鳥取市

令和5年10月27日市長定例記者会見録登録日:

令和5年10月27日午前10時00分から、本庁舎3階災害対策本部室

令和5年10月27市長定例記者会見

 

はじめに

会見項目

1 「明るい未来プラン」の改訂について ~アフターコロナの明るい未来づくりを強力に推進~

資料1-1(PDF/69KB)

資料1-2(PDF/411KB)

2 サカイ引越センター「まごごろパンダ」と「すご!ウサギ」がコラボ!

  ラッピングトラック・麒麟獅子ラッピングタクシーお披露目・出発式と

  鳥取市 すご!ウサ地域応援クーポン事業の開始について

資料2-1(PDF/92KB)

資料2-2(PDF/1MB)

3 株式会社LIMNOとの協定締結調印式の開催について

資料3(PDF/75KB)

4 第48回(令和5年度)鳥取市文化賞受賞者および贈呈式について

資料4(PDF/1MB)

5 まちなか観光「商店街エリア魅力創出実証事業」の実施について

資料5(PDF/176KB)

質問項目

6 釧路市との今後の姉妹都市交流について

7 鳥取砂丘西側リゾートホテルについて

8 物価高騰に関する12月補正予算について

9 株式会社LIMNOとの協定締結について

10 サカイ引越センターとのコラボラッピングについて

11 まちなか観光「商店街エリア魅力創出実証事業」について

12 インフルエンザの流行対応について

 

 

はじめに

 

市長

 会見項目に入る前に、釧路市の姉妹都市提携60周年記念事業の一環としての訪問と、砂丘西側のリゾートホテルについて触れたいと思います。

 まず、このたびの釧路市訪問について、今月13日から15日まで、この記念事業の一環で訪問させていただきました。私自身は平成19年以来、16年ぶりの訪問となりました。

 訪問させていただいた中で、特に初日、市立鳥取小学校の皆さんに、元気いっぱいのしゃんしゃん傘踊りで歓迎していただきました。また、小学校の空き教室を活用した鳥取小学校博物館があり、この中には、開拓に従事された皆さんが使用した日常生活用具や、開拓の歴史等が資料として展示されていて、私も見学させていただきました。また、明治24年に鳥取からの移住者の皆さんが創立した鳥取神社も訪問し、宮司さんから色々御案内いただき、改めてこの釧路移民の歴史に触れたところです。

 また、第20回釧路大漁どんぱく、これは釧路市の大きなイベントで、この大漁どんぱくにも参加させていただきました。このどんぱくでは、鳥取市のブースも出展し、秋の代表的な梨の品種である王秋の販売、そのほか特産品等、たくさんの皆さんに購入していただき、非常に盛況でした。

 また、蝦名市長をはじめ釧路市の関係者の皆さんとも色々お話をさせていただき、改めて、この姉妹都市交流の歴史を大切にし、また、将来に向かってこの交流を深めて、お互いに取り組んでいくことを確認させていただきました。また、この60周年の、折しも同じ昭和38年10月4日に秋田県の湯沢市も姉妹都市提携を行っておられて、湯沢市の佐藤市長をはじめ湯沢市の皆さんとも交流させていただきました。

 また、既に資料提供していますが、本日午後、釧路鳥取報恩会の皆様に、5年ぶりに鳥取市を訪問していただき、午後、市役所にお越しいただくこととなっています。今回の釧路市の訪問だけではなく、様々な交流により、鳥取の名前や文化が、遠く離れた、直線距離で1,200キロメートルあるということですが、釧路の地で、また北海道の地で大切に受け継がれていることを再認識させていただきますとともに、140年前になりますが、遠く、このふるさと鳥取を離れて、大変な御苦労をされながら現在の釧路市の礎を築かれた先人の皆さんに思いを至らす、そういった機会をいただいたと思います。その後、姉妹都市提携以降、60周年になりますが、交流の歴史を築かれ、また交流のかけ橋となられた多くの先人の皆さんに、改めて感謝を申し上げたいと思っています。

