例年6月から10月にかけては、大雨による土砂災害や河川の氾濫などの風水害が発生しやすい時期です。昨年の7月には、梅雨前線が活発化し、鹿野町では降り始めからの降雨量が450ミリを超えるなど、市内全域で大雨による、多くの被害が発生しました。本市では、危険な場所からの避難を促す避難指示などの避難情報を12回発令し、市民のみなさんに避難を呼びかけました。
避難情報を確認しましょう
避難情報とは、市が災害発生の危険性の高まりに応じた避難行動を呼びかける情報です。特に「警戒レベル4避難指示」が発令された場合は、危険な場所から全員避難してください。
本市が発令する避難情報は、ケーブルテレビやFMラジオ、防災行政無線、鳥取市防災ラジオ、本市公式ウェブサイトで発信するほか、お持ちの携帯電話に届く「鳥取市防災アプリ」「本市公式LINE」「あんしんトリピーメール」などでも発信しています。
適切な避難行動
災害が迫ったときに、置かれる状況は一人ひとり違います。それぞれが自ら判断し、適切な避難行動をとりましょう。
特に水害時は、危険が迫る前の早めの避難が何より重要です。土砂災害の恐れがある場所に住んでいたり、浸水する場所で子どもや高齢者、避難行動要支援者など避難に時間がかかる人やその家族は、ためらわずに早めの避難を心がけてください。ただし、危険な状況下での避難はできるだけ避け、安全確保を第一に考えましょう。
早めに避難を
子どもや高齢者、避難行動要支援者などの避難に時間がかかる人が家族にいる場合は、特に早めに避難を心がけてください。
無理な避難は危険です
指定された避難場所への移動(水平避難)だけでなく、自宅の2階以上や近くの高い場所への移動(垂直避難)も考えましょう。

- 洪水が予測される場合は、避難所などの上階へ避難(垂直避難)しましょう。
- 避難所への避難が危険な場合、近隣の高い建物や、今いる建物の上階に避難しましょう。

- 洪水が予測される場合は、早めに洪水浸水想定区域外の避難所などに避難(水平避難)しましょう。
総合防災マップなどで確認
自分の住む地域で河川が氾濫した場合の浸水の深さや、土砂災害の危険区域をあらかじめ確認するなど、どのような危険があるか、家族や地域の人と一緒に確認しておきましょう。
新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難ポイント
▶密集を避けるため、在宅避難やホテル、知人・親戚宅への避難を検討
総合防災マップなどで自宅が安全なことが確認できた場合は、最低3日分の備蓄品を備え、在宅避難しましょう。自宅が危険な場合、安全なホテルや親戚・知人宅に避難できるよう話し合っておきましょう。
▶健康状態の把握
規則正しい生活などにより健康の維持に努めるとともに、ふだんからご自身やご家族の健康状態の把握に努めましょう。
▶非常食だけではなく体温計、マスクなどを持って避難
避難をする際には移動に支障のない範囲で必要なものは自分で持参しましょう。また、避難先での感染症予防のため、マスクや体温計なども持参品に加えて準備しましょう。
▶基本的な感染対策の順守
避難所では、マスクの着用、こまめな手洗い、咳エチケット、ほかの人との距離をとるなどの基本的な感染症対策を行いましょう。
▶体調が悪い場合の避難方法
体調が悪い場合でも、自宅やホテル、親戚・友人宅での避難が困難な人は、ためらわず避難所に避難してください。ただし、避難所到着時に体調について必ず申告し、ほかの避難者との接触に注意していただくことをお願いします。
いざという時のために! 簡単でわかりやすい
鳥取市防災アプリが始動
▶鳥取市防災アプリの4大特徴
緊急プッシュ通知
スマートフォンがマナーモードの時でも、緊急時には文字と音声メッセージでお知らせするプッシュ通知機能の設定が可能。
同報系無線・Jアラート連動
Jアラート情報や防災行政無線と連動して、多言語で緊急情報を音声と文字の両方で自動配信。
防災地図
災害別ハザードマップが閲覧可能。スマホのGPSと連動し、近くにある避難所の開閉状態などを確認することが可能。
災害3Dイメージ
カメラに映る風景に災害発生イメージを重ねて表示し、身近な危険を視覚的に体感。災害発生時には、GPS情報とハザードマップ情報を連動し、避難所の方角を表示することが可能。