姫路市特別名誉市民称号をいただきました
令和4年5月21日、深澤義彦市長が、姫路市の清元秀泰市長から特別名誉市民称号を授与されました。この称号は、親善その他の目的で姫路市の賓客として来訪した姉妹都市の代表者に贈られるものです。

兵庫県の南西部に位置する、播磨地域の経済・文化の中心都市です。2006年に一市四町が編入合併し、現在ではおよそ53万人の人口を誇る都市です。
鳥取市と姫路市の交流は、江戸時代、鳥取城主と姫路城主を池田家が務めたことが縁となっています。関ケ原の合戦後、姫路城主池田輝政の弟である池田長吉が鳥取城主を務めていました。その後、お国替えに伴い、輝政の孫である池田光政が家臣団とともに姫路から鳥取に移り、鳥取藩32万石の藩主として、現在残る鳥取城の城郭と街の基礎を築きました。光政が鳥取に移る際に、職人や商人など、多くの人々が姫路から移り住んだといわれています。現在復元が構想される二ノ丸三階櫓は、姫路城の大天守を築いた職人らが鳥取へ移った後に築いたものと伝えられています。鳥取城は姫路城との歴史的つながりの象徴ともいえる存在です。これらのつながりをふまえ、昭和47年3月8日に姉妹都市提携し、今年で50周年を迎えます。
姫路お城まつりや鳥取しゃんしゃん祭などを通じた観光交流、幅広い世代の市民が参加する親善スポーツ交歓大会、中学生が合宿を通じて交流する中学生合宿交歓会、市議会や経済団体との交流などなど、さまざまな分野で交流を深めてきました。
令和4年5月21日、深澤義彦市長が、姫路市の清元秀泰市長から特別名誉市民称号を授与されました。この称号は、親善その他の目的で姫路市の賓客として来訪した姉妹都市の代表者に贈られるものです。
鳥取市と姫路市の姉妹都市提携50周年を記念し、両市の市長が50年にわたる交流を振り返るとともに、アフターコロナに向けた今後の交流事業などについて語り合いました。
昭和47年3月8日の姉妹都市提携から現在までの長い間、中学生の合宿事業や親善スポーツ交歓大会などさまざまな分野で市民交流が行われてきました。コロナ禍でなかなか以前のような交流ができない状況が続いておりますが、両市の交流が深まった50年であったと思っています。こういった交流をさらに進めていくことで、お互いの市の良いところを取り入れ、両市がさらに発展していくことを願っています。
そうですね。コロナ禍となってオンラインやリモートでの交流事業を行いましたが、なかなか交流が進みませんでした。やはり実際に触れ合う形での交流活動によって、お互いに切磋琢磨する気持ちがわいたり、相手の都市の文化を学びたいといった自主性が出てきます。このようにして、互いの文化を認め合うことが大切だと思います。
今年3月に中国横断自動車道姫路鳥取線が全線開通し、観光や物流面での交通アクセスが便利になったのはもちろんですが、災害時の緊急輸送用経路としての役割も期待しています。たとえば、姫路市の瀬戸内海側で大きな災害が発生すると、近隣の自治体も同じような被害を受けるので、お互いの支援は難しいと思います。しかし、鳥取市のように日本海側の都市から支援物資や人的支援をいただけると大変助かります。また、その逆もあります。今回の道路の開通を機に、この道路ネットワークを活用して、お互い助け合い、防災力を高め合う関係をさらに深めていくことが重要だと思います。
そうですね。私もこの道路を通って姫路市へ来ましたが、本当に近くなったと実感しました。
鳥取市と姫路市は池田家でつながり、鳥取城も姫路城を築いた職人が関わり「姫路城の弟城」と言われていますので、ぜひ復元整備を進めている鳥取城跡をご覧いただきたいと思います。平成30年には擬宝珠橋を、そして、昨年には大手登城路中ノ御門表門を復元し、とても見応えがあります。次の構想では天守閣に相当する三階櫓も復元したいと考えていますので、鳥取砂丘と合わせて姫路市のみなさんに訪れていただきたいと思います。
鳥取城跡の復元整備を進めているということですので、まずは姫路城をじっくり見ていただき、姫路城の随所にある、鳥取城と通じる城郭建築を感じていただきたいと思います。また、池田家の家紋であり、姫路城の瓦にもあしらわれているアゲハチョウをまちなかで飛ばすプロジェクトにも力を入れています。ジャコウアゲハというのですが、ウマノスズクサという草しか食べず、生息している数も少ないので、学校や公共施設にウマノスズクサを植えて蝶を増やそうと取り組んでいます。蝶が優雅に飛ぶ城下町にも注目していただきたいと思います。
※対談内容を要約、抜粋して掲載しています。