令和5年度第2回佐治地域振興会議登録日:
令和5年度 第2回佐治地域振興会議 が下記のとおり開催されました。
日時:令和5年5月24日(水)午後6時30分~
場所:佐治町総合支所 2階 大会議室
[出席委員]11名
小谷繁喜、田中早雄、西尾寛茂、岸田みち代、谷口輝男、阿久津奈穂子、下石聡子、無替幸夫、田中精夫、中家孝、小林憲二
[事務局]5名
下田支所長、下石副支所長兼地域振興課長、飯田市民福祉課長、上田産業建設課長
倉持地域振興課課長補佐
[日程]
1.開 会
2.あいさつ
3.協議・報告事項
(4)その他
5.閉会
[議事概要]
3.協議・報告事項
【経済・雇用戦略課 スマートエネルギータウン推進室】(以下【推進室】)より説明。
4月28日に環境省から選定の連絡がありました。協力頂いたアンケートでは地元での利用に前向きな回答が多く、そういったことが、高く評価され選定されたと考えております。2030年度までに家庭、事務所で再生可能エネルギー100%の電力への切り替えを目指します。
大雪の際の倒木により集落の孤立と停電が起こりましたが、小水力発電の整備と公共施設の屋根に太陽光パネルを設置することにより、災害時でも自立して発電することが出来るような設備をこの期間に導入を考えております。
森林資源を活用した木質バイオマスについてですが、計画案ではアストロパーク周辺への整備を図示していますが場所は必ずしも確定ではありません。令和5年度に実現可能性をしっかり調査していきます。
この事業では、5年間で50億円の交付金が活用可能です。佐治に対して直接的には15億円の活用を予定しています。再生可能エネルギーを電気自動車に充電して地域交通として活用していただけるような関連設備の導入も考えております。
今後は6月補正予算を要求して調査費用として使って行けるよう市議会に提案します。9月、10月にキックオフセミナーを予定しておりますので、地元の機運が盛り上がるように説明していきます。
木合谷川小水力発電の実現可能性については、すでに調査済みですので今年度基本設計に入ります。もう一カ所、小水力発電を導入できないか、可能性の調査費用を当初予算で計上しています。本流の下加瀬木から大井の辺りまでの調査を考えております。
若葉台でも出来る限り太陽光パネルを設置して、鳥取市民電力が安い電力を供給できる契約への切り替えのお願いをしていきます。
また、脱炭素先行地域は別の補助メニューを優先的に活用できるので、バッテリー交換式電気自動車の導入可能性も調査していきます。
【委員】前回、バイオマスの施設を整備する計画を示されていたが、環境アセスメント等への配慮はされるのか。
【推進室】建屋をつくって煙が過剰に出るようなことが無い排煙設備などを整えます。環境アセスメント等の対象にならない小規模設備になります。
【委員】一般家庭の省エネ改修を考えているか。
【推進室】希望があれば屋根へ太陽光パネルを設置していただくことも可能ですが、強制するものではありません。
日当たりのよいところに設置するなど条件がありますし、築年数によってはパネルの荷重に屋根が耐えられず瓦が割れて、雨漏りがする可能性もあります。
佐治は太陽光より小水力をメインに、海外の化石燃料に依存せず地域から出来るエネルギーを使うことによって脱炭素を進めていきます。
【委員】人口減少と高齢化が進む中、佐治に住めば地理地形は劣っても電気代が安いとかいったことがあれば非常にアドバンテージになると思うが、個人宅でパネルを設置する場合の金銭的な負担はどうなるのか。
【推進室】この事業では、第3者所有モデルを考えていて、パネルを設置する家の方にはパネルを買ってもらうのではなく、10年契約でパネルを設置させて頂いて、その電力を買っていただくことを考えています。個人には設置にかかる金銭的な負担はありませんが、パネルから作り出す余剰電力の売電収入は得られないことになります。
【委員】佐治の地形だと屋根の上にこだわらず耕作放棄地のような場所にパネル設置できないか。
【推進室】耕作放棄地は農業利用が前提なので、発電事業をしようとすると土地の80%は農業利用しなければならない等の条件があり大規模な利用が難しいと思います。
【委員】脱炭素に取り組むには住民理解を得なければいけないと思う。代表者による先進地視察や、学校教育などは今年度考えておられるか。
