鳥取市さじアストロパークが「博物館登録」されました

1.概要
　博物館法改正（令和5年4月1日施行）によって、博物館として行う事業に「電磁的記録を作成し、公開すること」が追加され、デジタルカメラによる画像などのデジタルデータも博物館資料となることが明記されました。この改正により、鳥取市さじアストロパークのような公開天文台も博物館の登録が可能となり、鳥取市さじアストロパークの価値を高める機会と捉え、博物館登録を目指し、このほど7月10日付けで博物館登録原簿に登録されました。なお、今の改正法の下での公開天文台（日本公開天文台協会加盟施設で133施設）の新規博物館登録第1号となります。改正前を含めると、仙台市天文台についで2例目です。

2.登録により期待される効果

• 対外的価値がアップし、市民向けサービスの向上が図られる。
• 文化庁からの情報発信(博物館総合サイト、JAPAN MUSEUM)に加わることができるため、登録博物館としての周知範囲も広くなり、国内外の利用拡大につながる。
• 他の登録博物館などから展示物等が借りやすくなり、展示および事業が充実し来館者の満足度が向上する。
• 文化庁等が実施する登録博物館向けの補助事業に申請できる。
• 市民の方に誇らしい施設として感じてもらえ、また働く職員のモティベーションも向上する。

3.今後の取り組み

• 鳥取県立博物館および国内の博物館との連携を強化し、さじアストロパークの常設展示および期間展示の充実をおこなう。
  （取組例）佐治町で見られる動物のはく製展示の充実、鳥取県立博物館の特別展示と連携した期間展示の実施、
  　　　　姫路市科学館などと連携した事業をおこない、姉妹都市との連携を強化する。
• 天文資料の保存・公開方法を整備し、市民利用、学校利用の推進をおこなう。
• 学芸員実習を積極的に受け入れ、登録博物館として貢献をおこない対外的価値を高める。
• 海外利用者へのPRを強化し、利便性の向上をおこなうことによる利用者増に取り組む。

4.登録までの流れ
　　令和6年7月10日付けで鳥取県教育委員会教育長から鳥取市さじアストロパークの博物館登録原簿に登録された通知を受けました。

　　　令和5年11月17日　　申請手続き開始
　　　令和6年 3月14日　　申請前ヒアリング（県立博物館）
　　　　　　   5月11日　　登録申請
　　　　　　   6月19日　　学識経験者による現地確認
　　　　　　   7月10日　　博物館登録（施行）