鳥取市保健所管内における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生
ID:1749426528979
提供年月日:2025年6月9日
担当課:健康こども部 鳥取市保健所 保健医療課
担当者:福本、山名
外線番号:0857-30-8533
内線番号:6039
6月8日、鳥取市保健所管内の医療機関から重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生届出がありましたのでお知らせします。
なお、令和7年の本症の県内発生は2例目です。
項 目 |
内 容 |
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患 者 |
80代(男性) |
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住所地 |
鳥取市 |
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経 過 |
6月4日 発熱、内ももの痛み、下痢あり。 |
※ 患者のプライバシーの確保に十分な配慮をお願いします。
報道機関各位におかれましては、以下の啓発についてよろしくお願いします。
山林での作業、農作業及びレクリエーションで野山や畑等屋外に出かけるときは、 ○ 肌を出来るだけ出さないよう長袖、長ズボン、手袋等をしましょう。 |
〈参考事項〉重症熱性血小板減少症候群について
1 発生状況
平成23年に中国で初めて特定された、SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる病気で、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることで感染します。
ウイルス自体は以前から国内に存在していたと考えられますが、平成25年1月に山口県で国内初の感染事例が確認されて以降、毎年60~90名前後の患者が報告されています(平成25年3月には感染症法上の四類感染症に指定)。
令和7年では6月8日現在、全国で62名の患者が報告されています。
なお、県内では令和2年6月8日に初めてSFTS症例が確認されています。
出典:国立健康危機管理研究機構ホームページ
(https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/article/sfts/020/20250523144135.html)
2 感染経路
多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しますが、稀に血液等の患者体液との
接触により人から人への感染も報告されています。
3 症状
マダニに咬まれてから6日から2週間程度の潜伏期間を経て、主に発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、
嘔吐、下痢、腹痛)が出現し、時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、
呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。
4 対処方法
治療は対症療法しかなく、有効な薬剤やワクチンはありません。