接種の協力に関する意向調査を実施することとしており、できる限り速やかに、条件が整えば開始できるようにしていきたいと思っていますが、現段階では輸入等の日程からすると、3月になると考えているところです。

 

大本記者(NHK)

 今のに関連して、その意向調査は、学校を通じてなのか、どんな形でされるのですか。

 

市長

 これは、医療機関に対してということです。

 

7 まん延防止等重点措置について

 

川口記者(共同通信)

 まん延防止等重点措置についてお伺いします。

 今、県西部のほうで感染・陽性例が目立っていますが、依然として鳥取県東部でも感染・陽性例が続いています。一元的には県が政府に要請することになっていると思いますが、鳥取市として、鳥取市内、もしくは鳥取県東部でどれぐらいの陽性例が出たら、県に要請してほしいと要望するようなお考えはありますでしょうか。

 

市長

 まず、どれぐらいの陽性例、感染例がということで、人数がどれぐらいかという御質問だったと思いますが、むしろ、その感染例、陽性例の件数も一つの目安になると思いますが、いわゆる市中感染の様相を呈しているかどうかも一つの判断基準になると思います。現在のところ、感染ルート等がほぼ特定できている感染例、陽性例がほとんどですので、その関係で積極的な疫学調査を行って、これは濃厚接触者、接触者を聞き取りによって特定し、そういった方全てに、少し広めにPCR検査等を受けていただいて、陽性である場合は入院や施設療養等、対応するようにしていますし、濃厚接触者であれば、行動を少し制限していただく措置を取ることによって感染が広がらないようにしています。仮に、そういったことが少し難しくなる状況等になると、いわゆるまん延防止等の措置が必要だと考えていますので、件数だけではなく、感染の様相、その状況等も踏まえて判断すべきものと考えています。そのことから考えると、現在のところ、まん延防止措置等が必要な状況には、この東部地区はないと判断させていただいています。

 

8 小児のコロナ感染による臨時休校等の保護者への支援について

 

佐々木記者(日本海新聞)

 コロナの関連で、経路が追えているものが多い反面、家族内での感染が広がるケースが多くなっているように感じます。特にオミクロン株が主流になって、第六波以降は小児の感染事例も増えているように拝見していて、この中で、臨時休校や臨時休園する学校、保育施設などもかなり増えている印象なのですが、これによって休まざるを得なくなっている保護者さんたちが、かなり多くなっているように感じますが、この対策は考えていらっしゃいますでしょうか。

 

市長

 やはり、これはまず何よりも感染防止策を徹底していただくことを改めて呼びかけ、お願いさせていただくことが、まず必要だと思っています。色々な影響が出てくると思います。学校が休業することによって、学習等のスケジュールが少し遅れることも出てくると思いますし、家庭で過ごすことができる子どもさんだけではなく、学童保育、放課後児童クラブに関連した問題等も出てきますが、何よりも今、感染防止、拡大防止に集中していくことがまず求められていると思います。先ほど小児のワクチン接種の話題もありましたが、小児も含めて、大人の方も3回目接種を速やかに受けていただける体制をつくっていくことが今必要だと思っています。何よりも、まずこれ以上広がらないことに注力しなければならないと思っています。

 

 

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