第48回(令和5年度)鳥取市文化賞受賞者登録日:
昭和51年から鳥取市の芸術・文化の振興に顕著な業績を上げた個人または団体に対し、文化賞を贈呈しています。
このたび、3名の文化賞の受賞が決定しました。
1 鳥取市文化賞の種類
(1)文化賞
ア 美術・音楽・芸能・文芸・学術等の発展に貢献し、特に最近の活動が顕著であったもの
イ その他とくに著しい業績があったと認められるもの
(2)文化賞特別功績賞(平成25年~)
主な活動拠点が鳥取県外にあって、その活動が全国的に高く評価され、本市の美術・音楽・芸能・文芸・学術等の発展に大きな功績があると認められるもの
(3)文化賞奨励新人賞(令和4年度~)
ア 美術・音楽・芸能・文芸・学術等において、特に最近の活動が顕著であり、将来活躍が期待されるもの
イ 年齢が概ね40歳以下であるもの
2 鳥取市文化賞の受賞者
【文化賞】
1 入江 邦子(豊友)(いりえ くにこ(ほうゆう))氏 〔華道〕
【受賞理由】
いけばな三大流派の一つである小原流に入門してから、長年の間、いけばなの教授活動を続け、多くの華道教授者を育成してきた。
ひたむきに華道を愛し、多くの役職を歴任しながら次世代にいけばな文化を継承するための活動に尽力し続けている。また、日本国内のみならず、海外においても日本の伝統文化である華道の魅力を発信し、国際親善に貢献するほか、後進の指導、地域の小学生への出前講座や中学生への指導など、次世代を担う子どもたちの育成にも尽力している。
花をはじめとする草木の生命力を鋭い感性で感じ取り、一つの命ある作品を創り上げる姿勢は、人のために尽くすことで人の役に立ち、人と人との関りを大切にしてきた人生の経験の積み重ねの中で培われたものであり、鳥取の華道界を牽引する華道指導者である。
2 永見 信久(ながみ のぶひさ)氏 〔音楽〕
【受賞理由】
愛知県立芸術大学大学院を卒業後、鳥取大学教育学部、島根大学教育学部教授を歴任し、多くの学生に対し、ヴァイオリン奏法や合奏などを指導してきた。
鳥取大学赴任時には、鳥取県、鳥取市にオーケストラが無い状態であり、オーケストラの立ち上げに携わり、さらに演奏されることがなかった「県民による第九」を合唱団の人たちと結成するなど、鳥取市の音楽レベルの向上に寄与している。
また、大学で教鞭を執る傍ら、長年にわたり鳥取ジュニアオーケストラの指導に当たっており、毎年定期演奏会を開いてきた。ジュニアオーケストラではこれまでに弦楽器奏者(ヴァイオリン、ビオラ)を多く輩出しており、鳥取市の若手奏者の育成や、音楽文化の向上に貢献している。
鳥取県のヴァイオリン演奏、弦楽アンサンブル指導の第1人者であり、鳥取市における音楽分野での功績は大きい。
3 齊藤 頼陽(さいとう よりあき)氏 〔演劇〕
【受賞理由】
平成18年、鹿野町で活動を開始した鳥の劇場の創設メンバーとして参加し、鳥取に移住した。以来、俳優として、また副芸術監督として同劇場の活動に深く携わり、全国的にも高い評価を得る原動力となった。
その活動は、演劇の創作による地域の芸術振興のみならず、今では定着している「鳥の演劇祭」などによる地域振興、学校での表現ワークショップを通じた教育活動及び人材育成、障がいのある人とない人が共に舞台に立つ「じゆう劇場」を通じた共生社会実現など幅広い。
そのほか、高校演劇の東部地区の審査員、ラジオ番組のパーソナリティ、演劇や演技を使った様々なプログラムの創出などに取り組むことで、表現やコミュニケーション能力向上や芸術文化の発展に寄与している。
3 贈呈式
日時:令和5年11月3日(金・文化の日) 午前10時~11時
場所:仁風閣 1階 随員控室
4 歴代受賞者
昭和51年から第47回までに、130名と6団体が受賞されています。
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