令和元年5月20日、麒麟のまち圏域(鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、兵庫県香美町、兵庫県新温泉町)によるストーリー「日本海の風が生んだ絶景と秘境~幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地『因幡・但馬』~」が日本遺産に認定されました。
日本海から吹きつける季節風が創り上げた日本最大級の鳥取砂丘。目に見えぬ風の姿がさざ波模様の風紋に映し出され、海岸を進むと風が起こす荒波に削り出された奇岩が連なる。鳥取砂丘の砂を生み出す中国山地へと急流を辿たどると、風がもたらす豪雪に育まれた杉林を背に豪邸が佇む。さらに源流へと分け入ると岩窟の中に古堂が姿を現す。
これらは日本海の風が生んだ絶景と秘境である。
人々は、厳しい風の季節での無事とそれを乗り越えた感謝を胸に、古来より幸せを呼ぶ麒麟獅子を舞い続け、麒麟に出会う旅人にも幸せを分け与えている。
日本遺産は、文化庁が平成27年に創設した制度で、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化、伝統を語るストーリーを認定するものです。
ストーリーを語る上で欠かせない魅力あふれる有形や無形のさまざまな文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。
麒麟のまち圏域の日本遺産ストーリーは、次の31の文化財などから構成されています。
認定されたストーリーは、日本海から吹きつける「風」をテーマに、風が育む砂・波・雪が生んだ絶景や秘境と厳しい風の季節での無事とそれを乗り越えた感謝を胸に舞われる麒麟獅子舞を結びつけ、一つの物語に仕立てています。
9. 因幡・但馬沿岸の岩石海岸の漁村集落
14. 智頭町板井原伝統的建造物群保存地区
20. 若桜鉄道若桜駅本屋及びプラットホーム、転車台ほか計23件