危機管理部長に聞くコロナ禍における避難のポイント

日頃の備えといざというときの決断が命を救う!コロナ禍であっても迷わず避難を!
鳥取市危機管理部部長 乾 秀樹
災害発生前に日頃から確認しておくことはありますか?
防災マップ(下記参照)などでお住まいの地域の災害リスクを確認しておくことが大切です。災害発生時に自宅などでの安全確保が可能な人は、避難所へ避難する必要はありません。平時から水や食糧などを備えたうえで在宅避難をお願いします。自宅が危険な場合は、早めに安全な親戚・知人宅に避難することも考えておきましょう。
防災情報はどのように取得すれば良いですか?
情報を自ら取得する習慣を身につけておくことが大切です。本市が発する防災情報は、ケーブルテレビやFMラジオ、防災行政無線、鳥取市防災ラジオ(下記参照)、本市公式ホームページで発信するほか、お持ちの携帯電話に届く、あんしんトリピーメールなどで発信しています。
避難する際に必要なものはありますか?
非常持出品には非常食のほかに、持病の薬や感染症予防のためのマスクや体温計なども加えていただければと思います。家族が3日間程度は過ごせるよう備えておくと安心です。
コロナ禍において避難所で過ごす際には、どのようなことに気をつければよいですか?
マスクの着用、手指消毒やこまめな洗い、咳エチケット、他の人との距離をとるなどの、基本的な感染症対策を守っていただきたいと思います。
感染症対策以外に避難所での過ごし方で気をつけることはありますか?
避難された人々のお互いの協力が大切です。感染症への正しい理解を持ち、高齢者や障がいをお持ちの人など、支援を要する人への気配りに努め、地域が協力して感染症に備えた避難所運営を心がけましょう。
災害時に体調が悪い場合、避難することがためらわれますが、そういった場合の避難はどうすればよいでしょうか?
まずは、命を守ることが最優先です。在宅避難や、親戚・知人宅への避難が困難な場合は、迷わず避難所へ避難してください。避難所到着時には、避難所内での感染拡大を防止するため、必ず体調を申告してください。他の避難者との接触にも注意していただくようお願いします。
最後に市民のみなさんへメッセージをお願いします。
本市はコロナ禍においても安全な避難所とするため、感染対策を整えています。災害の危険が迫り、本市から避難情報が発令された場合は、新型コロナウイルスへの感染がご心配であっても、差し迫る危機を回避するため、ためらわず危険な場所から避難してください。避難は自分自身の決断と実行にかかっています。自分や大切な人の命を守るために最善の行動をとっていただきたいと思います。
なお、本年5月より、避難勧告の廃止など避難情報の名称などが変更されました。内容をご理解の上、災害時には本市が発信する情報に注意し、命を守る適切な避難行動をとっていただきますようお願いします。