鳥取市

令和6年度 第2回気高地域振興会議  登録日:

日 時 令和6年5月23日(木)午後2時00分から午後4時00分

場 所 気高町総合支所 2階会議室

〔出席委員〕

河根裕二、渡辺雅子、地原伸、吉浦郁夫、鈴木陽子、宇津原あけみ、木村明則、

近藤可菜、武田敏男、田中敦志

以上10名(順不同敬称略)

〔欠席委員〕

片山敬子(敬称略)

〔事務局〕

中原支所長、久野副支所長兼地域振興課長、伊藤産業建設課長、久田市民福祉課長、

小宮地域振興課長補佐

[傍聴者]

なし

◎会議次第

1 開会

2 報告事項

(1)地域おこし協力隊の活動報告について

(2)令和5年度の地域の特定議題テーマに関する意見交換のまとめについて

3 協議事項

(1)気高地域の新設統合小学校建設に係るまちづくり構想について

(2)気高未来プラン(案)について

4 その他

 *次回の日程について

5 閉会

 

◎議事概要

1 開会

2 報告事項

(1)地域おこし協力隊の活動報告について

 【地域おこし協力隊】地域の情報発信の重要性や地域の魅力を広めるためには、ポータルサイトを開設していること、地域住民自らが情報を集めて発信し、地域のファンをつくることで口コミの営業マンとなり、地域の魅力を広げていくことの提案があった。具体的な取り組みとしては、空き家や空き店舗の活用、地域イベントや観光情報の提供、移動販売車やマルシェの導入などがある。これらにより、地域経済の活性化や観光客の増加が期待でき、そのためには地域住民の参加が不可欠であると考える。

地域を活性化するためには、アートや音楽を中心とした芸術文化を育成し、活動することが成功のポイントであると考えており、最終的には、県内でも芸術文化の高い地域として知られることを目指す。例えば、浜村海岸は今では海水浴ができなくなったが、砂浜はまだ残っているので、そこでマルシェを開催することにより、地域の活気を取り戻すことができる。一方で一緒にビーチクリーンをし、集まった漂着物をアートにして砂浜を活用することなども考えられる。このことで一石三鳥以上の効果が期待できる。

地域をブランディングするという意味では、特徴的な商品開発を行うことも重要である。たとえ少量であっても個性的な商品には訴求力がある。地域住民や生産者、企業と協力して商品開発をし、オリジナル商品として、地域の特産品をブランディング化することで地域外にアピールすることが重要である。これには時間やお金がかかることや商品開発にはネット上の情報や都市部の手法、海外の市場などを考慮する必要がある。また、地方特産品を開発する際には、地域資源を有効活用することも重要である。例えば、温泉水を使って野菜を育てたり、料理に利用したりすることで、美味しい農産物や商品がつくれる。特産品のショウガを活用した商品開発も有望です。ショウガは健康にも良いとされており、特に女性には人気があります。さらに、地域の特産品や農産物の品質向上やブランド展開も重要な課題です。これらの取り組みには若い農業従事者の参加や地域の協力が必要であり、地方発の商品開発には様々なアイデアと工夫が求められる。

ハマムラソシアルクラブが現在リアカーを借りており、将来的には自前のリアカーを導入してイベント出店なども考えている。

また、観光部門では、ポタリングという自転車イベントを企画して地域の活性化を図りたいと考えている。

まだまだ課題も多いが、地域で自転車に乗る文化を広めていくことで、観光交通としての機能を発揮し、町の賑わいを取り戻すことができる。また、観光コースの形成や地域の魅力発信にも取り組んでいきたいと考えている。民謡の貝がら節の普及をおこない、中学生をはじめとした子どもたちの育成にも力を入れたいと思っている。このようなジュニア育成には貝がら節についての勉強会や楽しい場を提供することで地域の文化を次世代に引き継いでいく取り組みを進めることですぐにとはいかないが、ジュニア世代がいずれ若いグループを結成し、青年になった時にはより積極的に行動できる可能性があると考えている。

