百日咳にご注意ください!更新日:
現在、鳥取県東部では「百日咳」の患者さんが継続的に発生し、令和6年7月以降、急増しています。
百日咳は、特有の咳症状を特徴とする呼吸器感染症です。
いずれの年齢でもかかる事のある病気ですが、現在発生している患者さんの多くが小・中・高校生となっています。
特に乳児が感染すると重症化しやすいため、注意が必要です。
原因と感染経路
百日咳菌による感染症です。
感染経路は飛沫感染・接触感染です。
潜伏期間
概ね7~10日程度(最大20日)
症状・経過
症状の経過は3つの時期に分けられます
1 カタル期(約2週間続く)
7~10日の潜伏期の後、かぜのような症状で始まり、しだいに咳の回数が増え、激しくなります。
2 痙咳期(3週間~続く)
次第に特徴のある咳がみられるようになります。
短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、息を吸うときに笛の音のようなヒューという音(笛声)が出ることがあります。
ひどい咳によって、時に嘔吐を伴うことがあります。とくに、咳発作は夜間に多く見られます。
発熱はないか、あっても微熱程度です。
3 回復期
激しい咳の発作はしだいに収まり、2~3週間で認められなくなりますが、その後も時々発作性の咳が出ることがあります。
約2~3か月の経過で回復します。
予防方法
予防接種
現在、百日咳ワクチンを含む「五種混合」ワクチンの接種が小児を対象に定期予防接種として行われています。
生後2か月から生後90か月の間に合計4回接種するワクチンです。
乳児が百日咳に感染すると、重症化しやすいと言われていますので、接種可能月齢になったら、できるだけ早めに予防接種をお受けください。
★予防接種を受けていても感染している事例がありますので、予防接種と併せて下記の咳エチケットや手洗い、体調管理を行ってください。
咳エチケット・手洗い
百日咳の感染経路は飛沫感染・接触感染です。
咳症状のある人は、マスクを着用しましょう。マスクがない場合は、咳をするときにはハンカチやティッシュなどで口を覆い、周りに咳などのしぶきが飛び散らないよう、咳エチケットに努めましょう。
ハンカチやティシュ、手などで口を覆って咳をした後は、しっかり手洗いを行いましょう。
体調管理
百日咳は、非常に感染力の高い感染症です。
いつもと違う咳が出る、咳が長引いているといった体調の異変を感じたときは、無理をせず早めに受診するようにしましょう。
特に小・中・高校生の方は、症状があるときの学校への出席や部活動、地域行事などへの参加は控えることをお勧めします。
一般的な感染症予防として、十分な睡眠・栄養を摂り、体調管理に努めましょう。
症状がある人は、特に乳幼児や免疫力の低下している方に近づかないようにしてください。
学校保健安全法上の取扱い
学校保健安全法施行規則により、百日咳は、「特有の咳が消失するまで 又は 5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで」の間、出席を停止することとされています。
医師の指示に従って適切な治療を受け、しっかり療養しましょう。
このページに関するお問い合わせ先
電話番号:0857-30-8533
FAX番号:0857-20-3962