
9月9日は「救急の日」です。
救急業務に関する正しい理解と認識を深めましょう。
近くの救急車が来ない?!
救急車は、生命の危険が差し迫っている傷病者を医療機関に搬送するための車両です。東部消防局では、全体で13台の救急車を運用しており、救急現場に一番近い場所の救急車が出動します。しかし、救急現場の近くの救急車が先に緊急性の低い病気やケガなどで出動してしまうと、救急車を必要とする緊急性の高い傷病者のもとへ出動できず、救命処置の開始が遅くなります。救急車は、「救うために急ぐ緊急車両」なのです。
救急活動の現状
全国的に軽症の傷病者が救急車を呼ぶことで、重症傷病者の搬送の遅れが問題になっています。
東部消防局管内の救急出動件数は年間1万件を超えており、平均すると一日で約30件出動しています。救急車で搬送された人のうち、医師の診断により入院を必要としない「軽症」と判断された人の割合は、全救急搬送の約4割を占めています。
東部消防局救急搬送件数(令和4年)

本当に救急車が必要でしょうか
- 蚊に刺されてかゆい
- 今日は病院の受診日。タクシー代がかかるので無料の救急車を呼んだ。
- 指に小さなトゲが刺さった。
- 海水浴に行って日焼けで肩がひりひりする。
- 眠れなくて、誰かに話を聞いてもらいたいので救急隊員を呼んだ。
ここに上げた症例は、すべて東部消防局管内で本当にあった救急要請の内容です。
#7119を知っていますか?
救急車は、誰でも利用できる公共の財産です。そのため、救急車を呼ぶときには、その必要性をよく考えてから要請してください。
救急車を呼ぶかどうか判断に迷う場合にご利用いただける「とっとりおとな救急ダイヤル※(#7119)」をご存じでしょうか。
「気になる症状や病気について」「救急車を呼んだほうがいいか」「どこの病院に行けばいいか」など、看護師・医師などがアドバイスしてくれます。
本当に救急車を必要とする人のために「救急車の適正利用」についてご協力をお願いします。
※15歳未満のお子さんの場合は、「とっとり子ども救急ダイヤル」(#8000)をご利用ください。