自分は大丈夫だと思っていませんか?
今年も大雨が心配な季節がやってきました。一昨年の「平成30年7月豪雨」では鳥取県東部を襲った記録的豪雨で、平年同月の2倍の降水量をわずか5日余りで記録しています。その結果、各地で家屋などの浸水被害、土砂崩れなどが発生し、市内全域に避難指示(緊急)が発令されました。
人は災害時に、「自分の家は、まだ大丈夫」、「まだ誰も逃げていないから安心」というような心理に陥ります。これを「正常性バイアス」といい、この心理的な現象は、災害時の逃げ遅れの原因の一つと指摘されています。
避難は、自分自身の決断と実行にかかっています。この心理的な罠にはまらないよう気をつけ、情報を収集し命を守る最善の行動をとってください。
この機会にご家族でも災害への備え、心構えについて話し合ってみませんか。

情報を収集しましょう
例年、7月から10月にかけては、日本に接近・上陸する台風が多くなります。最近特に大雨、洪水、暴風、高潮などにより、全国各地で人命が脅おびやかされるような自然災害が発生しています。
本市が発信する防災情報は、ケーブルテレビやFMラジオ、防災行政無線、本市公式ホームページでお伝えするほか、お持ちの携帯電話に、あんしんトリピーメールでお届けしています。
また本市では、災害時にFM鳥取の電波を利用し、本市から発信する緊急情報を受信して自動起動する鳥取市防災ラジオも販売しています。詳しくは、本市公式ホームページをご覧ください。


避難情報に注意してください
本市が気象情報などをもとに、災害発生の危険性が高まったと総合的に判断した場合は、避難情報を発令します。避難情報は、住民が危険性を直観的に理解できるようにするため、5段階の「警戒レベル」を付して発令します。
警戒レベル1・2では、災害への心構えを高めるとともに、避難に備えて避難経路や持ち物を確認しておきましょう。警戒レベル3では高齢者や避難に時間を要する人、警戒レベル4では全ての人が危険な場所から速やかに避難してください。警戒レベル5はすでに災害が発生している状況ですので、命を守るための最善の行動をとってください。
日頃から気象情報に注意を払うとともに、避難情報が持つ意味を正しく理解し、災害時に適切な避難行動がとれるようにしましょう。
水害からの避難の考え方
水害時は、危険が迫る前の早めの避難が何より重要です。土砂災害のおそれがある場所に住んでいたり、子どもや高齢者、避難行動要支援者が家族にいる場合は、特に早めの避難を心がけてください。
ただし、危険な状況下での避難はできるだけ避け、安全確保を第一に考えましょう。夜間など、足元が見えない時の無理な避難はかえって危険な場合があるため、危険が切迫しているときは、離れたところにある指定された避難場所への移動(水平避難)だけでなく、自宅の2階以上や近くの高い場所への移動(垂直避難)も考えましょう。
災害が迫ったとき、置かれた状況は一人一人違います。それぞれが自ら判断し適切な避難行動を取らなければなりません。