 次に、砂丘西側リゾートホテルについてです。

 今月13日に、この事業を進めておられる株式会社dhp都市開発さんから、ホテルブランドがマリオット・インターナショナルのラグジュアリーコレクションに決定し、2026年に開業を目指すと発表がございました。世界的にも知名度の高いこのマリオット・インターナショナルの最高級ブランドであるラグジュアリーコレクションということで、本市へ進出を決定いただき、鳥取砂丘や山陰海岸ジオパークの豊かな自然環境、また魅力ある多彩な鳥取の食文化、歴史と特徴ある伝統文化などが世界的にも高く評価していただいたものと、大変うれしく思っています。

 また、10月30日、同社の日本・グアム担当のエリアバイスプレジデントのカール・ハドソン様と株式会社dhp都市開発をはじめ、本事業の関係者の皆様に本市へお越しいただき、共同記者会見を開催させていただく予定としています。山陰初の外資系ラグジュアリーホテルの展開が多くのお客様を呼び込み、本市のみならず、この麒麟のまち圏域や山陰海岸ジオパークエリアのさらなる活性化につながっていくことを期待しています。

 

会見項目

 

1 「明るい未来プラン」の改訂について ~アフターコロナの明るい未来づくりを強力に推進~

 

市長

 この明るい未来プラン、新型コロナウイルス感染症からの復興・再生プランは、一昨年、令和3年10月に策定し、様々な取組を進めてきています。感染症法上の位置づけで、新型コロナウイルス感染症が5月8日に2類相当から5類に移行し、コロナ禍前の日常が徐々に戻りつつある中、この明るい未来プランも改めて内容の見直しが必要であり、本市の5年先、10年先を見据えたプランとしていくため、今回、改訂を行うものです。

 改訂後の主な取組について御紹介したいと思います。

 まず、方針1の「ひとを引き付け、ひとを呼び込むまちづくり」では、とっとり・つながりインフルエンサー創出で鳥取の魅力を徹底発信ということで、市内の若い世代の方と連携して、インフルエンサーになっていただき、鳥取の魅力を発信する事業を展開したいと考えています。フォロワー等を増やし、様々な取組を行うことによって、効果的な取組となるように、来年度に向けて取り組んでいきたいと考えています。

 また、先ほども触れたリゾートホテルの鳥取砂丘西側への誘致、また砂丘・多鯰ケ池エリアの再生等についても、この中に拡充し、改めて位置づけます。

 また、次に方針の2の「稼ぐ力と魅力を高め、ひとが暮らし続けるまちづくり」について、鳥取駅周辺をリ・デザイン、改めてデザインし直すということで、人が集い交流し魅力ある街になるように、今取り組んでいます。人口減少や少子高齢化が徐々に進んでいる中で、誰もが安心して快適に住み続けられる持続可能なまちとするために、例えばモーダルコネクト、これは道路ネットワークと多様な交通モードを連携させる取組ですが、こういった取組の強化を図るとともに、にぎわいの拠点等の整備を行うことで、この拠点となる鳥取駅周辺エリアの再構築を目指していきたいと考えています。

 今後のスケジュールについて、今年度中には一定の方向性をまとめて、令和6年度以降の事業や各施設の具体的なイメージをまとめた鳥取駅周辺再整備計画の策定を進めることにより、駅周辺の将来像、また具体的に実現していく手段を、お示ししていきたいと考えています。また、デジタル化など、企業の事業効率化による生産性の向上と働き方改革を推進していくことも改めて充実を図り、この方針2の中に位置づけることとしています。

 また、方針3の「ひとり一人にやさしい、ひとを大切にするまちづくり」として、新たに保育園の完全給食について、現在、主食についてはそれぞれ園児の皆さんが園に持参している状況があり、これを全園で完全給食に移行できるように、来年度から令和7年度を目途に進めていくスケジュールを検討していきたいと考えています。また、eスポーツ等についても、新たにこの方針3の中に位置づけることとしています。引き続きしっかりと取り組んでいきたいと考えています。

 

2 サカイ引越センター「まごごろパンダ」と「すご!ウサギ」がコラボ!

