特集 2025新春座談会 「人を大切にするまち鳥取市」
新年あけましておめでとうございます。
今回は、子育て支援や地域食堂の運営、多文化共生、地域での共助事業など、多方面で活躍する4人をゲストに迎え、それぞれの活動や本市の明るい未来づくりについて深澤市長と語っていただきました。



会場:LA MAISON DE BLANCHE(ラ メゾン ド ブランシェ) プルミエ

淺見 真子(あさみ まこ)さん
るりゆ〜る代表
子育て、療育、防災、音楽でつながり、支え合い育ち合う、地域支援団体「るりゆーる」で、地域の子育て支援などに取り組んでいる。
佃 亜紀(つくだ あき)さん
河原共助会代表・麒麟のまち地域食堂ネットワーク共同代表
河原町内での地域食堂運営、子どもが主体となり運営するカフェなどを手がける。また、フードドライブ事業にも携わっている。


稲田 優子(いなた ゆうこ)さん
多言語国際交流サポートTIA(ティア)会長
本市に暮らす外国出身の人の生活がより向上するよう支援することを目的としたNPO団体TIAに所属。国際交流イベントや通訳サポートなどを行う。
小谷 繁喜(こだに しげき)さん
NPO法人さじ未来理事長
人口減少と高齢化が進む佐治町において、住民が助け合って暮らせる地域にしたいと、令和元年にさじ未来を設立。地域助け合い事業や共助交通などを行う。

活動や思いについて

市長本市ではみなさんが安心して暮らしていける、地域共生社会の実現を目指しています。誰もが尊重し合い支え合って、心豊かに暮らせる社会、まちでありたいという本市の取り組みと共通しており、同じところを目指していらっしゃるんだなと思いました。

市長地域食堂は、本市としても非常に力を入れている取り組みの一つです。これからの時代に欠かすことのできない、重要な社会資源であると考えています。困りごとを抱えている子どもの居場所として、サポートや支援につながることも期待しています。
佃地域食堂は安心できる居場所であり、なくてはならない場所だと思います。ひとり親家庭など、さまざまな困難を抱える人も利用されるので、居場所を作ること、見守ること、そして支援につなげることも、地域食堂の役割だと感じています。
市長ぜひみなさんに参画していただき、地域のつながりが発展していくことを期待したいです。

市長本市にお住まいの外国人は少しずつ増えてきていて、現在は1800人程度になりました。市役所にも韓国、中国、ドイツの国際交流員を配置して、国際理解や多文化共生などの取り組みを推進しています。これからの時代、文化や歴史の違いをお互いに認め合い、理解し合うことがますます重要になると思っています。
小谷さじ未来では、ごみ出しや家の草刈り、片付けといった、生活する上での困りごとに対してお助け要員を派遣する助け合い事業、地域内の共助交通であるさじ未来号の運行、放課後児童クラブさじっ子の運営などに取り組んでいます。助け合い事業は、主に町内の高齢者に登録していただいているお助け要員の中から、事務局が活動できる人を招集して派遣するという仕組みです。さじ未来号も住民からドライバーを募集して、交代で運転をしていただいています。基本的に高齢者が中心で、元気な高齢者が地域の高齢者を助けるというような実情ですので、今後は後継者の確保が一番の課題になってくるのではないかと思っています。
市長本市の9割は中山間地域に該当し、そこに人口の約半分が住んでおられます。高齢化や人口減少、利便施設の減少など、さまざまな課題がある中で、一つ一つ解決を図っていくということがすばらしいと思います。
災害時にこそ人とのつながりが大切

市長発災から1週間後にはさじ未来号を運行されたということで、大変すばらしいと思いました。大きな被害が発生した災害でしたが、人命に関わる被害はなく、佐治町のみなさんが、普段から地域のつながりを大切にしている結果ではないかと感じています。
小谷地域で運営する共助交通に取り組んでいたことで、このような状況になっても自分たちの事情に合わせて運行ができ、本当にあってよかったなと痛感しました。


市長災害の様相は年々激甚化、頻発化してきており、いつどんな形で発生するか分かりません。日頃からの備えと、ご家族や近隣の人と協力して避難したり支えあったりできる関係を、平素から築いていただくことがとても大切だと思います。

市長つながりサポーターは、孤独・孤立状態にならないように、またそのような状態の人を早く見つけて関係機関につなげ、支援をするための取り組みです。本市としても、全国に先駆けて強化していきたいと思います。
今年の目標・抱負
浅見子どもの発達の支援や子連れ防災の周知など、今の活動を充実させて、必要とする人にお届けできればと思っています。子育てして、成長して、年齢を重ねられて本当によかったと思える地域づくりのお手伝いが少しでもできたらと思います。
佃全ての小学校区に地域食堂を作ることを目標にしたいと思います。また、食堂という形にこだわらず、今日はしんどいな、何となく気分が乗らないなと思うときに、気軽に立ち寄れるような居場所づくりに取り組んでいきたいです。

小谷私たちの活動は、人口減少が進行しても、引き続き住み慣れた地域に住み続けていける取り組みを作っていくことです。住民のみなさんの信頼に応えられるような形で、一生懸命取り組んでいきたいと思っています。


※座談会の内容は要約しています

田中 奏子(たなか かなこ)さん
座談会の模様は、いなばぴょんぴょんネット(12ch)で放送します。
日時 | 1月1日(水・祝)、2日(木) 3日(金)、4日(土) |
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