鳥取市

第50回人権尊重社会を実現する鳥取市民集会を開催しました登録日:

 鳥取市人権教育協議会は、毎年「人権尊重社会を実現する鳥取市民集会」(以下「市民集会」)を開催しており、今年で50回目となりました。

 今年度は、とりぎん文化会館を主会場として8月23日(金)に1日開催しました。

 梨花ホールで全体会を開催し、記念公演(円通寺人形芝居)・開会行事(基調提案)・記念講演「はだしのゲン」を催しました。

 午前中の全体会終了後、午後から7つの分科会に分かれ、人権に関する様々なテーマで講演や実践報告、ワークショップを行いました。

 当日の様子を紹介します。

全体会(9:30~12:00)

 記念公演:無形民俗文化財 円通寺人形芝居 出演:円通寺人形芝居保存会

今年の市民集会で第50回を迎えました。これを記念して、円通寺人形芝居保存会のみなさまに、オープニングを華麗に飾っていただきました。円通寺人形芝居は、江戸時代末期から続く歴史ある人形芝居で、労働歌から生まれた「念力節」に合わせて人形が舞う、浄瑠璃とは違った大ぶりな人形まわしが特徴の人形芝居です。1985年に文化庁から無形の民俗文化財(国選択無形民俗文化財)に選ばれました。また、演目は、三吉デコ、平井権八、大黒舞を公演していただきました。

 「三吉デコ」…右手には木で作った馬の頭、左手には手綱がわりに赤い布を持ち、賑やかな囃子に合わせて予祝の舞をする美しい舞姫人形です。

 「平井権八」…江戸時代の武士としての義理、人情に生きた平井権八を描いています。郷土の人々に親しまれ喜ばれた演目です。

 「大黒舞」……正月などに庶民の間で行われていた招福行事の名残で、当時の農村で行われた縁起を担ぐ生活様式の伝統を今に伝えたものです。【大国さん】や【七福神さん】の神様が登場し、家内安全・豊年を祈願するめでたいものです。人形の愉快な動きにご注目ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開会行事 

主催者を代表し、鳥取市人権教育協議会会長の古田久憲が、開会挨拶を行いました。

続いて、鳥取市長 深澤 義彦が挨拶を行いました。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引き続いて、公益財団法人 鳥取市人権情報センター所長 野際 章人が基調提案を行いました。

 

   講演:神田香織 講談師 はだしのゲン~9歳の少年がみた戦争と原爆の真実~

照明や音響をもちいた立体講談で、戦争を知らない世代にも戦争の悲惨さや被爆の実態がリアルに感じられるよう表現された演目を披露いただきました。また、神田さんは「はだしのゲン」の講談を始めた38年前より戦争が身近になり、戦争は最大の人権侵害であると反戦反核を訴えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    分科会(13:30~15:30)

 第1分科会 子どもの人権【講演・ワークショップ】

講師:坂口 泰司さん(鳥取こども学園総括主任/家庭支援専門相談員)                                                                          演題:子どもの声を“きく”とは?~ 子どもアドボカシー Part2 ~

2023(令和5)年4月1日に施行された「こども基本法」では、子どもを権利の主体者として、「意見表明権」と「社会参画の機会」の保障が謳われています。その中で主要な取組である「子どもアドボカシー」について、昨年に引き続き、より理解を深め、実践する大人となるための手法を学びました。

 

 第2分科会 男女共同参画【講演・ワークショップ】


講師:漆原 和弘さん(鳥取県自主防災活動アドバイザー)                                                                                            演題:避難所運営ゲーム「HUG」を体験し、地域防災を考えよう

能登半島地震以降、避難所運営に女性の視点を生かす取組がより求められています。ゲームの中で性別、年齢、国籍など様々な避難者や実際に起こりうる状況を想定し、避難所運営を疑似体験することで、地域防災の課題から対応方法を学びました。

 

 第3分科会 同和問題(部落差別)【講演】

講師:奥田 均さん(近畿大学人権問題研究所名誉教授)                                                                                                演題:差別禁止法を求める!

「なぜ差別禁止法が必要なのか」について、これまでの差別事件や現行法の限界、禁止法がもたらす大きな啓発効果などを取り上げながら具体的に学びました。

                                                                                                                                                                                                       

 第4分科会 障がいのある人の人権【講演】

講師:下堂薗 里美さん(公益社団法人鳥取県聴覚障害者協会理事/鳥取県東部聴覚障がい者センター相談員)       演題:きこえない人も誰もが暮らしやすい社会とは

聴覚障がいといっても聞こえ方は人によって異なり、生活の中で感じる困難さや障がいと感じる程度は周囲の環境や対応によっても変わってきます。まだまだ聞こえることが前提の社会にあって、きこえない・きこえにくい人たちが十分に情報を取得、利用し、意思疎通を図ることができるよう、情報バリアフリーの取組と共生社会について学びました。

  


 第5分科会 地域における人権の取組【実践報告】 

【実践報告】   報告者:戸田 倫弘さん  (日進地区人権啓発推進協議会会長)
        報告者:田中 忠義さん    (湖山地区人権啓発推進協議会会長)

【研究討議】   助言者:谷口 謙さん      (岩美町教育委員会事務局 人権教育推進員)
        助言者:谷本 清通さん      (八頭町郡家人権啓発センター所長)

各地区同和教育推進協議会等における、様々な人権課題に対する取組と課題について、研究討議を行うことで、私たちが生活している地域社会で、一人ひとりが人権について考え、学習していく機会をどう築き、どう啓発していくかを学びました。

戸田倫弘さん(日進地区人権啓発推進協議会会長)および田中忠義さん(湖山地区人権啓発推進協議会会長)に、それぞれの地域での人権教育・啓発活動の実践報告をしていただきました。

  

 その後、その報告に基づいて研究討議が行われました。研究討議の助言者として谷口謙さん(岩美町教育員会事務局 人権教育推進員)と谷本清道さん(八頭町郡家人権啓発センター所長)より、様々なアドバイスをいただきました。

 第6分科会 企業における人権【講演】

講師:池上 正樹 さん  (ジャーナリスト/KHJ全国ひきこもり家族会連合会副理事長)                      演題:ひきこもり本人と家族への理解と支援について                                                 

「ひきこもり」の8割は就労経験のある人とのデータがあり、企業内での人間関係、そして各種ハラスメントなどにより「ひきこもり」はおこると言われています。このことについて、助け合う人々の支援方法について、どう考え行動するのが良いかを学びました。

                        

 第7分科会 特別分科会(社会的孤独・孤立)【講演・ワークショップ】 

ワークショップ全体進行:竹本 匡吾 さん(NPO法人地域共生とっとり理事長)                   内容:つながりサポーター養成研修

「孤独・孤立」の状態にあり、生きづらさを抱えながらも「助けて」と言えない人たちがいます。本市では、生きづらさを感じる人のSOSに気づき支援につなげる「つながりサポーター」を育成しています。この分科会は、「つながりサポーター養成研修」を兼ねるとともに、「孤独・孤立」問題の実態を知りワークショップで地域住民として何ができるのか学びました。

 

                       

 興味をもたれた方は、ぜひ来年の市民集会にご参加ください!

 

 なお、来年の詳細につきましては、開催時期が近づきましたら鳥取市公式ホームページにてお知らせします。

このページに関するお問い合わせ先

人権政策局 人権推進課
電話番号:0857-30-8071
FAX番号:0857-20-3945

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