  ラッピングトラック・麒麟獅子ラッピングタクシーお披露目・出発式と

  鳥取市 すご!ウサ地域応援クーポン事業の開始について

 

市長

 サカイ引越センターさんのマスコットキャラクターである「まごころパンダ」と、本市のPRキャラクター「すご!ウサギ」がコラボしたオリジナルのラッピング車両と、鳥取ハイヤー共同組合さんと連携した麒麟獅子ラッピングタクシーのお披露目式と出発式を、来週月曜日、10月30日9時半に、この市役所本庁舎の駐車場で行います。

 また、「鳥取市すご!ウサ地域応援キャンペーン!」を、この出発式の10月30日から来年の2月29日までを期間に行います。指定のハッシュタグをつけて写真をSNSに投稿していただき、お得なクーポン3,000円分をゲットしていただくもので、このクーポン券で本市の特産品等を購入していただく取組です。こういった取組により、本市の認知度やイメージアップを図っていくとともに、市民の皆様や、本市を訪れていただく皆様による消費を促進し、地域経済の活性化を図ることを目的とするキャンペーンです。なお、期間は来年の2月29日までとお話させていただきましたが、これは定員に達し次第終了となります。先着順ですので、ぜひ多くの皆さんに御参加いただきたいと思います。

 

3 株式会社LIMNOとの協定締結調印式の開催について

 

市長

 本市は、デジタル技術を活用した課題解決や業務の効率化を行うことのできる職員の育成を進めており、市民サービスの向上を図ることに努めています。

 このたび株式会社LIMNO様との間で、職員に対してマイクロソフトオフィスソフトの利活用における支援に関する協定を締結させていただく運びとなりました。

 内容は、鳥取市職員のマイクロソフトオフィスのソフト利活用におけるサポートを行うことで、双方のデジタルスキルの向上を図るとともに、業務効率化によって質の高いサービス提供につなげることを目的とし、また、地域のDX推進のための下支えをするということで、これは、本市が進めている公民連携デスクへ今年の6月に株式会社LIMNO様から御提案いただき採用させていただいた取組です。この公民連携デスクでのDX分野での連携は、これが初となる取組です。協定の締結は11月9日木曜日、市役所本庁舎3階で行います。

 

4 第48回(令和5年度)鳥取市文化賞受賞者および贈呈式について

 

市長

 本市では、昭和51年から、鳥取市の芸術、文化の振興に顕著な業績を上げた個人または団体に対して、文化賞を贈呈しています。このたび3名の方の文化賞の受賞が決定しました。

 文化賞の受賞者は、入江豊友氏、齊藤頼陽氏、永見信久氏の3氏であり、それぞれ華道、演劇、音楽の分野で顕著な業績を上げられた方々です。贈呈式は11月3日、文化の日の午前10時、仁風閣の1階で行う予定です。選考の経過、内容等については、11月3日の贈呈式で行う予定です。

 

5 まちなか観光「商店街エリア魅力創出実証事業」の実施について

 

市長

 鳥取市の中心市街地のまちづくりのコンセプトである二核二軸の2つの核、鳥取城跡周辺の歴史・文化ゾーン、また、鳥取駅を中心とした商業集積ゾーン、この2つを若桜街道と智頭街道、2つの軸で結ぶコンセプトで、この鳥取城跡と鳥取駅前をつなぐ商店街エリアの魅力の創出、活性化を図るために、若桜街道商店街においてまちなか観光の新たな夜間コンテンツの創出を目指す実証事業を実施します。

 現在、既に実施中の鳥取城跡のライトアップと併せて、ナイトタイムエコノミー、いわゆる夜間の観光に取り組むことにより、滞在型の観光の推進を図っていきたいと考えています。この実証事業の期間は、来月11月10日から26日までの17日間で、夜間、18時から22時までとしています。