観光開発として、写真クラブを発足させることも検討中で、写真好きの人たちが集まり、地域の魅力を発信したりすることで、地域の活性化にも繋げたいと考えている。また、高齢者にスマホを活用した写真の撮り方を教え、趣味の範囲を超えて地域に貢献してもらうことも考えている。

ゲストハウスとトゥクトゥク(タイ製のタクシー)を組み合わせて周遊ツアーを行いたいが、現在の日本の規制上では難しいため、代わりにガイド付きの車で観光客を案内するツアーを考えている。このような活動を通じ、地域外からの人々にも楽しんでもらい、地域の活性化に繋げたいと考えている。また壁新聞を作成し、映像を交えながら地域での活動を道の駅で紹介する準備も進めている。

◆質疑応答

 【委員】独自商品というのはどういったものがあると認識しておられるか。

 【地域おこし協力隊】日光ショウガ、黒ぼくという土を使った長芋、野菜類はホウレン草など非常に味が濃い果物類なども美味しい。「食パラダイス鳥取県」と言われているが、残念ながら都会ではあまり知られていない。それは非常に悔しいことであると考えている。道の駅など関係団体の協力が不可欠ではあるが、実際に外に出せるものは少ないと認識している。

 【副会長】どの提案も非常に良いものだと思い聞いていた。どんどん進めていただきたいと考えるが、進めるにあたりこれが進まない原因のようなものはあるか。

 【地域おこし協力隊】一番は話ができる場所が少ない。商工会などに話をしても動ける人員には限りがある。そうすることでできる範囲は限られてしまう。いろんなところから人が集まって話をしてアイデアを出し合うことが一番である。

 

 【会長】駅前の観光センターであれば、場所の提供はできるし、先ほどの写真部の活動においても展示やスライド化したものを放映する等協力はできる。ぜひ活用してほしい。

 【地域おこし協力隊】写真クラブに関しては始めやすく、商品開発は比較的ハードルが高いため、まずどれでもいいから何かを始めること、それが大切だと考えている。

 【委員】ポータルサイトを作成するための予算はどのくらいかかるのか。

 【地域おこし協力隊】まともにするとかなり高額になることが他自治体でわかっている。やり方によっては費用を抑えることは可能であるが、専属できる人員の配置が必要である。補助金のようなものを探したが見あたらない。商品開発での収益をうまく活用するといった方法を見つけなければならない。

 【委員】地域おこし協力隊員にはホームページを作成する技術はあるか。

 【地域おこし協力隊】これまでは作成していた。そこから期間が経過しており現在はセキュリティが厳しくなっている。予算を要求するのであれば、段階的な動きが必要であり、外部だけでなく内部にも効果的なものであることを実証する必要があるため、時間を要するものがある。

(2)令和5年度の地域の特定議題テーマに関する意見交換のまとめについて

 【事務局】地域振興会議で市の提案として7月から12月までの4回で意見交換が行われ、その結果をまとめて報告しました。具体的なテーマとしては、交流のまちづくり、地域産業のまちづくり安心安全なまちづくりなどが挙げられた。特に、観光ルートの設定としては、ポタリングに合わせて考えており、今年度予算計上済みである。地域産業の振興として特産品開発にも取り組む必要があり、これらは地域未来プランにも関わってくる案件ですので、その都度ご意見をいただきたい。

3 協議事項

(1)気高地域の新設統合小学校建設に関するまちづくり構想について

 【会長】近く意見書を提出する予定であり、内容を微調整して最終的な提案書とする。そのため若干の文言修正や削除を行っています。主な内容としては、学校建設地周辺の道路整備、安全確保を安心安全なまちづくりに修正し、周辺施設の再整備や複合化は、まちのにぎわいづくり、特色ある学校づくりにそれぞれ修正をしている。また、子育て・教育環境の充実、地域に開かれた学校づくりや災害時への対応、周辺の景観にマッチした学校づくりについても言及されている。この意見書の提出日程は、6月議会の関係もあるため、中旬から下旬を想定している。

