1位 新型コロナウイルス感染症が広がり
市民生活へも甚大な影響
1月に国内で初めて発生が確認された新型コロナウイルス感染症は次第に全国に広がり、市内においても感染者が確認されるようになりました。マスクの着用や手洗いの励行、3密の回避など、感染予防対策が浸透していく一方で、目に見えないウイルスへの恐怖から感染された方への誹謗中傷がネット上で無責任に発信されるなど、残念な事象も発生しました。
感染拡大防止のため、国の要請をうけた小・中・義務教育学校の一斉休業や、不要不急の外出自粛など市民生活にも大きな影響がありました。また、夏の恒例行事である鳥取しゃんしゃん祭が昭和40年の開始以来初めて中止されたほか、多くの観光客を集める砂の美術館の第13期展示の会期が延期されるなどいつもと異なる年となりました。
こうした状況で、新型コロナウイルス感染症への緊急対策として、7月までに3度の臨時議会を開催し、総額448億円を超える補正予算を計上。国の特別定額給付金事業をはじめ、本市独自のプレミアム付飲食券、住宅小規模リフォーム助成事業などで、市民や市内事業所に対し切れ目のない支援を実施しました。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、引き続き感染防止対策と社会・経済活動の両立を図る取り組みを進めていきます。
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2位 因幡・但馬の麒麟獅子舞が
重要無形民俗文化財に指定(3月)
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麒麟のまち圏域に伝わる伝統芸能「因幡・但馬の麒麟獅子舞」が、国の重要無形民俗文化財に指定されました。他地域にはない麒麟を想起させるスタイルや特定地域内への濃密な広がり、100を超える保護団体が現在も活動していることなどが高く評価され、今後の保存・活用に弾みが付きました。
3位 「子育て世代が住みたい田舎」部門
第1位受賞(1月)
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「2020年版住みたい田舎ベストランキング(宝島社『田舎暮らしの本』2月号)」で、「子育て世代が住みたい田舎」部門第1位を受賞しました。総合部門では第2位を受賞し、8年連続でトップ10入りを果たしています。子育て支援が充実し、子育て世帯が安心して生活できる環境が評価されました。
4位 旧本庁舎跡地活用策の検討はじまる(5月)
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旧本庁舎・第二庁舎の跡地活用について、市民の意見を反映し「求められる機能」と「具体的な活用策」を検討していくことが「本庁舎等跡地活用に関する検討委員会」から提案されました。専門家委員などの意見を踏まえ令和4年3月末までに決定します。
11月には市民ワークショップも開催されました
5位 集中豪雨による土砂災害が発生(9月)
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9月26日、気圧の谷や日本海からの湿った空気の影響で山地を中心に積乱雲が停滞し、河原町・佐治町付近で記録的短時間大雨情報が発表されました。特に佐治観測所では9月の日最大10分間降水量を更新する豪雨に見舞われました。道路陥没や佐治町内のキノコ工場が被災するなど、山間部で土砂災害が発生しました。
6位 小中・義務教育学校を再編
校区審議会が答申(10月)
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10月12日、鳥取市校区審議会より小・中・義務教育学校の適正な配置と校区割について答申がありました。今回の答申では、20年後の子どもたちの数を想定し、どこにどのくらいの数の学校が必要になるかの目安が示されました。今後はみなさんから意見をいただきながら、望ましい学校のあり方を議論していきます。
7位 山陰近畿自動車道
南北線都市計画策定に向け前進!(6月)
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国土交通省は、高速ネットワークとして市内最後の未整備区間となっている山陰近畿自動車道の鳥取~覚寺(通称:南北線)の対応方針を決定しました。県により、都市計画決定に向けた手続きが進められており、広域周遊観光の促進、産業振興、防災力強化、救急医療支援などさまざまな効果が期待されています。
8位 史跡鳥取城跡大手門「中ノ御門」の上棟式(10月)
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復元を進めている鳥取城跡大手登城路のうち、大手門の上棟式が300年ぶりに行われました。鳥取城は江戸時代に国内12番目の規模を誇った鳥取藩の居城で、その正面玄関にあたる大手門の復元を今年3月完成を目指し進めています。国が認めた令和初の大手門復元プロジェクトであり、全国からも注目を集めています。
9位 クマ(ツキノワグマ)の出没相次ぐ(6月)
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6月下旬から、浜坂地内(鳥取大学乾燥地研究センター門前)をはじめ、岩倉、久松山、本陣山など例年になく民家に近い場所で、ツキノワグマと思われる目撃や痕跡情報が数多く寄せられました。クマが目撃された付近の道路に注意喚起の看板を設置したり、広報番組を通じて市民への注意を呼びかけました。
10位 全国初!青谷町でつづら折りの古代山陰道を発見(9月)
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古代山陰道の発掘調査で、9メートルの道幅を持つ、つづら折りの古代山陰道が発見されました。古代山陰道は、都と地方を最短距離で結ぶために真っすぐ造られたとされていますが、つづら折りの道路遺構は国内初の発見例で、青谷上寺地遺跡に続いて国史跡クラスの遺跡としての評価も高まりつつあります。