 内容は、若桜街道商店街のアーケードに投光器を設置し、一部店舗のシャッターに麒麟獅子のモチーフを影絵として投影するとともに、おそろいのちょうちんを提げて、商店街の魅力向上を図るものです。これは、長町志穂さんのプロデュースで、鳥取城跡の取組と併せて、若桜街道商店街にも光りによる演出を行っていただきます。また、この取組の初日である11月10日金曜日には「若桜街道商店街灯りにぎわいワークショップ」と銘打ち、ワークショップを開催しますので、このワークショップにも多くの皆様に御参加いただきたいと思っています。

 また、本市では、まちなかの新たなにぎわいづくりとして、スマホのAR、拡張現実の技術を活用した、楽しくまちなかを回遊できる仕組みづくりにも取り組んでいます。これについては、10月25日の資料提供で既にお知らせしていますが、11月3日から令和6年3月31日まで、「とっとりまちあそびスタンプラリー」と題して、まちなかの3か所でAR体験とともに、スタンプが集められるスタンプラリーを開催することとしています。ARの技術を活用し、水族館が出現したり、子どもたちの描いた絵やフクシ×アートWEEKsの作品が見られるギャラリー、麒麟獅子のパレードと、それぞれ異なる体験をしていただけることが魅力となっています。また、このスタンプを3つ集めていただいた方には、さらに特別なARが鑑賞できますので、ぜひこの取組にも御参加いただき、体験していただければと思います。

 

質問項目

 

6 釧路市との今後の姉妹都市交流について

 

中村記者(日本海新聞)

 釧路との交流で、今回、60周年で様々な交流をされたと思います。今後ですが、またこの民間交流を促進していくために、観光・経済分野で鳥取市としてどのような取組ができるのか教えてください。

 

市長

 民間交流、観光に特化してということでしょうか。全体のことでしょうか。

 

中村記者(日本海新聞)

 全体ですね、観光や経済に関して、どのような交流が考えられるでしょうか。

 

市長

 まず、60周年ということで、昭和38年10月4日から、大変長い姉妹都市の歴史があります。この交流をさらに深めていく、継承していくために、次世代の皆さんにこの姉妹都市交流の歴史等を引き継いでいくことが求められていると考えており、これは、釧路市さんだけの交流ではなく、例えば姉妹都市交流の資料を作り、小学生の皆さんに配付して次世代に継承していくことも重要な取組の一つと考えています。

 また、次は例えば70周年となりますが、さらにこの交流が深化、深まっていくように、両市がお互いに様々な交流を続けていきたいと考えています。

 今回は、講演会を開催したり、また、相互に訪問したり、それから次世代ということで、小学生の皆さんにもそれぞれ両市から御参加いただくなどの取組を行ったところです。これから様々な取組を進めて、もちろん観光面でもお互いの観光資源を紹介していき、従来から取り組んでいる、様々なイベントが両市で開催されるときに、それぞれの市のブースを出展して特産品を販売するなど、このようなことはこれからも続けていきたいと考えています。

 とりわけ、こちらから移住された関係者の皆さん、ふるさと鳥取に対する思いは大変深いものをお持ちであると改めて今回肌で感じましたので、そういった歴史も改めて大切にし、次世代に継承していくことが、まず大切なことではないかと改めて感じています。

 

7 鳥取砂丘西側リゾートホテルについて

 

西田記者(日本海新聞)

 リゾートホテルに関して、今回、星5つの最高級ランクということで、実際に宿泊の価格はまだ分からないと思いますが、ほかのサイトを調べたりすると、かなり高額というとこで、市長の所感、感覚で構いませんので、どれだけの需要が見込まれるか、この砂丘に来る方で、ここに泊まりに来られる方がどれだけか、期待感をお願いします。

 

市長

 まず、期待としては、インバウンドを含めて、国内からも多くの皆さんにお越しいただけるものと、期待も含めてそのように思っています。

 特に外国からの観光客については、一長一短ありますが、現在、円安で、昨日の段階でも150円で終えていますので、外国の方からすると、非常にリーズナブルとまではいきませんが、そんなに高くは感じないのかなと思っており、特に外国から多くの皆さんにお越しいただける、滞在いただけるのではないかと考えています。

