特集 2026新春座談会 「伝統を未来に紡ぐ」
新年あけましておめでとうございます。
今回は、本市の伝統芸能や伝統産業に関わる4人をゲストに迎え、それぞれの活動や伝統文化を守り生かす地域づくりについて、深澤市長と語っていただきました。
会場:麒麟Square
武田尚也(たけた なおや)さん
湯所神社麒麟獅子舞保存会に所属 。
6年前にメンバーに誘われて保存会に入る。はじめは笛や鐘、太鼓などのおはやしを担当していたが、2025年から獅子頭を任される。
熊田 舞(くまだ まい)さん
20歳ごろに地元の貝がら節保存会に入り、本格的に「正調貝がら節」を踊るようになる。地元や県外で貝がら節踊りを披露するなど貝がら節のPRと継承活動を行っている。
坂本 宗之(さかもと むねゆき)さん
因州・中井窯4代目。
地元の高校卒業後、京都の陶芸学校でろくろと釉薬(ゆうやく)について学ぶ。京都の窯元で修行した後に地元に戻り、現在は父の章さんと一緒に日々器づくりに励んでいる。
福田 美由希(ふくた みゆき)さん
国府町因幡の傘踊り保存会美歎支部に所属。
社会人になって講座を受講したことをきっかけにかつて教わった傘踊りを再開する。現在は因幡万葉歴史館の職員で「因幡の傘踊りの祭典」を担当。
活動や思いについて
湯所神社麒麟獅子舞保存会は、主に4月末に神社で開催される春祭りで麒麟獅子舞を舞っています。女性や高校生、町外の人も所属していて、格式ばらず柔軟に、和気あいあいと楽しく活動しています。獅子頭は今から約240年前に作られたという記録が残っていて、制作年が分かるものの中では一番古いそうです。
市長本市でも、麒麟獅子舞フェスタや段ボール獅子頭の制作体験など、伝統芸能を若い世代のみなさんにも知っていただく取り組みを行っています。麒麟のまち圏域の大切な伝統として守り、継承していくだけでなく、観光面でも核となる存在となっていますよね。
市長因幡の傘踊りはいつ見ても力強く、華麗で、かつ哀感が感じられる素晴らしい舞で、以前からとても好きな伝統芸能です。国内外で踊りを披露したり、小中学生や大学生に教えたりするなど、魅力を感じていただくことによって、継承していこうという活動が素晴らしいと思います。
市長子どもたちがさまざまな場面で踊りを披露していて、次世代につながるとても素晴らしい取り組みだと思いました。私も貝がら節祭りに毎年出席し、各連のみなさんの素晴らしい踊りをいつも拝見しています。本市が誇れる民謡ですので、多くのみなさんに継承していただきたいです。
自分の身の回りにはいつも中井窯の器があって、小さな頃から祖父や父の姿を見てきてかっこいいと思っていましたし、誇りに思っていたので、自然とこの道に進むことを決めました。高校卒業後、4年間ろくろと釉薬(ゆうやく)を学ぶ学校に通い、その後1年間窯元で修行しました。今は中井窯を継いで8年目です。
市長私も中井窯の作品を長年愛用しています。西郷工芸祭りでは素晴らしい作品が展示即売されていて、何よりも素晴らしいのは作家のみなさんと直接話ができることです。昨年は坂本さんとも会場でお会いし、私も楽しい時間を過ごさせていただきました。
伝統を未来に紡ぐために
福田宮ノ下小学校と国府東小学校で、クラブ活動として、子どもたちが傘踊りに取り組んでいます。コロナ前は私も小学校での指導に参加していました。昨年からは県外出身の大学生に教える機会ができたので、地元の人以外にも魅力を伝えていけるように活動していきたいです。
武田令和元年、久松小学校に麒麟獅子クラブができて、保存会のベテランの人が指導に伺っています。麒麟獅子舞フェスタには保存会がトップバッターでその次に麒麟獅子クラブが出演し、一緒に参加しました。他にも、公民館まつりや鳥取三十二万石お城まつりなどのイベントに積極的に参加しています。
将来的には、卒業生が保存会に入って一緒に活動できたらいいなと思います。
熊田今は、子どもたちが貝がら節踊りを披露する一番大きなイベントが運動会なので、今後はたくさんいろいろなところで披露できるよう働きかけたいです。
市長みなさんが取り組んでおられることは、次の世代である子どもたちに伝統芸能や伝統文化に魅力を感じてもらい、体験をして、大人になってさらに次の世代に引き継ぐことにつながる、素晴らしいことだと思います。
以前、中井窯に来てくださったお客さんが卒業してからも毎日家で器を使っていますと教えてくださり、とても嬉しい気持ちになりました。
市長地元の作家さんたちが制作されたお茶碗で給食をいただく。これ以上のぜいたくはないですし、子どもたちにとって貴重な体験になると思います。
今年の目標・抱負
武田昨年から獅子頭に入って、舞を舞っています。これまでは私より年上の人がずっとされていましたが、任せっきりというわけにいかないことを痛感しました。少しずつ先輩方に教えていただきながら、獅子頭として保存会の力になりたいです。
熊田今年はよりたくさんの人に貝がら節を知っていただくことと、このままずっと継承につながる活動を続けて、貝がら節が好きになる子どもたちを増やしていきたいです。
坂本自分も小さな頃から家の仕事を見て今に至っているので、みなさんも小さい頃からの経験や体験が今につながっていると知り、とても親しみを感じました。
今後の目標としましては中井窯の伝統は守りつつ、中井窯の特色を生かした新しいことにも挑戦していけたらと思ってます。
福田今日は、なかなか聞く機会のないみなさんの話を聞くことができて、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
昨年は大阪・関西万博という大きな舞台で傘踊りを披露する機会がありましたので、今年も、大きな舞台に呼んでいただけるように練習に励み、こんな踊りを自分もしてみたいと子どもたちが思えるような活動をしていきたいです。
市長地域で大切に守られてきた伝統芸能や伝統産業を次の世代に引き継いでいくことが、自分たちの町や地域に誇りを持つということにつながっていくと思います。みなさんの活動が、伝統芸能・伝統産業を将来に向けてさらに力強く前進させていく契機になると思います。
※座談会の内容は要約しています
田中 奏子(たなか かなこ)さん
座談会の模様は、いなばぴょんぴょんネット(12ch)で放送します。
| 日時 | 1月1日(木・祝)、2日(金)、3日(土) |
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