平成26年度の河川と池の水質について登録日:
水質の状況
国と県及び本市は、県が毎年度作成する「公共用水域及び地下水の水質測定計画」に基づき、平成26年度の公共用水域の汚濁の状況を調査しました。その結果、健康項目について、一時的に、ヒ素が環境基準に適合しなかった地点(山白川:弥生橋)がありましたが、年平均値で比較すれば環境基準に適合していました。主な原因は、当河川に周辺の旅館等からヒ素を含む温泉水が流入しているためであると考えられます。それ以外の項目では、すべての地点で環境基準に適合していました。河川、池の汚れの指標となっていますBOD(年平均値)、COD(年平均値)で、河川及び池の水質を比較しますと次のとおりでした。
【千代川】
千代川は、有富川との合流点から上流は類型AA(BOD1mg/L以下)、下流は類型A(BOD2mg/L以下)の環境基準があてはめられています。市内の5地点でBOD(75%値)は、 0.5~0.6mg/Lとなっていて環境基準を達成しています。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。
【袋川と新袋川】
袋川は、4地点でBOD 0.7~1.9mg/Lとなっていてほぼ清浄な水質です。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。新袋川は、3地点でBOD 0.6~0.9mg/Lとなっていて清浄な水質です。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。袋川の流入河川は、天神川でBOD 1.1mg/L、山白川でBOD 1.2mg/L、狐川でBOD 1.1mg/Lとなっていて清浄な水質です。経年的にみると、年により変動はありますが、ほぼ同程度の水質で推移しています。
【湖山池周辺河川】
湖山池に流入する主な河川のうち、湖山川(金沢橋)でBOD 0.8mg/L、枝川(松原橋)でBOD 0.7mg/L、三山口川(高住)でBOD 0.6mg/L、福井川(福井)でBOD 0.7mg/Lとなっていて清浄な水質です。経年的にみても、同程度の水質で推移しています。湖山池からの流出河川は湖山川だけであり、その水質は、湖山川(賀露南大橋、湖山橋)でBOD 2.8mg/Lとなっていて、流入河川に比べて高くなっています。これは、湖山池の水質が汚濁しているだけでなく、湖山川流域の下水道未整備区域からの生活、事業場系排水が、当河川に流れ込んでいるためです。
【塩見川】
塩見川は、3地点でBOD 0.6~2.0mg/Lとなっていてほぼ清浄な水質です。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。
【河内川】
河内川は、3地点でBOD 0.8~1.0mg/Lとなっていてほぼ清浄な水質です。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。
【勝部川】
勝部川は、3地点でBOD 0.6~0.8mg/Lとなっていてほぼ清浄な水質です。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。日置川は、2地点でBOD 0.9~2.6mg/Lとなっていて、勝部川に比べ数値が高くなっています。これは、上流に製紙工場が立地していることが大きな原因と考えられます。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。
【千代川の流入河川】
流入河川のうち、佐治川でBOD 0.6mg/L、八東川でBOD 0.7mg/L、砂見川でBOD 0.7mg/L、有富川でBOD 0.9mg/L、大路川でBOD 1.1mg/L、野坂川でBOD 1.0mg/Lとなっていてほぼ清浄な水質です。経年的にみても、ほぼ同程度の水質で推移しています。
【湖山池】
湖山池は、湖沼類型A(COD3mg/L以下)の環境基準が定められています。4地点の水質は、COD(75%値)7.0~7.3mg/Lとなっていて、いずれの地点も環境基準に適合していません。また、赤潮等の発生の原因となっています窒素、リンについては、湖沼類型(窒素 0.4mg/L、リン0.03mg/L以下)の環境基準が定められています。4地点の水質は、窒素(T-N)の上層の年平均値で0.85~0.94mg/L、リン(T-P)の上層の年平均値で0.12 ~0.13mg/Lとなっていて、いずれの地点も環境基準に適合していません。塩化物イオン濃度(Cl-)の全層の年平均値については、2700~3000mg/Lとなっています。これは、平成24年3月から水門を常時開放して、池の汽水化を行っているためです。
【多鯰ケ池】
3地点の水質は、COD(75%値)4.1~4.6mg/Lとなっています。また、窒素(T-N)の上層の年平均値は0.41~0.48mg/L、リン(T-P)の上層の年平均値は0.011 ~0.016mg/Lとなっています。
【参考資料】
関連リンク先 鳥取県のホームページはこちらです。
このページに関するお問い合わせ先
電話番号:0857-30-8094
FAX番号:0857-20-3918