 また、ラグジュアリーコレクションということで、最高級、5つ星になるのではないかと思っていますが、そういった高級ホテルは、この山陰では初めてになると思います。その話題性もあると思いますので、かなりの方にお越しいただき、御利用、宿泊していただけるのではないかと、期待を込めてそのように思っています。

 

西田記者(日本海新聞)

 ちなみに、価格設定などは、例えば鳥取市さんが関わったりというのはありますか。

 

市長

 いえ、鳥取市で価格設定に直接に関わることはできませんが、多分、価格等についても来週の30日にそれぞれ事業者の皆さんから内容について触れていただけるかもしれませんので、また30日に明らかになるかと思っています。現段階では、私も承知していません。

 

大本記者(NHK)

 今の質問に関連で伺いたいのですが、砂丘ホテルの資料提供の際に、今後、建設費用の補助も検討の余地があるという記載があったかと思います。この辺り、市内にはほかにも宿泊事業者がいらっしゃるわけで、そのすみ分けですとか、ほかの事業の民業圧迫にならないか、その辺りの懸念についてはどのようにお考えか教えていただけますか。

 

市長

 まず、既存の市内のホテルとの競合が懸念されるがどうかという御趣旨のお尋ねであったと思いますが、いわゆるビジネスホテル、ビジネス等を主に対象としておられるホテルもたくさんあり、そういったところとの競合は、多分発生しないのではないかと、最高級の、いわゆる富裕層や一定の期間滞在されるといった需要に対応していく位置づけのホテルになろうかと思っていますので、その辺りのすみ分けは十分できると予想しています。

 また、この事業に関する鳥取市からの補助ですが、鳥取市としても、こういった、いわゆる最高級のラグジュアリーコレクションということで、山陰初で観光振興にも資するということもあり、地域経済の活性化にも大いに貢献していただけると判断していますので、鳥取市として何らかの、この事業に対して助成するということは可能であると考えています。鳥取市からの補助、また融資制度等の活用等についても、可能なものは活用して支援させていただきたいと考えています。

 

大本記者(NHK)

 例えば、例を挙げると、ニューオータニさんのスイートルームですとか、こぜにやさんの中でも高価格帯のプランなどでは、日によっては10万円を超えるものもあるかと思うのですが、そういった、ビジネスホテルとは一線を画す、その辺りとの競争力ですとか、あとは補助が、最低でも何億円以上に上るだとか、その辺りの規模感みたいなものが現時点で分かるあたりで教えていただけたらと思います。

 

市長

 競争力ということで、具体的な、市内の宿泊施設等の例も触れていただきましたが、多分それぞれの特性や持ち味はありますので、それぞれ競合することはないと思います。むしろ相乗効果を期待したいと思っています。こういったホテルが山陰の鳥取、しかも鳥取砂丘にあるということで、情報としては非常にこれから多くの皆さんにキャッチしていただき、鳥取の魅力を感じていただくことにつながっていくと思いますし、それによって既存の温泉旅館やホテルに宿泊される方も増えてくる、全体で魅力アップと活性化につながる、一つの起爆剤になることを、このホテルに期待したいと思っています。

 支援の規模感ですが、例えばふるさと融資等を活用していただくことや、鳥取市の企業立地促進の補助金等もありますので、そういったものの活用も可能ではないかと考えており、できる限りの支援をしていきたいと考えています。

 

大本記者(NHK)

 額的な規模感は、どのようなイメージでしょうか。

 

市長

 例えば企業立地等の促進補助金では、投資額の10%、上限2億円というのがあり、そういったものが一つの目安になるのではないかなと考えています。

 

西田記者(日本海新聞)

 先ほど言われたように、海外の方からの利用はかなり期待ができるということで、周辺観光地に、かなりリッチな方々が来られて、その周辺のサービスも充実が必要なのかなと思うのですが、そこら辺で、海外の方への対応や、対応を支援する何かを検討されていますでしょうか。

 