【推進室】環境省の交付金はハード部分のみになります。円滑に事業を推進するには地域の協力が不可欠なので、ソフト部分については市として検討して行きます。先進地視察については今年度中に実施出来るかはわかりませんが、西粟倉が第1回目に選定されており、既に取り組まれているので視察の候補地として良いかと思います。学校教育は、SDGsに関すること等、市民電力が中心になってやっているものもありますので連携も検討したいと思います。
【委員】市報7月号に特集ページを組まれるとのことだが、支所だよりの折り込みに別途説明のチラシをいれてもらえれば、佐治の住民さんの目に留まりやすいので検討をお願いしたい。
【委員】佐治の直接経費15億を見込んでいるが、太陽光パネルを設置する希望が多くて、それ以上の金額がかかる場合はどうなるか。
【推進室】今回の事業は全国展開できる優れたモデルを作ることが前提となります。経済性・信頼性を損なわないモデルを作らなければいけないので対応できない部分もあります。事業は多岐にわたりますが、佐治で発電した電力を若葉台で使うなど需給バランスを制御するシステムも導入するので、残りの35億すべてを若葉台に使うわけではありません。
【委員】これらの設備導入はコンピューター管理都市のようになると感じるがいかがか。
【推進室】今年度中に中国電力は、各家庭の電力メーターをスマートメーターに切り替えされる予定です。これは30分に1回消費電力を測れるもので、例えば、高齢者が元気に生活されているか等が分かるようになります。もうすぐ介護が必要になるといった予測ができるような技術も開発されつつあり、将来的には健康サポートに活用できると考えています。
【事務局】資料説明。現在コンビニ運営会社と過疎地域ビジネスモデル構築の研究中です。
コンビニ運営会社と店舗候補地となる既存施設の視察を行い、課題の抽出・整理をした結果、固定店舗単体では集客が困難なので野菜直売所の併設を検討しています。
運営主体をどうするか、改修費や運営費、運搬費の捻出等の課題はありますが、前向きに検討していきます。
【委員】市の施設を改修するなら、改修資金や光熱水費を市で費用負担してもらいたい。
【事務局】仮に鳥取市の施設に店舗を作るなら、改修にかかる費用の予算要求をしていくことも考えております。どういった費用が必要かは今後精査していきます。
【委員】事業者が収支を合わせることが前提だが、人口の少ない佐治で採算をとるのは非常に難しく、地域の問題に対して行政が支援をするのも今の時代の中では必要な部分だ。事業者が勝手にすればという考え方だけではやっていけない。
【事務局】もちろん行政の支援は必要になりますが、店舗を継続させるにはある程度収益を確保できる仕組みづくりが必要であると考えています。
行政の支援を続けた場合でも、しっかりした仕組みが出来ていないと店舗は長く続かないとコンビニ運営会社さんからも意見を頂いております。
地域に応援してもらえる仕組みとして、店舗に野菜の直売所を併設して、人が集まる仕組みを作る等、行政が関わっていく必要があると考えています。
【委員】とくし丸の予約は5月6日に締切られ、毎週水曜日に来られるようだが。佐治の中ですでに申込がされているのか。
【事務局】申込状況は把握していませんが、4月下旬にとくし丸が支所に調整の相談に来られ、佐治21と移動販売の日程について調整を行いました。
【委員】新規参入は喜ぶべきだが、地元で頑張っている企業とバッティングする等、弊害が起きないようにしてもらいたい。
【事務局】なるべく調整はさせていただきますが、行政からの誘致ではありませんので、事業者さんの都合によっては調整が難しい部分もあります。
【委員】選択肢が増えているが、供給が増えても佐治は需要が限られている。競合しないか不安がある。
【委員】生鮮食料品に特化した販売を地域参入してもらえないか働きかけしてもらいたい。
【事務局】さじ21も生鮮食料品は事前に予約してもらえば仕入れ販売しております。
【委員】生鮮食料品は、どうしても品揃えの豊富な店に行きたくなるので特に難しいのではないか。
【委員】固定店舗については今後も研究を続けていただきたい。次回以降も報告をお願いしたい。
【事務局】資料を説明
意見なし
(4)その他
なし
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