2030年の鳥取市のあるべき姿
さまざまな人がつながり、「食」と「エネルギー」の
自給自足が達成できる地方都市
本市は今年5月、SDGsを推進する自治体として国が選定する「SDGs未来都市」に選ばれました。本市の提案内容と、SDGsを推進する取り組みを紹介します。
本庁舎政策企画課
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SDGsとは、「地球上の誰一人取り残さない社会」の実現のため、2030年までに持続可能でよりよい社会を目指す「持続可能な開発目標」のことです。2015年9月の国連サミットで採択され、世界中で起こっているさまざまな問題の解決に向けた17のゴール(目標)と169のターゲット(具体的な目標)で構成され、各国においてこれらを達成するための取り組みが進められています。
近年、世界の国々は急速に発展する一方で、環境汚染や貧困などの問題を引き起こしています。人々がこのままの活動を続けていくと、経済・環境的にも破綻し、地球が「持続」できないことがわかりました。
SDGsには、こうした状況を変革し、持続可能なよりよい未来を実現するため、社会・経済・環境の面で、世界が直面する課題を的確に示し、その課題解決に向けて達成すべき17のゴール(目標)が掲げられています(上記参照)。
国のSDGsの達成に資する取り組みの一環として、SDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する自治体を「SDGs未来都市」として選定しています。本市は、今年5月、『サスティナビリティ×イノベーション「農村から真の持続可能なまち」を実現する』という取り組みを提案し、「SDGs未来都市」に選定されました。
この提案内容を以下に詳しく解説します。
本市では、「環境保全」と「経済活性化」が両立した持続可能な地域を創出するため、「食」と「エネルギー」の自給自足を達成する農村モデルの構築をめざしています。特に注力する取り組みとして、市民・企業・団体などと連携しながら、再生可能エネルギーの自給と、リサイクル材などを活用した新たな電源開発を進め、それらのエネルギーを活用した、環境に優しく、生産性の高い農業モデルを構築していきます。
さまざまな人がつながり、「食」と「エネルギー」の
自給自足が達成できる地方都市
経済面 | 環境面 | 社会面 | |
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実現に向けた 優先的な目標 |
環境に優しく生産性の高い農業を進め、地域に新たな付加価値を創造する都市 | 地域性を生かした自然エネルギー導入を進め、エネルギーの地産地消が進む都市 | 地域内外の多様な人々と交流し、学び合うことで発展を続ける交流・学習都市 |
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SDGsの推進に向けた 具体的な取り組み |
次世代型農林水産業の具現化【具体的な取り組み】
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次世代型農林水産業の具現化【具体的な取り組み】
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都市部などとのつながりを築ける活力あるまちづくりの具現化【具体的な取り組み】
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提案内容についてのお問い合わせは、本庁舎企業立地・支援課(0857-20-3225
0857-20-3947)へ
本市では今年4月に、本市の地方創生の取り組みを深化・加速させ、新たな時代にふさわしいまちづくりを進めるため「第11次鳥取市総合計画」を策定しました。この計画では、本市のまちづくりがSDGsの理念に沿ったものであり、その達成を推進するものであることがわかるよう、各施策とSDGsに掲げる目標との関連を明らかにしています。
本市の総合計画に掲げるまちづくりは、市民のみなさんと協働して取り組むことが必要なものであることと同様に、SDGsに掲げる目標を達成するためには、国や自治体でだけではなく、企業や団体、個人などのあらゆる主体が連携することが重要となります
「世界が抱える課題に対する持続可能な開発目標」というと、難しいことに聞こえますが、その目標の一つ一つには個人が取り組めることがたくさんあります。みなさん一人一人の心がけや行動が、SDGsを推進する大きな力となっていきます。
「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド」(国際連合広報センター)を基に作成
子どもたちに食事の提供や学習支援を行い、地域のさまざまな人の交流の場として運営されている「地域食堂」は、現在市内の18カ所で運営されています。地域食堂で使用する食材は、家庭で使いきれない食材などをフードボックスに持ち寄っていただく「フードドライブ事業」などで提供いただいています。フードボックスは、市内各地の郵便局に設置されているほか、7月からは、市内のファミリーマート31店舗にも設置されています。