市長

 おっしゃるとおりであり、その辺りの視点は非常に重要であると考えています。ホテルに宿泊されるだけでなく、周辺の観光をいかに結びつけていくかという視点で、例えば鳥取砂丘では、最近はアクティビティー等が非常に盛んです。そういったものを実際に体験していただく、体験しやすいように砂丘の観光事業者の皆さんと連携をしっかり図っていくことも、これから具体的に進めていく必要があろうかと思っています。砂丘が持っている魅力は、まだまだたくさんあると思いますので、そういったものを改めて活用し、発見していく、そのような機会にしていきたいと思っています。

 

西田記者(日本海新聞)

 先ほどアクティビティーの話が出たのですが、私が先日取材した際に、アクティビティーの方で、海外、インバウンドでかなり今増えているなか、正直、話せる方がたまたまスタッフにいたから対応できているけど、なかなか片言で何とか説明して、何とか通じているのだと聞いたもので、何かそういう面での、よりサービスの向上についていかがでしょうか。

 

市長

 多言語の対応も、これも重要なポイントになろうかと思います。現在、翻訳ソフト等も非常に進化したものがたくさんありますので、そういったものをうまく活用することも一つの方法かと思います。多言語対応ということで外国語を習得するのは、なかなかこれはエネルギーを要するため、一挙にはなかなか難しいですが、色々なソフトウエアや方法を活用することがまず一つあると考えています。外国からのお客さんをたくさん迎える、そのような時期に今、なってきていますので、多言語対応の取組も、これからさらに充実を図っていかなければならないと思います。

 

福間記者(山陰中央新報)

 リゾートホテルのことで、万博が2025年にあって、その先にリゾートホテルもあり、バス事業者などに聞くと、やはり都会地にはインバウンドがかなり入ってきている状態に今もうあるということで、そういう外国人をターゲットにした誘客の戦略と、例えばどの空港から入ってきて、その方向けにどういうプロモーションをして、どう引き込んでくるのか、何か具体的なプロモーション事業を行うのかということが1点目と、先ほど受入れのこともありましたが、大体観光地でちょっと問題になっているのが、駅までの交通はあるけれど、その観光地へ行くまでの交通と、その辺りをまた周遊する交通、このとりわけ周遊する交通が、大山などもそうですけど、観光客が中腹まで行ったはいいけど、回れないということが問題になっていたりします。そういう二次交通の充実についてはどうお考えなのか、この2点を教えてください。

 

市長

 まず、プロモーションをこれからどう行っていくのかということで、関西の万博は、一つの大きな好機、チャンスだと捉えるべきだと思います。残念ながら、少しスケジュールの関係で、この万博の時期にうまく重なるかどうか、そういったスケジュール感になると思いますが、それは別として、コロナ禍が一定の落ち着きを見せてきた時期にあり、外国からの観光客をこれからたくさんお迎えする、そういった時期になると思います。鳥取市の魅力、砂丘はもとより、山陰海岸ジオパーク、多彩な食、様々な魅力がありますが、そういったものをさらに情報発信していくことは、とてもこれから重要になってくると思います。また、どういった空港をターゲットにしているのかというお尋ねでしたが、例えば関空や、鳥取空港に直接お越しになられる場合もあるでしょうし、それから米子空港は、ソウル便が復活しました。そういった複数の空港が想定されると思います。特に関空からは、バスを利用される場合には交通費の支援を今やっていて、非常にこれも好評で、補正予算が必要な状況です。

 また、二次交通についても、これも非常に重要です。特に公共交通が十分でない地方においては、この二次交通をいかに確保するかが観光客の誘客にとっても大きなポイントになります。鳥取市は従来からタクシーを割安で周遊に使っていただく取組も既に行っており、さらに充実を図っていくことと併せてPRしていくことに、これから取り組んでいかなければならないと思っています。

 

福間記者(山陰中央新報)