 【委員】この意見書は市長に提出するものであり、教育長には提出しないものか。

 【会長】施設の整備について、あるいはまちづくり構想についてということであるので、教育委員会だけに特化したものではなく、あくまでもまちづくりという形で提出するので、市長あての意見書となる。また意見書は条例上市長に提出するということであるので、市長が内容を確認したうえで、必要があれば関係機関へ情報提供するため、問題ないと理解している。

 【委員】いずれにしても候補地の決定をもっと早くしてほしい。意見書の冒頭部分の表現について、「報告いたします」とあるがそぐわないように思う。1の浜村駅周辺のまちづくりの構想についてとあるが、内容は道路整備のことばかりが書いてある。もう少しまちづくりに言及したほうがよいのではないか、

 【会長】事務局と相談のうえ、ふさわしいような文言の修正をおこないます。そのうえで最終の意見書として提出させていただきたい。

(2)地域未来プラン(案)について

 【事務局】気高地域未来プラン(案)の作成にあたってということで、これは昨年度から説明をしていた。具体的には次回から進めていきたいと考えている。これまでの新市域振興ビジョンというのが昨年度まであり、計画期間の終了により、令和7年度から代わりのものを始める計画ということで、つくっていきたいというふうに考えている。基本的には新市域振興ビジョンをベースにそこに肉付けする形で考えており、次回以降の会議で委員からこういったところが課題ではないかというようなことをご意見いただきたい。

資料9ページ以降には、策定にあたっての基礎的な資料ということでご覧いただきたい。人口については減少しており、これは市全体にもいえる傾向である。少子高齢化の状況や町区別人口、西部地域3町(気高、鹿野、青谷)についても見ておいていただきたい。12・13ページ新市域振興ビジョン、8ページは現状と優先的に取り組み課題をまとめているので、次回以降の会議でご意見をいただきたい。

 【委員】学校統合のこともあるため、5歳ごとだけではなく、前年度末現在の年齢別人口の資料がほしい。

 【事務局】次回会議で資料として提示したい。

 

4 その他

 【事務局】視察の件について、前回岡山県和気町をと話があったが、昨年度行ったところであるし、変更してみてはといった意見があった。

和気町以外に参考になるのではといったところがあれば提案いただきたい。

 【委員】大半の委員は行っていないので興味はあるが、受け入れる側としてはかなりのエネルギーが必要ではないかと考える。昨年度かなりの労力をかけていただいていたので、もう一度行くことで同じような質問をしてしまいそうで申し訳ない気持ちになる。他の先進地とかっていうこともいいのかなというふうに先ほど地域おこし協力隊が紹介したところもいいと考える。

 【事務局】先ほど紹介したのは、あくまでも一例であるため、県内でも南部町みたいな地域活性化と若い人達を育てていくという意味ではお話を聞きに行く価値はあるのかなと思う。他にも中国地方内でもいくつかあるのではと聞いているので、こちらでも探してみます。

※次回日程について

令和6年7月4日(木)14時からとし、後日改めて連絡する。

5 閉会

 【副会長】先日某テレビ番組で明石海峡大橋誕生の秘話が放映されていた。「人生すべからく夢なくしては旅出せません」という言葉があって、当時夢物語だと言われていた一大事業を成功させた。私達が話し合っていることも、すぐに実現は不可能な案件もあるかもしれないが、次の世代に夢を繋げていくという役割を担っている。

 地域おこし協力隊員の話も聞くことができたし、少しでも実現に向かって繋げていける役割がこの会であったらいいなと考える。次回以降の会議で地域未来プランに向かって全員で力を合わせてしっかりと検討していきたいと考える。

  

以上

 

このページに関するお問い合わせ先

気高町総合支所 地域振興課
電話番号:0857-30-8672
FAX番号:0857-82-1067

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