 自治体によっては、大きな事業に絡めた年に、都会地にトップが出向いていって、色々な著名人とコラボして、一過性ではあるのですが、思い切ってPRして、ここに観光費をかなりつけるという方法もあり、これを起爆剤にするというのがありますが、市長がどこか出向いていって、本年度か来年度ぐらいにPRされるようなおつもりはありますか。

 

市長

 私が出向く、いわゆるトップセールスですが、具体的には今持ち合わせていませんが、そういったことも大変重要であると思っています。そういったことが起爆剤となって、多くの皆さんに鳥取市に関心、興味を持っていただく仕掛けは、これはトップセールスだけではなく、色々な取組を展開していくことで進めていくべきではないかと思います。その一つとしてトップセールスというのはあろうかなと思います。必要なときには、私も出向いて行う必要があろうかと思います。

 

8 物価高騰に関する12月補正予算について

 

大本記者(NHK)

 政府の経済対策がまとまったところもあり、今、足元の物価高状況が市民の生活も圧迫していると思いますが、次の議会に向けて何か補正予算で、今の時点で市長の頭の中にあるものがありましたら教えていただきたいです。

 

市長

 12月補正で、今、鋭意色々な事業、取組を進めていこうとしていますが、物価高ということだけでなく、今回、7月13日の大雨と、8月15日の台風7号の襲来による被害の立て直しを図っていくことを引き続き、今年度は続けていくことがまず第一に求められると考えています。

 また、物価高等で大変な思いをしていらっしゃる市民の皆さんへ、鳥取市としてもいち早く給付金等を予算化して実施していこうとしていますし、また、この物価高全体の中での大変な状況は、これからまだ円安等もあり続いていくと思いますので、12月補正だけではなく、来年度の、今、予算編成の作業を進めていこうとしていますが、これも年度をまたがって対応していく必要があろうかと思っています。いずれにしても12月、また2月の議会の計数等、これからしっかり精査して詰めていく段階であり、その内容が具体的になった時点でまたお知らせさせていただきたいと思います。

 

大本記者(NHK)

 昨年度、これまででしたら、活性化のためのチケットを配布されたりですとか、銭湯に対する支援事業だったり、これまでたくさんされてきていると思いますが、今後、冬を迎える中で、灯油の価格もどんどん上がっていくなど、色々想定されることがあると思いますが、具体的に頭の中にありましたらお願いします。

 

市長

 銭湯は、これも物価統制令等で料金が抑えられている状況があり、その中で燃油が高騰ということもあり、それぞれ個別具体に対応してきたものですが、これは全体で考えていくことが必要だと思います。燃油高騰だけでなく、ガソリン等も非常に単価が高い状況が続いていますので、これは全般にわたってどうするか、一時的な給付金などではなく、経済全体で考えていく課題、問題ではなかろうかと思っており、国でも今、色々議論が行われているところです。所得税の減税がどうかと、これも賛否両論ありますが、そういった議論の内容も注視していかなければなりませんし、鳥取市として、鳥取市民の皆さんが今どういった状況にあるのかもしっかりと見極めていく必要があろうと思います。何か個別でチケットの事業を行うなど、そういうことではなく、全体的に対応し、考えていく、今、局面にあるのではないかと私自身は考えています。

 

9 株式会社LIMNOとの協定締結について

 

清野記者(朝日新聞)

 LIMNOとの協定締結の件で、これはLIMNOと連携と書いていますが、何か一方的に市の職員だけにメリットがあるような気がするのですが、これは有償なのか無償なのかということと、LIMNO側にどういうメリットが考えられるかをお尋ねしたいです。

 

市長

 まず、職員をスキルアップさせるということで、一方的に恩恵があるのは鳥取市のほうではないかと、そうお感じになられたと思いますが、このDX化を進めていくことにおいて、株式会社LIMNOさんのほうも、鳥取市の業務にこういうものがあって、例えばソフトウエアを、マイクロソフトオフィスのソフトウエアを活用していくことで、またLIMNOさんにも色々なメリットがあると思います。これは、双方に費用負担が生じないという内容で締結しますので、有償や、委託でということではなく、技術的な支援、スキルアップについて支援していただく中で、お互いにプラスの面があると考えており、これはむしろLIMNOさんからの御提案で、公民連携サポートデスクへ御提案いただき、それを、可能なものに活用するということですので、株式会社LIMNOさんにも何らかのメリットはある取組になると思います。

 

清野記者(朝日新聞)

 それは、LIMNO側にとっては、鳥取市にこういうことを教えたんだということが、つまり自分たちのPRみたいなものにつながるという考え方ですか。

 

市長

 そういうこともあるでしょうし、業務効率を図っていくことによって既存のソフトウエアがこういうふうに使えるのだということを、LIMNOさんのほうも、この取組を通して色々スキルアップされていくこともあろうかと思います。ですから、一方的に何か鳥取市だけが利するような、教えていただくような取組ではないと判断しています。

 

10 サカイ引越センターとのコラボラッピングについて

 

山田記者(テレビ朝日)

 サカイ引越センターさんとのコラボに関して、コラボするに至った経緯と、ラッピングに期限を設けていらっしゃるかという2点をお伺いしてよろしいでしょうか。

 

市長

 これについては、サカイ引越センターさんから御提案いただき、全国でもキャラクターで自治体とコラボしている例はあると思いますが、サカイ引越センターさんのまごころパンダと自治体のイメージキャラクターがコラボした形はこれが初めてとなるため、ご提案いただいたと考えています。

 期限について、先ほどのキャンペーンは来年の2月29日までですが、ラッピングの期限は決めていません。

 

11 まちなか観光「商店街エリア魅力創出実証事業」について

 

福間記者(山陰中央新報)

 実証事業なので、この事業の有効性や経済性、それをどういうふうに確認するのか、検証項目があるのかを教えていただいた上で、滞在型観光の推進を図るということだと思いますが、改めて意気込みを教えてください。

 

市長

 有効性、経済性となると、数値的に分析して、一つのエビデンスを確認するのが通常のやり方です。それを数値としてどういったものを指標に用いるかということもあろうかと思いますが、例えば滞在型観光の推進に資するということであれば、宿泊数が増えていくとか、ホテルの、宿泊施設の稼働率がどうか、従前と実施後でどう変化したか、そういった検証の仕方もありますし、経済的には、経済効果の分析指標を用いて、どれぐらいの効果があったか、金額の計数として出すことも可能であろうかと思います。これも検証というか、実証事業ですので、効果的だったかどうか、アンケート等もありますし、色々な手法を用いて検証していきたいと思います。

 

12 インフルエンザの流行対応について

 

西田記者(日本海新聞)

 鳥取県東部を中心に、インフルエンザがかなり大流行してるように感じますが、今のところ、市教委は、特に学業には大きく影響は出ていないと聞いているのですが、例えば今後、さらに広がるなんてことがあった場合には、例えばコロナのように分散とか、そういう対応を取られる御予定などはありますか。

 

市長

 このインフルエンザについては、例えば学級閉鎖や学年閉鎖など、随時感染状況を見て、それぞれ教育委員会で判断して対応していますが、これからどういった状況になるのかしっかり見極めながら、従来のように対応していくことがまず第一にあると思います。また、新型コロナウイルス感染症についても、5月8日に5類に移行しましたが、その後、第九波という言われ方もありましたが、少し増えて、また今は少し落ち着いてきたという状況ですので、新型コロナウイルス感染症も引き続き状況を注視しながら、必要に応じて予防手段について市民の皆さんに御理解いただき、励行していただく呼びかけも場合によっては必要だと思います。そのことによってインフルエンザもかなり感染が防止できるのではないかと思います。例えばマスクの着用や手洗い、うがいを励行していただくなど、基本的なことを改めて呼びかけていくことも必要ではないかと思います。

 

西田記者(日本海新聞)

 そのマスクや手洗いについては、鳥取市、市教委から強制するようなことはありますか。

 

市長

 強制ではなく、これはそれぞれのお考えによって励行していただくことになろうと思いますので、何かこちらで強制的にということは考えていません。

 

 

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